定住促進イベントに効果はあるのか

tanoshimasan

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定住促進イベントに効果はあるのか

そのイベントは効果があるの?

 さきほど、とある記事を読んでハッとさせられました。 『なぜか「勝ち組」若者が移住してくる離島 5年半で230人の新規定住者獲得~島根県・海士町』と題されたその記事は、過疎化を打破すべく移住者を集める隠岐諸島・海士町と、そんな海士町へ移住する人々に注目した内容。移住者の中心は20~40代で、しかも名だたる大手企業を退職してまで島おこしに取り組む。定員割れ寸前だった島の高校の教育カリキュラムを変えた元ソニー社員、町おこしのイベントの企画や企業の社員研修のプログラムづくりを行う会社を起業した元トヨタ社員らが紹介されていました。

 また、島の人々や職員は移住者や旅行者を懇切丁寧にもてなし、時にはつきっきりの案内もすれば、夜通し酒と共に語り明かしたそう。「なるほど」と思うと同時に、文章の締めには気になる指摘がありました。

 しかし、多くの自治体が都内で開催する定住フェアは、「ホールを1日か2日借りて開催する」「地元の市町村や企業による就職相談コーナーを開設」 「有識者や専門家、経験者を招いた講演会や座談会」「伝統芸能を紹介したり特産品の販売コーナーを設けたりしてPR」といった、お決まりパターンに終始す る。
 予算消化が目的ではないかと言うと酷かもしれないが、こうしたイベントが地域に有為の人材を呼び込むのにどれだけの効果が期待できるだろうか。
(引用:JB PRESS『なぜか「勝ち組」若者が移住してくる離島 5年半で230人の新規定住者獲得~島根県・海士町(2010年02月10日付)』より)

 上の文章は、僕の解釈で言えば、「都内でも島のイベントをいろいろやってるけど、それにどれだけの効果があるの?」ということ。なかなか手厳しい意見だなぁというのが率直な感想です。ですが、たしかにそこはどうなのだろうと。

イベント後に、事後広報を

 今や島の移住促進イベントは至る所で見かけます。上述のように、中には都内にまで赴いて島の良さをPRする島もあり、移住者集めに努めています。

 例えば、毎年11月に開催されるアイランダーなどもこの指摘にあてはまります。先日(11月24~25日)開催された「アイランダー2012」で言えば、個人的には、いろいろな島に触れる機会があり、「純粋に楽しかったなぁ」というのが感想でした。おそらく、来場者にそれ以上の感想を求める必要はないでしょうし、そういう意味では素晴らしいイベントだったと思います。 → (関連記事)アイランダー2012(池袋サンシャインシティ)【速報版】

 ただ、主催者やブースを出していた島々はそれなりの目標や成果があったかもしれません。特に、島によっては移住相談ブースを設け、移住の案内や相談を行っていました。「過疎」や「高齢化」という島々共通の課題に対し、2日間のアイランダーを通じて、どれだけの成果が上がったのかは気になるところです。島々もイベントの前や最中はPRも活発で、いろいろな広報活動を目にしました。ただ、その後どうなったかという点はネット等で調べてもいまいちわかりません。「移住促進活動の結果、何人が実際に移住を果たした!目標まであと何人!」みたいなのがあっても良い気もします。 楽しい取り組みやイベントに対して、目標や成果といった数字を細かく突き詰めるのは野暮な話かも知れません。それでも引用文が指摘しているように、「こうしたイベントが地域に有為の人材を呼び込むのにどれだけの効果が期待できるだろうか。」という点をもっと明らかにしてほしいなと思います。アイランダーのような楽しいイベントでさえ、「楽しかったなぁ」のふわっとした感想で終わってしまう気がしました。

(続く)

 日刊楽島コラム
potaru.com

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