竹生島 - 琵琶湖八景!国の名勝!国宝本殿!眼福だらけの「神が棲む島」(滋賀・琵琶湖)

shima

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どんな島

 琵琶湖に浮かぶ島は3つあります。唯一の有人島・沖島、角度によって見え方の違う多景島、そして「神が棲む島」とも呼ばれる竹生島です。針葉樹の深緑に覆われ、その濃い色合いの美しさは琵琶湖八景のひとつにも数えられるほど。琵琶湖国定公園特別保護地区であり、国の名勝および史跡にも指定され、さらには国宝本殿を有する都久夫須麻神社、国宝唐門を有する宝厳寺・・・!まさに眼福だらけ、ありがたいモノがてんこ盛りの島でもあるのです。 外周は2kmと非常に小規模な島ですが、県内の琵琶湖周辺各地から定期船が出ており、休日には多くの人々で賑います。船の時間の関係で上陸時間がある程度限られていますが、島内は順路が示されているため、歩きやすいのも特徴。見どころたくさんの竹生島、琵琶湖観光をするなら立ち寄らなきゃ損・・・ってなもんです!

※ 島へは拝観料が必要。一人400円。

見どころ

景色を楽しむ

祈りの石段

拝観料を支払うと、最初の関門がこの祈りの石段です。合計165段、足腰に自信があればそれほど難所ではありませんが、普段歩きなれていない人には少々きついかも(?)。ただし、ここで一気に登るので、あとは下り坂です。

宝厳寺本堂(弁才天堂)

724年(神亀元年)に、聖武天皇の命を受けた行基によってつくられた宝厳寺。かつては神仏習合で、隣にある都久夫須麻神社とはほぼ一体化していました。明治新政府による神仏分離令により一時は廃寺の危機にもなりましたが、崇拝者の厚い要望が実り、廃寺を免れて現在に至ります。人々に長年愛され続けた美しい寺なのです。

モチノキ

樹齢400年、竹生島の歴史を人間の4倍以上眺めてきた木です。1603年普請奉行の片桐且元が観音堂、唐門、渡廊下を移築したとき記念に植えられたもので、三重搭のむかいにあります。おわんをひっくり返したような頭の形が特徴的です。

三重塔・宝物殿

1484年に建立したものの、江戸初期に落雷を受けて焼失した三重塔。現在のものは、当時の宮大工・阿部権守の残した絵図を参考に再建されたものです。深緑の島に対する赤の建物が良く目立ち、忠実に再現された古来の装飾が楽しめます。

宝厳寺唐門・観音堂

重要文化財と、国宝の両方を見られるのがここ。日本の伝統的な建築様式である唐破風が特徴的な宝厳寺の唐門と千手観世音菩薩を納めた観音堂です。かつて豊臣秀吉を祀った京都東山の豊国廟に建っていた『極楽門』。それを豊臣秀頼の命により片桐且元を普請奉行として移築されました。桃山様式を示す貴重な門なんだそうな。

舟廊下

全長約30m、観音堂と都久夫須麻神社本殿とを結ぶ廊下になっています。朝鮮出兵のとき、豊臣秀吉の御座船として造られた「日本丸」の船櫓(ふなやぐら)を用いたことから舟廊下という名が付いたとか。

都久夫須麻神社本殿

都久夫須麻と書いて「つくぶすま」と読みます。なんとも田舎なまりのような読み方ですが、お気づきの通り(?)、竹生島の古名が名前になっています。建物としての歴史は古く、安土桃山時代までさかのぼり、当時の文化を伝える貴重な建造物として、こちらも国宝に指定されました。眼の前には絶景が広がり、本殿のみならず景色もまた訪れる人々を魅了します。

文化に親しむ

「弁天様の幸せ願いダルマ」

願い事を書いてダルマに込め、本堂に奉納するという願掛けの一種です。宝厳寺は日本三弁才天としても知られ、人々を苦しみから救い、幸せへと導くと考えられています。

かわらけ投げ(竜神拝所)

京都市・神護寺が発祥とされる願掛け遊びです。古い風習が残る地域では現在でも行われており、竹生島もそのひとつ。かわらや土器など皿状のものに願いを掛け、それを高いところから投げるのですが、竹生島では竜神拝所から眼下に見える鳥居へ。2枚のかわらけに名前と願いを書き入れ、おもいっきり投げると願いが叶う・・・かも(?)。

歴史に親しむ

竹生島誕生伝説

その昔、夷服岳(現在の伊吹山)の神・多多美比古命(ただみひこのみこと)が、姪で浅井岳(現在の金糞岳)の神・浅井比売命(あさいひめのみこと)がそれぞれの山に住んでいました。仲の良い2人でしたが、互いの山の自慢話だけは譲れず、ついにある日、その山の高さを競って喧嘩をしてしまったそうです。そこで実際に計測してみると、浅井岳の方がちょっとだけ高いという結果が出ました。それに怒った多多美比古命はカッとなり、浅井岳の首である山頂部分を刀で切り落としてしまったそうです。そのまま浅井岳の首は琵琶湖まで転がり落ち、できたのが竹生島・・・なんだとか。

(資料によっては、浅井岳でなく「浅井比売命の首を切り落とした」と伝えているものもあります。おそらくこちらが本来のストーリーだと思われますが、さすがに生々しいようで、改変されたんでしょうね・・・。)

島のいろいろ

【名 称】竹生島(ちくぶしま)

【所在地】

滋賀県長浜市(地図)

【面 積】1.52㎢

【周 囲】

6.8km

遊 び

寺社めぐり、散策

食べる

うどん、そば、おにぎり(山本土産店)

郷土料理

弁天芋餅

変わりモノ

お土産に

赤こんにゃく、わかさぎ醤油煮

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