先日の日曜日、穏やかな陽気に誘われて伊豆半島の修善寺梅林へ行ってきました。
梅林は修善寺の温泉街北側の丘陵地にあります。3万平方メートル、サッカーフィールドにして4つ以上の広さに20種、約1,000本の紅白梅が植えられています。なかには100年を越える古木もあり、伊豆半島を代表する梅の名所のひとつです。
例年ならばちょうど満開を迎えている時期なのですが、今年は暖かったせいか咲き始めが少し早かったようで、梅林全体で見るとピークは過ぎていました。それでも見ごろを迎えている一画もあり、目を楽しませてくれました。
東の梅林
修善寺の梅林は東梅林と西梅林に分かれています。まず最初に東の梅林から散策を開始しました。
坂を登って丘陵地の上に出ると綺麗な花を咲かせている木々がありました。階段上の地形にまるで盆栽のような形のよい梅の木が立つ光景は日本の原風景を見ているようで心が和みます。
しだれ梅でしょうか。淡いピンクの花がひときわ目立つ木がありました。観光客に大人気で、近くを通る人は必ずと言っていいほど立ち止まってカメラを向けていました。
この日、東梅林の一番小高い丘の上で地元の方による和太鼓の演奏会がありました。梅を見ながら園内を歩いていると太鼓や笛の音が遠くから聞こえ、目だけでなく耳でも楽しむことができました。
西の梅林
東梅林の次に西の梅林へ。2つの林は隣接するようにあります。
聞いた話によると、この西梅林の奥付近(※園内の一番西側)にある梅が毎年最も咲き始めが遅いそうで、訪れた時にちょうど綺麗な花を咲かせていました。
薄紅色の梅の花。見ているだけで甘い香りが漂ってきそうです。
花を眺めているとメジロもやってきました。一瞬の出来事で、あわてて写真を撮ったために少々ブレてしまいましたが、メジロと梅のツーショットは絵になります。
紅梅、白梅が寄り添うように綺麗に咲いています。少し眺めていると・・・
ワンちゃん登場です!
観光客の男性が連れて来ていたワンコで、梅の木の下で写真を撮るために一時だけ首輪を外していました。
とてもお利口で、飼い主の男性の指示に従い木の下でおとなしくポーズを決めるのです。それを見ていた近くの若い女性が撮影し始めたので、私も便乗して写真を撮らせてもらいました。
撮影がひと通り終わると、男性はポーズを崩して自分の元に来るように指示をしました。しかし、ワンちゃんはじっとして動こうとしません。
「普段はすぐ来るのになんで言うことを聞かないんだろう・・・」そう言うと男性は苦笑していました。
ひょっとしたら、サービス精神旺盛なワンちゃんが、初対面のギャラリーたちへ気を使ってくれたのかもしれません。
何度言っても動く気配がないので結局、男性の方から近寄って首輪をつけ、二人仲良く去っていきました。
小さなアイドルが立ち去った後、私もブラブラと梅を見ながら修善寺梅林を後にしたのでした。
修善寺梅林の今年の見頃はもう過ぎてしまったかもしれません。しかし、起伏のある地形に立つ梅の木は満開でなくても、その立ち姿だけで趣がありました。これに赤や白の花がつけばきっと素晴らしい光景になるに違いないと確信に近いものを感じました。来年、ピークの時期にぜひ訪れたい梅の名所です。
修善寺梅林
参考WEBサイト
最終更新: