芸能人と仕事をしたときの話【ちょっと珍しい話】

ockn1006

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芸能人と対面したことってありますか。

僕はけっこうあります。


大学時代、僕はお金のかかる部活動に所属していたため、学生ながらそれなりにお金が必要でした。そのうえ、部の活動も予定が変則的。どうしても固定のバイトがやりにくい状況でした。

そこで、僕がやっていたのは阪神甲子園球場でのアルバイト。甲子園自体が実家の近くにあり、春、夏の高校野球は短期集中でガッツリ稼げます。オマケに僕は野球好きですから、まさにうってつけのバイトでした。

僕は某新聞社のスタッフとして雑務をこなす仕事でしたが、新聞記者さんのサポートを行うため、わりと選手や有名人に近いという状況がよくありました。例えば、当時甲子園を沸かせていたW稲田実業のHンカチ王子の近くに立ち、謀らず全国ネットのテレビに映ってしまったなんてことも。

女優・三倉マナ、三倉カナ

春の選抜大会のある日、仕事の合間に食事をしていたときのことです。食事時ということもあり、裏方スタッフ用の食堂も大混雑。何分か待ってようやく席を案内されました。

「ようやく落ち着いてご飯が食べられる・・・」

僕はモニターの中継を見ながら甲子園名物「甲子園カレー」を食べ始めたその時、

「すみません、相席よろしいですか?」

―――この混雑だし仕方ないよなぁ。

そう思って顔を上げると、双子女優・マナカナが僕の前に座りました!!マナカナと言えば、野球好きで有名で、あのイチローと大親友だったりもするほどです。ちょうど関西ローカルの高校野球ハイライト番組の司会を務めていたため、取材に来ていたのでした。

いやいや、テレビで特に意識することはありませんでしたが、生で、しかも近く見ると、やっぱり美人です。さらに芸能人特有(?)のオーラも全開です。しかも、やっぱりどっちがマナでどっちがカナかわかりません!!(笑)

もちろん平静を装うのですが、内心妙にドキドキします。僕は食べるペースが急に遅くなり、結局あとから食べ始めたマナカナの方が、先に食べ終わって行ってしまいました。

アーティスト・EXILE、芸人・チュートリアル

さて、そのマナカナとの相席を皮切りに、なぜか芸能人と距離の近い仕事に縁がありました。

たとえば、とあるコンサートのイベントスタッフのアルバイトでは、ガードマンとして「EXILEの控室の入り口で関係者だけを通す」仕事をしたり、とある市民会館で行われたお笑いイベントでは、M-1グランンプリで優勝したばかりのチュートリアルにお茶を持っていったり。

全国的にも超有名な芸能人ですが、不思議と段々慣れていました。例えばすれ違いざま、僕が業界人っぽく「チワッス」と挨拶をすると、向こうも「チワッス」と返してくれます。これがなんだかたまりません。(笑)

ただ、やはりオーラが凄すぎて、話しかけたりすることはできませんでした。

元プロ野球選手・川藤幸三

そんな仕事が続き、ふたたび甲子園球場。高校野球は終了しましたが、プロ野球の阪神戦にて、同様の仕事に就いていました。

例のごとく、混雑した食堂で食事をしていると

「すまんな、ちょっとここ座らしてもろてえぇか」

と、聞き覚えのある関西弁で話しかけられました。

顔を上げてみると・・・、

阪神タイガースの代打屋こと川藤幸三が僕の前に腰かけました!野球ファンなら知らない人がいないだろう(ある意味)名選手です!

しかし・・・

「もっとあんなん、外角をこう、ズバッと攻めなあかんで」

「あーぁ、こうなってもうたらもう、完全に負けや」

「今日の阪神は全然やなァ、キミもそう思わん?」

なんと、一般人である僕にまで話しかけてくれるのです!なんとなく、芸能人はあまり一般人に話しかけてこないイメージを持っていたのに、この人に限ってはまったくの例外でした!テレビで見る姿そのままです。



―――・・・しかしこの人、全然オーラがない!!!



元プロ野球選手ながら、この場ではもう完全に野球好きな関西のオッサンです。まぁ、良くも悪くも、これがこの人の魅力でしょうか・・・。

僕は阪神は好きなチームではないのですが、やはりこの人はどこか憎めません。

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