いまだけの風景「震災遺構に決まった野蒜駅」

iRyota25

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震災遺構になることが決まった野蒜駅。まだ震災当時のまま。保存や見学のための工事も始まっていない。いまだけ見られる東北の光景。

震災遺構になることが決まった直後に、以前撮影した写真を元につくったページはこちら。2015年夏・現在の姿と比べてみてほしい。

 旧・野蒜駅ホームが震災遺構に
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電信柱のアタマが坊主頭みたいなのは、折れて鉄線が露出した部分を修復したものか。むすび丸のロゴに合わせて「のびる」と書かれた駅名表示の彼方に、新しい野蒜駅が遠望できる。

駅舎には津波到達高の標識も設置されている。たまたまどこかのサッカー少年団のグループが旧野蒜駅に立ち寄っていて、コーチらしき人から説明を受けていた。

野蒜駅を後にして、新しい野蒜駅を見に行こうとかつての線路に平行する道を走っていると「右・野蒜駅」の案内表示。

これには驚いた。野蒜駅を後にしたばかりなのに、別の方向に野蒜駅への表示が立てられているというシュールさ。さっきまでいた旧野蒜駅は写真では背後300メートルほどの場所。「この場所を知っている人じゃなければ分からない驚きかな」などと思いもしたが、案内表示としばらく向き合ってるうちに考え直した。

何であれこれは、いまここにある東北の風景。昔の姿を知っていても知らなくても目前にある現実から伝わってくるものは必ずある。

変化していく時間の中にある東北の風景。機会があればこの夏休みにもぜひ!

(つづく)

 いまだけの風景「オシャレな新・野蒜駅へ」
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野蒜駅の不思議な案内表示

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