平成24年4月にスタートした連続テレビ小説「梅ちゃん先生」
最高視聴率20.9%をマークして、早くも大人気ですね。私は毎日欠かさず録画して、1日2回は見るほどの大ファンです。このドラマの主人公は堀北真希が演じる下村梅子という16歳の少女。戦後復興期の東京・蒲田が舞台になっており、命と向き合う女性医師の奮闘記を描いています。
戦争直後の蒲田は空襲の被害を受けてガレキの山。ようやく自由な価値観が受け入れられる世の中になったにも関わらず、人々は焼け野原の中で何に希望を抱いて良いのか分からない時代。主人公の梅子は女学校の上級生。将来を真剣に考えてみるも、自分に合った進路が見つかりません。
何をやってもドジっ子の彼女は勉強が大の苦手、何か取り柄があるわけでもありません。そんなとき、医師である父が戦災孤児の少年を助ける姿を見て感動!医師になろうと決意します。父には猛反対されますが、一念発起して猛勉強が始まる・・・というストーリー展開です。
今回は物語のヒロインである梅子にクローズアップしてみたいと思います!
下村梅子(しもむら うめこ)のプロフィール
年齢 16歳職業:女学生性格 おっとりして見えるが、明るくて世話好き。ドジな面があり、そそっかしい。
夢 医師になること特徴 梅子という名前にコンプレックスがある。何の取り柄もない自分の将来が不安。
●女学校では有名な劣等生梅子の凄いところは勉強が全くできないにも関わらず、医専を受験しようと思い立つところ。英語と化学が特に苦手な様子で、兄とその同級生にマンツーマンで勉強を教わっています。受験まで3カ月しかないのに一から勉強を始めるなんて無謀としか思えません。梅子の並々ならぬ決意がうかがえます。
●家族の支え
父親に「お前は医者を舐めている!」と猛反対される梅子。勉強が不得意という理由で医師に向かないと判断されるなんて残酷だと思いました。母と姉も最初は困惑しますが、「私は梅子を応援するよ!」という祖母の一言で応援することに。父も最後は医専の受験を容認します。一家の大黒柱が根負けする姿を見て、下村家は女系が強いのかも・・・という印象を受けました。
●勉強小屋を建設梅子は幼馴染である信郎(のぶお)に頼んで勉強小屋を建ててもらいます。一畳ほどのスペースに勉強机が押し込まれており、発狂してしまいそうなほど狭い小屋。「私が医専を受験するなんて、おかしいと思わない?」と質問する梅子に、「思わない、頑張れよ!」とあっさり答える信郎。信郎には女医になる梅子の姿が想像できるのかもしれません。彼には才能を見抜く力があるのかも・・・愛すべきアホという意見が多数ですけどね。
梅子を語る上で印象に残るシーンがあります。『松竹梅』の中で梅が最も劣ることから名前にコンプレックスを抱いている梅子。しかしあるとき、姉の婚約者である智司(さとし)の一言で運命が変わります。
「梅の花は春一番に咲いてみんなに希望を与えてくれる。梅ちゃんは梅のような人になれると思います」
そう励まされて、その言葉を人生の信条とするのです。たった一言で自分自身に存在価値を見い出せるようになった梅子。そのシーンを見て感動しました。梅子の人生を変える原点だったと思います。
梅子を演じる堀北真希さんは、16歳から30代まで幅広い年齢を演じるそうです。30代になった女医の梅子がどのような成長と活躍を見せてくれるのか?今から楽しみです!
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