~ 昨日のお言葉 2012年4月26日 ~
当時は断層などについて調査方法に限界があった
産経新聞≪敦賀再調査、他原発に波及も 再稼働阻む活断層リスク≫(20012年4月26日)
日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)の原子炉建屋直下の断層について、産経新聞の≪敦賀再調査、他原発に波及も 再稼働阻む活断層リスク≫(20012年4月26日)という記事が伝えた。
原子炉建屋直下に「破砕帯」と呼ばれる断層がある敦賀原発は、立地場所に適していないのではと指摘されてきたが、その断層が活断層である可能性が指摘されている。
原発の敷地が選定された1960年代には、断層はあるが活断層ではないとしてきたが、4月24日に行われた原子力安全・保安院の調査で、専門家が断層に新しい時代の活動を示す特徴があると指摘していた。
これに関する原子力関係者のコメントが、「当時は断層などについて調査方法に限界があった」というものだ。記事は、敦賀原発敷地内には「破砕帯」が約160カ所もあることに触れた後、
他原発でも安全対策の再検証が求められる恐れをはらむ。
産経新聞≪敦賀再調査、他原発に波及も 再稼働阻む活断層リスク≫(20012年4月26日)
と続け、「もんじゅ」などでも、
同様の問題が噴出する懸念はぬぐえない。
産経新聞≪敦賀再調査、他原発に波及も 再稼働阻む活断層リスク≫(20012年4月26日)
とした。記事タイトルには「再稼働阻む活断層リスク」という言葉がある。
「限界があった」と言いながら、「恐れ」「懸念」「再稼働阻む」という言葉が記事に並ぶ理由を教えてもらいたい。
この記事が、とにかく原発再稼働を推進しなければならないというスタンスで描かれたのではないかとの「懸念」はぬぐえない。新聞としての旗幟を明らかにしてもらった上ででないと、読者に公正な報道と勘違いさせてしまう「恐れ」があると思うのだが。
◇記事出典:敦賀原発、再稼働阻む活断層(産経新聞 2012年4月26日)
文●井上良太
最終更新:
hvn312sunrise
20年後とか30年後、いま現在の科学的知見について同じことが言われることはないのか、とても心配。
「当時の科学には限界があった」