ウインドサーフィンのススメ☆ ~道具編~

sKenji

公開:

3 なるほど
12,281 VIEW
0 コメント

先日、おすすめのマリンスポーツとしてぽたるページでご紹介したウインドサーフィン。今日はこの爽快な海のスポーツを始める際に必要な道具について、書いてみたいと思います!

 【ぽたるページ】究極のマリンスポーツ、ウインドサーフィンのススメ☆ - By sKenji - ぽたる
potaru.com

ウインドサーフィンで使用する道具について

ウインドサーフィン(※略してウインドと呼ぶことが多いです)は、セイル(※帆)を取り付けたボードに乗り、風の力を利用して走るスポーツです。

艇はいくつかのパーツで構成されていますが、大きくボード部とリグ部に分けることができます。使用する際に各部品を組み立てて艇を作り、使用後は再び分解します。

ボード部はウインドサーフィンボードを中心にフィンやジョイントなどの部品で構成され、リグ部はセイル、マスト、ブーム、エクステンションなどのパーツから成り立っています。

ボード部(左)とリグ部(右)
ボード部(左)とリグ部(右)

主なパーツについての説明とウインドを始める際に選ぶポイントは次の通りです。

ボード。ボードのほぼ真ん中にある突起のようなものは、このあと紹介するジョイントです

ボード。ボードのほぼ真ん中にある突起のようなものは、このあと紹介するジョイントです

○ボード
ボードの種類は、用途によってスラロームボード、フリースタイルボード、ウェイブボードなど複数ありますが、初めてウインドサーフィンをされる方におすすめなのが、フリーライドボードです。スピードや波乗りに対して突出した性能はないものの、一番乗りやすく、そしてオールマイティに使えるボードです。

ボードの大きさ(※容量、ボリューム。単位はリッター(L)表記)も重要です。最初は大きい方が乗りやすいのですが、すこし上達すると機動性の高さなどからもう少し小さいものがほしくなります。

ボードのボリュームは体重、技術、風の強さなどの使用する際のコンディションによって変わってくるので一概には言えませんが、最初のボードは自分の体重プラス50~70Lくらいのものが良いと思います。例えば体重60kgの方だと110~130Lくらいです。

ただ、このサイズでも初めて乗る人にとっては安定感がないと思いますので、少し乗れるようになるまでの最初の数回は、より大きな入門艇をショップなどでレンタルされることをおすすめします。

フィン。ボードとの取り付け箇所の形状によって複数の規格があります

フィン。ボードとの取り付け箇所の形状によって複数の規格があります

慣れるまでのしばらくの間は、頻繁にボードを壊す可能性が高いと思います。そのため、高価で壊れやすいカーボン(※ただしカーボン製は軽くて速いです)以外の素材(※基本、安価なものは重量はありますが丈夫です)のボードがいいと思います。

フィンについては、ほとんどのフリーライドボードではセットでついています。

○セイル
セイルもボード同様に用途によっていくつかの種類がありますが、最初はやはりフリーライドセイルがいいと思います。セイルは風の強さによってサイズを代えて使用します。大きさの単位は平方メートルで表記します(※通常は単位を省略して数字だけで言います)。

少し上達してくると4、5枚ほどのセイルが必要になると思いますが、最初は平均体重の成人男性で5.5(※女性の場合は5.0位)平方メートル前後のセイルを選ばれるといいと思います。

立てかけている2本の棒がマスト(※スキニーマスト)。中は空洞になっており、一本につなげて使用します。

立てかけている2本の棒がマスト(※スキニーマスト)。中は空洞になっており、一本につなげて使用します。

○マスト
マストには「ノーマルマスト(SDM)」と「スキニーマスト(RDM)」の2つの規格があります。両者の違いは太さです。ノーマルマストは太く、スキニーマストは細くなっています。

それぞれ特性が異なるので、どちらがいいと一概には言えませんが、近年は波に巻かれても折れにくく、細いためにセッティングが若干容易なスキニーマストの方が人気が高くなってきています。

マストの長さはいろいろあります。セイルに適合するマストなどのサイズ情報が書かれているので、使用するセイルで指定されている長さのマストを選びます。

マストはカーボン素材の含有率で重量や値段が大きく異なってきます。例えば、カーボン100%のマストは大変軽いのですが高価になります。最初はセイルで指定された長さのもので、カーボン比率が30~50%前後のマストでいいと思います。

ブーム。マストに取り付けて使用します。中心にあるロープは海面からセイルを引っ張り上げる際に使うものです

ブーム。マストに取り付けて使用します。中心にあるロープは海面からセイルを引っ張り上げる際に使うものです

○ブーム
ブームは車でいうとハンドルにあたる道具で、ウインドサーフィンをする際にはこのブームをつかんで行います。複数のサイズがあるので、セイルにあったものを選びます。

ブームの多くはノーマルマストに取りつけることを前提に設計されており、スキニーマストで使用する際にはアダプターを用います(※スキニーマスト用のブームもあります)。

素材はカーボンやアルミなどがありますが、最初は値段の安いアルミ製で十分です。

ジョイント。ユーロピンタイプです。写真上側をリグ部、下側をボードに取りつけます。黒い部分がゴム素材で自由に動きます

ジョイント。ユーロピンタイプです。写真上側をリグ部、下側をボードに取りつけます。黒い部分がゴム素材で自由に動きます

○ジョイント
リグ部とボード部をつなぐ部品がジョイントです(※)。一部にゴム素材を使うことにより、リグ部を360度自由に動かすことができます。

ジョイントはリグ部との接合部分の形状によって、「ユーロピンタイプ」と「カップタイプ」の2つの規格があります。

どちらの規格を選ぶかは人それぞれですが、個人的には取扱いが容易なユーロピンタイプがおすすめです。

※商品によっては、ジョイントとボード接合する際にジョイントベースと呼ばれるパーツが必要なものもあります。

エクステンション。ノーマルマスト&ユーロピン対応のタイプです。

エクステンション。ノーマルマスト&ユーロピン対応のタイプです。

○エクステンション
エクステンションはマストとジョイントの間にある部品です。マストの根元に差し込み、マストに継ぎ足すような形で使用します。

差し込む長さを変えることができ、セイルに合わせてリグ部の長さ微調整するために使用します。

エクステンションはマストの規格に合わせてノーマルマスト用とスキニーマスト用があります。加えて、ジョイントの規格にも合わせる必要があり、ユーロピンタイプとカップタイプがあります(※計4種類)。

エクステンションは使用するマストとジョイントの規格に合わせて選びます。

このほかにも、セイルを引き上げる時に使用するロープや、少し上達すると必要になるハーネスなどの部品もありますが、主な道具は以上になります。

始める際の道具について

ウインドサーフィンを始める際のネックとして、道具の値段が高いことがあるかもしれません。

たしかに高性能なものを新品で揃えようとすると大変ですが、ショップやインターネットなどで中古のものを探せば、思いのほか安く始めることができると思います(と言っても他のスポーツと比べるとそれなりにしますが・・・)。

また、ウインドサーフィンを始めてしばらくの間は、道具を頻繁に壊すことになると思いますので、そういう意味でも慣れるまでは中古品の方がいいかもしれません。

ただし、パーツによっては最新モデルの方が乗りやすく上達が早くなるものもあります。特にボードはその傾向が強いので、5、6年以内に発売されたものを選ばれると、早い段階でウインドの楽しさを感じることができると思います。

ウインドサーフィンの魅力は実際にやってみないとわからないのですが、広い海原を自由に滑走する感覚はとても気持ちがよく、もっとたくさんの人に知ってもらいたいスポーツです。

ウインドサーファーがいる海の近くにはショップがある可能性が高いので、興味を持たれた方は体験コースなどに申し込んでみると、人生の楽しみが新たに増えるかもしれませんよ♪

Text & Photo(※出典元記載写真を除く):sKenji

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン