【島のお土産】青ヶ島「島だれ」

tanoshimasan

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「全部、島の家庭で作られているものなんですよ。」

 東京都青ヶ島村・青ヶ島は人口195人(2012年)。日本でもっとも人口が少ない自治体としても知られる、伊豆諸島最南端の離島です。青ヶ島を訪れるには八丈島経由で定期船かヘリコプターに乗る必要があるのですが、その定期船の就航率は50%未満。加えてヘリコプターは定員8名のためにすぐに満席になってしまいます。それだけに気軽なアクセスが難しく、だからこそ秘境感の高い島として島好きの注目を集めています。 さらには東京の島々(伊豆・小笠原諸島)が集う物産展などでは、何気によく目立っていて印象的だったりします。なんていったって特産品の品数が豊富!塩、ラスク、クッキー、ドロップ、うこん、唐辛子、ラー油、あしたば粉末、青ヶ島焼酎(青酎)、Tシャツ!などなど。200人も暮らしていない島であることを思えば、本当にバラエティに富んでいるのです。

 先日訪れた「東京愛らんどフェア2013」でも、パッケージ豊富な焼酎を並べるなど、目立っていた青ヶ島。しかし、そんな青ヶ島の特産品ラインナップのなかでもひときわ目を引くものがあります。それがこれ。「島だれ」です。見るからに素朴な印象の見た目。しかし、それでも目を引いたのは、パッケージに作り主の名前がしっかり載っている点です。

 よく見ると、紫は「辛さひかえめ おふみさん風味」、黄色は「ちょっと辛口 おソメさん風味」と書いています。製造元が異なる別の島だれには「マツミおばちゃんち 秘法 島だれ」。「中里のしまだれ」とそれぞれ書いてあり、計4種の島だれがずらり。見た目は焼肉のたれといった感じでしょうか。 「全部、島の家庭で作られているものなんですよ~。島に伝わる味ですね。」

と、説明してくれたのは、わざわざ青ヶ島よりおいでになったというスタッフさん。なんでも、青ヶ島では何を食べるにもこれをかけるのだとか。ちなみに原材料は醸造しょうゆ、醸造みそ、唐辛子、しょうがが基本。これににんにくが入るか入らないか云々、しょうゆとみその割合が云々というのはそれぞれ違うそうです。企業秘密ならぬ家庭秘密?? 「中里さんのはみそっぽさが強いかも。マツミさんのはわりとしょうゆベースで。おふみさんとおソメさんはその間くらいかな。」

 伊豆諸島の島々はどの島も間違いなく魚がうまい。しかし、昔からアクセスが悪く、内地との行き来も悪かっただろう青ヶ島は、内地に頼らず、できることは何でも自分たちの手でやってきたはず。だからこそ、うまい魚を自分たちでより美味しく食うために、この島だれは創られたに違いない。きっと相当うまいのだろう。 ―――と、勝手な期待を込めて、島だれ「ちょっと辛口 おソメさん風味」を購入しました。

そのお味は・・・、

 というわけで、いろいろ試しましたが、やはり刺身が旨くなります。スーパーで半額の刺身すら、甦ったかのように!・・・とは言いすぎですが、ぴりっと効いた唐辛子が全体的に引き締めてくれる印象です!うーん、これが島で獲れた新鮮な魚だったら! ちなみに、サラダや冷奴にも合うと伺ってますが、島民のスタッフさんがオススメしてくれたのは、「から揚げの漬けだれに」とのこと。しょうゆ、唐辛子、にんにく、しょうがと、確かにから揚げには持って来いの調味料かも知れません。もちろん、焼いただけの牛肉にも合うでしょう!

 なんだか、色々なお肉と相性が良さそうですね。研究の余地ありです!でもやっぱり、島でこれを食べたら美味いんだろうなぁ。。

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  • H

    habihabi64

    「島ダレちょっと辛口おソメさん風味」を購入しました。まだ調理してないので、鶏の唐揚げにしてみます!焼きうどんのソースに使っても美味しいそうです!まぼろしの焼酎おあちゅうもゲットです。テンポよくテイスティングを勧めてくださるので試飲酔いしました~

    • T

      tanoshimasan

      色々使用用途がありそうですね!
      「島だれ+みりん+酒+砂糖」で煮詰めてから揚げに掛けても美味しかったですよ!
      (わざわざ島だれでやる必要はなかったかもしれませんが。笑)