【U-23代表・選手名鑑】 宇佐美貴史・・・バイタルエリアを切り裂く天才肌のドリブラー

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いよいよ、ロンドンオリンピックの開催日が近づいてきましたね。夏季オリンピックとしては第30回目となる記念の大会です。各国の代表選手がどのような活躍を見せるのか、想像するだけでも楽しいですね!今大会で注目度の高い選手を紹介するこの企画。今回は日本男子サッカー五輪代表、関塚ジャパンの宇佐美貴史選手をクローズアップしてみたいと思います。

【宇佐美 貴史】 うさみ・たかし

国籍:日本
生年月日:1992年5月6日(20歳)
出身地:京都府長岡京市
身長:178cm
体重:70kg
在籍チーム:TSG1899ホッフェンハイム
ポジション:MF / FW
背番号:33
利き足:右足

天才肌のドリブラー

宇佐美選手の最大の武器はドリブルです。2005年、韓国で開催されU-13日本ユース選抜として出場したMBC国際ユース大会決勝戦では、センターサークル付近からドリブルをしかけ、ディフェンス5人を次々と抜き去って一気に30メートル近く独走してシュートを放ったシーンは伝説的なプレーと言われています。細かいステップを刻みながら間合いを測り、緩急をつけた多彩なフェイントでボールをさばくと、一気にスピードを上げてディフェンスの裏を取り、体を入れ替えて鮮やかに抜き去ります。

バイタルエリアで複数のディフェンダーに囲まれてもボールを失うことはありません。状況に応じたドリブルの選択肢を持っており、前にスペースがあれば突破をしかけ、スペースが無ければ巧みにボールキープします。ペナルティエリア付近でディフェンスの激しいプレッシャーを受けた状態で、ボールを保持できる日本人選手は非常に少なく、前線でタメを作ることができる貴重なプレーヤーです。スピード、テクニック、フィジカル、全ての能力に秀でる優れたドリブラーだと言えるでしょう。

アタッキング能力全般に高いポテンシャルを持つ

宇佐美選手の特徴は、オールラウンドとも呼べる優れたアタッキング能力です。バイタルエリアでボールを持ったときは非常に怖い存在で、ドリブルだけでなくパスやシュートにも類まれな能力を発揮します。ドリブルでディフェンダーを一度に引きつけると、守備網の裏に絶妙なスルーパスを通して決定機を作ります。ミドルレンジからのロングパスも得意で、一発のパスでディフェンスを崩します。

シュート精度に裏打ちされた高い決定力

左右両足で遜色なくシュートを打ち分けることができ、確実にゴールマウスを捉える高いシュート精度を持っています。ほとんど角度のない場所からも、僅かなシュートコースを見つけてゴールを奪います。ディフェンスとの駆け引きも上手く、ディフェンスラインの裏に飛び出して味方のスルーパスを受けるプレーも得意とし、限りなくフォワードに近い仕事ができるミッドフィルダーと言えます。

トップ下、左右のサイドハーフ、フォワードと攻撃的なポジションならどこでも高いレベルでプレーすることができる宇佐美選手。ここぞという場面でシュートを決める抜群の決定力は頼りになる存在です。

総括

Jリーグでは線の細さが課題とされていましたが、ドイツに渡ってからはフィジカルも強さを増して弱点を克服しています。ロンドン五輪代表にはリーダーとなる存在がいないと言われているだけに、彼が攻撃でチームを牽引することを望んでいます!

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