あたらしい石巻・体感リポート「花の芽をつなぐ運動」から壁画を眺めて街歩き

iRyota25

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石巻の「ふるさとお菓子」ちゃきん。繊細な味わいのソウルフードだから、石巻に来なければ、この美味しさは経験できません。石巻ならではの壁画と一緒なのです!

下の写真は立町ふれあい商店街の道路沿いに並べられた木製のプランター。
「花の芽をつなぐ運動~花PROJECT~」で千葉大の学生さんたちが花を植えてくれたものですが、プランターに描かれたイラストは、ふれあい商店街の床屋さん「理容いしのまき」(3軒の理容店による共同運営店舗です)のゆめのまんさくの手によるもの。

なかなか味のあるイラストです。

石巻の街なかにはたくさんの壁画が描かれています。震災の前から描かれたものもありますが、震災後に街を訪れたボランティアや街の人たちによるものもたくさん。

2012年1月には東北最大規模の仮設団地、石巻トゥモロービジネスタウンで、イラストレーターの黒田征太郎さんやデザイナーの内藤久幹氏さんらが、仮設団地の人たちと一緒に壁画を制作したそうです。(その壁画は仮設住宅の防寒工事で覆われて見えなくなってしまったとか。残念!)

海外からは台湾のアーティスト集団「新台湾壁画隊」が来訪し、石巻の中心街のさまざまな場所に壁画を残しています。

津波被害で町並みの至るところに空地が点在する石巻。それまで隠されていた町屋と町屋の間の壁や、仮設団地や仮設商店街の壁面がパブリックアートのキャンバスになっているのです。

立町ふれあい商店街を出て、右に(東へ)向かえば、立町のアーケード街にも壁画が見つかりますよ。5分ほど歩いて寿町やアイトピア通りを右折した先をプロショップまるかさん方面に歩いていくと、さらにたくさんの壁画に出会えます。冒頭のTOMI-Eさんのイラストは、内海橋の手前、橋通りの角です。

寿通りを南に行った場所に描かれているのは、台湾から来石したアーティスト集団「新台湾壁画隊」によるにぎにぎしいイラスト。2013年春のアートイベントのプレ企画として描かれたもの。「春の約束」は来年また来るよとの意味でしょう。この周辺での津波高さ「236cm」もしっかり記されていました。

【ぽたるページ】つながっていく石巻。新台湾壁画隊とコラボ制作
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新台湾壁画隊の方々は2013年、「春の約束」を果たしてくれました。石巻在住のアーティストたちともいっしょに、壁画を制作。萬画館がある中瀬で展示も行いました。(ここにあった壁画は現在、台湾で展示されているとか)

【ぽたるページ】イベント情報☆東北の年末&お正月
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2013年の年末には高さ8.9メートルの巨大な人物像「輝く人」が中瀬の萬画館前に登場。 この作品、神戸ビエンナーレの受賞作。石巻出身の金属造形作家、伊藤嘉英さんによるもの。展示は2014年3月31日まで。

◆あたらしい石巻・体感リポート「花の芽をつなぐ運動」
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「電気ケトルは置いていませんか?」すべてはその一言から始まった。石巻駅から歩いて数分の仮設商店街「立町ふれあい商店街」。まさか電気ケトルを探しに寄ったこの場所から、町を彩る壁画制作の話が持ち上がるとは!

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●TEXT+PHOTO:井上良太(株式会社ジェーピーツーワン)

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