御蔵島 - 自然とイルカとのんびりと(東京・伊豆諸島)

shima

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深く狭く、大自然と共存する

 森とイルカと水の島、御蔵島です。伊豆諸島の中でも、ボコッとこぶしが飛び出たかのごとく、突き出るようにそびえ立つ御蔵島。まさに断崖絶壁で、船の接岸も容易ではないようです。そのため、船で訪れる場合は波の状況を常に心配しなければなりません。島を訪れる場合は前後の予定にゆとりを持たせましょう!島に来たはいいが船が出ず、大事な用事に間に合わない!!なんてことも起こりかねないので注意です。 さて、この御蔵島ですが実は島の大半が立入禁止。港から坂を上った先、島の北側の半径1km程度の区域に集落がありますが、それ以外の場所は、ほとんどが立入禁止か、ガイド付きでなくては行くことが出来ないのです。

 しかし、そうした島独自のルールが自然を守り、緑の深い森と美しい水を育んできました。また、イルカの生息地としても有名な島でもあり、観光客に大人気です。イルカと遊べる島はいくつかありますが、その中でもよりイルカに近づけることが人気を呼び、イルカウォッチングのメッカとなりました。しかし、切り立った崖に囲われた島ゆえ、海水浴などの気軽な遊びは出来ません。もちろんキャンプも不可能です。良い意味で、見どころが狭く深い島。ルールを遵守し、自然と共存する姿勢で過ごすべき島なのです。

御蔵島の見どころ

景色を楽しむ

トレッキングコース8コース

御蔵島は貴重な自然が多く、特産品でもあるツゲの木をはじめ、多くの動植物が島の森の恩恵を受けて生活を営んでいます。その環境保全の目的もあり、島の広範にわたって立入禁止区域が設けられているのです。しかし、そんな中でいくつかのコースはトレッキングを楽しむ目的、綺麗すぎる景色や動植物に触れ合う目的で解放されており、10コースのうち8コースはガイド付きでの立ち入りが許可されています。どれも気軽には行ける場所ではないだけに、御蔵島の自然に触れること自体、貴重で贅沢な体験なのです。「鈴原コース」「ボロ沢コース」「赤沢コース」「稲根神社コース」「乙女峠コース」「長滝山コース」「御代ヶ池コース」「南郷コース」

トレッキングコース2コース

ガイドなしでも立入可能な2コースです。それぞれ短く、気軽に行き帰り出来るので、個人でも楽しめます。「タンティロの森コース」黒崎高尾の日本一の海食崖からの絶景は必見!

「黒崎高尾展望台コース」集落から歩いていける程度の距離。気軽なお散歩にも。 

御蔵島周辺の海域はイルカが多数生息しています。御蔵島と言えば野生イルカで有名な島と言っても過言ではないほど、イルカとの遊びに適した海域です。人懐っこいイルカが多いので、至近距離で遊ぶことが出来るかも知れません。ただし、あくまでも野生イルカが相手であり、イルカにはイルカの生活もあります。そのため、人とイルカと島の間で守るべきルールも用意されているので、上手く付き合うことが望まれます。

御蔵島漁港 (場所)

捕れた魚の水揚げ作業が行われる場所。その姿は圧巻で、漁師たちの機敏な動きと観衆で賑わいます。夏はタカベ、秋はイセエビなど季節のお祭りもあるようで、その時は観光客から島民まで、少ない人口ながらたくさんの人々で盛り上がります。

施設を楽しむ

しげを工房 (場所)

御蔵島は古くからツゲの産地として知られ、ツゲを利用した櫛や箸などの工芸品も多く作られています。その老舗的存在がしげを工房。とても硬いツゲをヤスリで地道に形を整えていく、非常に根気のいる作業が必要になります。その分完成したときの嬉しさもひとしお。3cm程度のイルカの尾のペンダントで2500円ほど。(材料費込)

みくら桑の木工房 (場所)

島内ガイドでもある店主が御蔵島の海岸に打ち寄せられた桑の流木を加工してお土産を作っています。現在はほとんど流通していないため、島のお土産程度にしか見かけません。しかし流木のその味わい深さは中々のもの。食器類や小物として密かな人気を博しています。桑細工のワークショップも体験できるとか。 

酒好妖怪ケフィア (場所)

ちょっとわかりにくい場所にある、ワケありの居酒屋。何がワケありかって?そりゃあもう・・・。集落のはずれ、保育園に向かう階段を上った先、夜なら真っ暗で諦めてしまうような場所・・・ん?これは村営の御蔵島総合開発センター・・・の2階にお店があります。そう、村営の施設の中に居酒屋があるのです。色々事情があるようですが、そんな場所にある居酒屋のため、看板ひとつありません。かつては村営パブとかつわぶき(リニューアル前の名称)なんて呼ばれていました。酒が好きな人は飲むにつれ妖怪になっていくとか・・・?まさに知る人ぞ知るツウの店。御蔵人の店なのです。とは言え、一見さんも歓迎。つっこみどころ満載の御蔵ギャグを体感してみよう! 

カフェ・居酒屋「camburi」 (場所)

一瞬ココはどこかと考えてしまうほどのオシャレなお店。一瞬自分が小さな島にいることを忘れそうになります。それでもそれでも、出てくるものはヤマモモジャムにあしたばケーキ、かぶつケーキ、どれをとっても御蔵島産!のんびりした島時間に少しの”優雅”を添えてくれます。夜は夜で居酒屋に。食べたいものはリクエスト可能?島の魚はみんな島の肴に変えてしまいそう。昼から夜まで楽しめます。 

御蔵島観光資料館 (場所)

島の観光ならここへ。御蔵島の歴史や資料、写真はぜーんぶここで公開。さらには講座や講演会などといった、レクリエーションの拠点に。もちろん観光案内所としての機能も併せ持っています。

御蔵島の情報あれこれ

【名 称】御蔵島(みくらしま)

【所在地】

 東京都御蔵島村
maps.google.co.jp  

(地図)

【面 積】20.58㎢

【周 囲】

16.8km

遊 び 

ドルフィンスイム(エコツーリズムに関してルールあり)、トレッキング(エコツーリズムに関してルールあり) 、釣り

食べる 

御蔵の源水、魚介類、あしたば、かぶつ、よもぎ、さといも

郷土料理

忌の日の油揚げ(もち米の粉を練ってツバキ油で揚げたもの ) 、ニンガミ(あしたばのみそ、油和え)、はんばのりご飯

変わりモノ 

御蔵島ジェラート、ヤマモモ酒、みくらっ子丼、パウンドケーキ(かぶつ、あしたば)

最終更新:

コメント(2

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  • A

    ALPINESPRING

    はじめまして。
    G-ショックの御蔵島モデルという時計を所有しておりますが、その御蔵島ですよね?
    お恥ずかしい話ですが、ずっと「みくらじま」だと思ってました・・・。

    • A

      ALPINESPRING

      あ、「みくらじま」ではなく「おくらじま」だと思ってました・・・。