島の世界遺産は・・・
文化遺産:厳島神社(厳島)
自然遺産:屋久島、小笠原諸島
世界遺産とは・・・
地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。1972年の第17回UNESCO総会で採択された世界遺産条約(正式には『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』:)の中で定義されています。
(日本ユネスコ協会連盟より引用)
・・・なんだか固っ苦しいですね(笑)。素人の解釈ですが、「後世に残し続けたい文化や自然として、世界的に認められたもの」という解釈で問題ないのかなと思います・・・。国内では1993年12月に文化遺産、自然遺産が4件登録されたことをきっかけに、現在16件登録されています。
そのトップバッターでもあり、島のおよぞ21%が登録された屋久島はあまりに有名です。屋久杉の自生林など、豊かで美しい自然を誇り、その人気は言うまでもありません。 続いて1996年12月に登録されたのが、文化遺産としての厳島神社(厳島)。厳島神社本社本殿など17棟、大鳥居、五重塔などの建造物も含まれ、島全体の14%を占めています。
島としての世界遺産は長らくその2島でしたが、2011年6月、長らく協議が続いていた小笠原諸島が国内4番目の世界自然遺産に指定されました。地球上の歴史において、「一度も大陸と陸続きになったことがない」として、独自の進化を遂げた島の生物たちが注目を浴びています。
(左・屋久島・縄文杉。実は世界遺産登録範囲も細かく定められている。縄文杉と同じく有名なウィルソン株や大川の滝は厳密には登録範囲外だったりする。)(中・厳島神社・大鳥居。重要文化財でもある。鳥居を建立するにあたっては、巨木探しに20年近い歳月を要したと言われる。)
(右・小笠原諸島・南島。父島からのツアー船で訪れることが出来るが、多様な植生に加え海鳥やウミガメの産卵地であり、一日100人までという入島制限がある。)
世界遺産登録による問題
世界遺産登録により注目度が高まり、観光地として活気づくのが普通ですが、弊害もあります。例外なく貴重な自然や文化を有するため、一部観光客による配慮に欠いた行為から保全の妨げに繋がる恐れあり、世界遺産登録そのものにも賛否があるのです。安易な観光地化による問題も多々起こりうるため、旅行者にもモラルが求められるでしょう。
◇参考資料◇ 「世界遺産とは」(日本ユネスコ協会連盟公式HP)
「屋久杉の世界遺産地域」(屋久島WEB)「厳島神社の見所」(人々と神々が共に生きる島 宮島HP)
「世界自然遺産~小笠原諸島~」(小笠原村HP)「南島上陸について」(小笠原村観光協会公式HP)
『SHIMADAS』 (日本離島センター)
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