徳之島 - 闘牛の島、長寿の島、実はパワースポット?(鹿児島・奄美群島)

shima

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ゆったりした島であり、活気あふれる島でもあり

 鹿児島最大の離島・奄美大島からさらに南へ50km弱、さとうきび畑の広がる徳之島。白砂の浜に透明度の高い海、あたたかい風に揺れるハイビスカスは、誰もが知る南国の風景ではないでしょうか。鹿児島港方面から徳之島を訪れる場合、それまであまり見かけなかった景色が広がるでしょう。船に乗っていれば、徐々に海の色が薄く鮮やかな色へと変わっていくことが実感できるはず!! 自然に目を向けると興味深い点が多い徳之島。島の風景を見ると、一見のどかな南国の風景が広がる島という印象を抱くことでしょう。実際に、徳之島は「のどか」「ゆったり」と言った言葉で紹介されることも実際に多いと思われます。

 そこで、注目したい文化が闘牛。徳之島は古くから「闘牛の島」としても賑ってきました。かつて薩摩藩の下でさとうきび税が課せられていたころ、島民たちは日々の栽培に追われ、その苦しい毎日は「砂糖地獄」と呼ばれていたそうです。闘牛はそんな苦境のなか、島民の唯一の娯楽として親しまれ、根付いてきたのだとか。年に3場所、全島で行われる闘牛は圧巻の一言!!なかでも激戦の末に勝敗が決した時は地面が唸るような歓声に沸き、民謡『ワイド節』大合唱が起こります。島全体をあげて大いに盛り上がる行事なんて、全国の島々を見渡してもそうは見かけません。この時期の活気を知ってなお、徳之島を「静かな島」とは言ってしまうのは、ややもったいない気がします。 また徳之島は「長寿の島」、「子だくさんの島」としても知られています。かつて長寿世界一としてギネスブックに載った泉重千代さんと本郷かまとさんも徳之島出身。平均年齢が非常に高く、100歳を超える人も珍しくないようです。合計特殊出生率(女性1人が一生で産む子供の平均を示す指標)の高さでも、徳之島に属する3町が全国1~3位を独占するなど、こちらも圧倒的。島全体が元気としか言いようがありません。

 ゆったりした島であることも間違いありませんが、島の元気さに注目してみても面白いのではないでしょうか。見方によれば究極のパワースポットかも知れません! 

徳之島の見どころ

景色を楽しむ

金見ソテツトンネル(徳之島町)

本来は畑の境界に植えられるソテツが広範に広がったもの。いつしかトンネルのようになってしまい、こう呼ばれるようになったとか。

畔プリンスビーチ(徳之島町)

ビーチの手前から沖に向けて徐々に色濃くなっていく美しい浜。現在の天皇陛下が皇太子だったころ、この浜で遊ばれたことからその名が付きました。条件の良い日は、太陽の光にあたって波の模様がはっきりと見えます。「水面が揺れる」とはまさにこういう場所のことを指す気がします。中心集落である亀徳から車で25分程度。

里久浜海水浴場(徳之島町)

畔プリンスビーチよりやや南にある波が強めな海水浴場。車道の脇から木々の小道を抜けると、広々とした浜が広がります。比較的人が少なく、どちらかというとサーファーに親しまれている様子。時折波に乗っている人を見かけるそうです。

「尚子ロード」記念碑(天城町)

シドニーオリンピックで金メダルを獲得したマラソン界の女王・高橋尚子がトレーニングを積んだ地がこの徳之島。その31kmのコースは尚子ロードと呼ばれ、記念碑が建てられています。ちなみに全国には高橋尚子の功績を称えた記念のロードが、徳之島を含めて5つもあるとか。

犬之門蓋(天城町)

メガネのように2つ穴の開いた岩壁で、季節風や波の影響を受けて出来上がったものです。名前はその昔、人や家畜を襲った犬を捕まえて投げ入れたことに由来します。名前はともかく、これは晴れた日には必ず訪れておきたい名スポット!青く光る海との相性も抜群なら、西日に照らされてもまた味わい深い。徳之島を代表する風光明媚な場所であります。

リュウキュウウラジロガシ(天城町)

奄美大島、徳之島、沖縄の山々に分布する南国の固有種。太い板根が印象的です。天城町のものは樹齢400年と言われ、日本で一番大きいとされています。

湾屋川史跡公園(天城町)

1862年(文久2年)、流刑となった西郷隆盛が最初に上陸した場所。

瀬田海海水浴場(伊仙町)

サンゴ礁のリーフをくりぬき、そこに海水を貯めた人工の海水プール。穏やかな波とのんびりした風景は、ゆったり過ごすには良いかも知れません。バーベキュー設備やキャンプスペースもあり、アウトドア全般に活躍します。

犬田布岬(伊仙町)

徳之島の南西部に突出した岬。琉球石灰岩の海触崖と鋭く切り立つ断崖が印象的で、徳之島を代表する景勝地となっています。また、ここは第二次大戦中に戦艦大和が撃沈された場所でもあり、敷地内には慰霊塔が建っています。奄美群島国定公園。

施設を楽しむ

闘牛場

島がもっとも活気に溢れ盛り上がる場所と言ってもいいでしょう。闘牛場は島内5か所にあり、1、5、10月に年3場所行われる大会にて持ち回りで開催。1場所は4日かけて行われ、重量に応じた優勝旗争奪戦が繰り広げられます。

徳之島フルーツガーデン(徳之島町)

約3万平方メートルの広大な敷地を備える施設。約110種類、1万5000本の南国の熱帯植物が植えられており、パイナップル、グァバ、パッションフルーツ、ハイビスカスやプリメリアなど季節ごとに花を咲かせ、果実をつけます。芝広場や展望台もあり、家族でのんびりするにも最適な場所。

 徳之島フルーツガーデン
www.nisikawa.net  

(公式HP)

畔キャンプ場(徳之島町)

畔プリンスビーチ近くにあるキャンプ場。トイレ、水道あり。

神之嶺キャンプ場(徳之島町)

神之嶺地区にあるキャンプ場。集落に近く便利は良いのですが、この場所自体は「キャンプができなくもない」程度なので注意が必要です。

喜念浜キャンプ場(徳之島町)

清々しいくらいに、砂浜のカラッとした風景が広がる場所。砂浜を離れると南国ならではの木々が生い茂るなかキャンプが楽しめます。近年は駐車場やバンガロー等も整備され、遊びやすくなりました。周辺は遊歩道もあり、散歩も快適!

天城町歴史文化産業科学資料センター・ユイの館(天城町)

ユイの館の"ユ イ"とは「助け合い」「励ましあい」という意味。歴史や民俗の資料展示のほか、陶芸体験ができる工作室などがあり、雨の日なんかはこういった場所で、島の歴史に触れながら過ごすのも良いかも知れませんね。

伊仙町立歴史民俗資料館(伊仙町)

伊仙町の歴史や民俗について触れることができます。特に伊仙町は縄文時代~弥生時代にかけての出土品も多く、貴重な展示品が多いとか。

徳之島の情報あれこれ

【名 称】徳之島(とくのしま)

【所在地】

 鹿児島県大島郡
maps.google.co.jp  

(地図)

【面 積】247.76㎢

【周 囲】

89.2km

遊 び

海水浴、シュノーケリング、ダイビング、ウィンドサーフィン、キャンプ、釣り、ゴルフ、闘牛観戦

食べる

さとうきび、マンゴー、グヮバ、パパイヤ

郷土料理

油そうめん、味噌ガジャ豆、つわの佃煮、さといものあげ煮、豚肉の角煮、塩豚、トンコツ料理、ヤギ汁、鶏飯、パパイヤ漬

変わりモノ

闘牛

お土産に

ガジャ豆、黒糖、黒糖焼酎、はく製品、ハブ皮製品、徳之島高校の豚味噌、徳之島高校のバンジロウ茶、フルーツソース

う た

ワイド節、徳之島小唄、徳之島ちゅっきゃい節、全島口説、ああ犬田布岬、前原口説、てんちゅうあもれ口説、伊仙小唄、伊仙おどり、あゝ犬田布岬

徳之島へのアクセス

飛行機を利用する

鹿児島県内より

鹿児島空港~(1時間5分)~徳之島空港奄美空港~(35分)~徳之島空港

 JAC日本エアコミューター
www.jac.co.jp  

※ 各路線運航日に注意

船を利用する

鹿児島新港より

鹿児島新港~(11時間)~奄美大島~(3時間20分)~徳之島~(1時間50分)~沖永良部島~(1時間40分)~与論港~(2時間30分)~沖縄本部~(1時間50分)~沖縄那覇

マリックスライン(公式HP、時刻表)、マルエ―フェリー(公式HP、時刻表)※ 基本的には2社が交互に運航。

鹿児島新港までは【JR】、【バス】を利用したのち、【徒歩】

阪神地区(神戸、大阪)より

神戸港~(1時間)~大阪南港~(26時間30分)~奄美大島~(3時間20分)~徳之島~(1時間50分)~沖永良部島~(1時間40分)~与論港~(2時間30分)~沖縄本部~(1時間50分)~沖縄那覇マルエ―フェリー(公式HP、時刻表)

※ 一部の便は与論島を通過することがあるため注意。神戸港までは【六甲ライナー】、【バス】

大阪南港までは【ニュートラム】、【バス】

 南九州地方
potaru.com

(島プロフ一覧)

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