わが家の息子(12歳)はASD(自閉症スペクトラム)です。
今では使いませんがより分かりやすくということで、心理療法士の先生は「アスペルガー」という言葉で息子を表現されていました。
今回は息子が富士山(宝永山)に登ったお話です。
そもそものきっかけ
基本的に動くことが大嫌いな息子なので、疲れることを自分から提案することはまずありません。
今回登山をしようと思ったのは、コロナ禍で修学旅行先が富士山周辺になり、更に延期よって予定されていた宝永山への登山が季節的に厳しくなってしまったため。
大好きな担任の先生に家族での登山をすすめられたこともあり行くことに決めました。
富士山の南東側山腹には大きな噴火口があります。江戸時代に噴火した、富士山では最も新しい宝永山の噴火口です。宝永山遊歩道は、その火口を横断するコースです。オンタデや数種の植物がまばらに生える火口は、火山としての富士山のダイナミックな姿を堪能できます。
事前調査
富士山山頂までは9月初旬で閉山しますが、宝永山までは富士山富士宮口五合目に通じる富士山スカイラインが冬季閉鎖する11月初旬まで登ることが出来ます。
調べてみると宝永山遊歩道と書かれていて、登山よりも難易度が低そうです。
このマップを見ると往復3時間ほどのコースのようです。
富士登山のオフィシャルサイトにはハイキングなんて書かれていることもあり、仰々しい準備をせずに下記を用意しました。
服装はこちら
・スニーカー
・帽子
・動きやすい長ズボン
・半袖のTシャツ
・上着
持ち物はこちら
・防寒具
・雨ガッパ
・飲み物
・飴
・おにぎりやパンなどの軽食
・タオル
出発!
駐車場が非常に混むという口コミを見たのですが、どうやら登山シーズン終了後に訪れたため登山客が少なかったようです。
富士宮口五合目駐車場を8:00に出発しました。
最初から割と険しいです。。。
まずはトイレ。
宝永山遊歩道には、トイレはありません。
さらに今は閉山していて山小屋はお休みのため、ここを逃すと再び戻ってくるまでトイレを利用することが出来ません。
ということで、家族5人利用して千円お支払い。。。
富士山の環境保全のためなので仕方のない出費です。。。
かなり急斜面。
さらに溶岩でゴツゴツしていて歩きにくいです。
閉山中は山小屋もお休みです。
山小屋を抜けるとほぼ平坦な道を進みます。
とここで、姑が高山病によりギブアップ。
「あとは任せた」と息子にエールを送って下山していきました。
ここまでは、まぁしんどいけど大丈夫だよね。という道のりでした。
ここからがなかなかつらい道のりです。
サクサクの砂地の急斜面を登らないといけない。。。
後方で夫・息子・娘が休憩中。
私は自分のペースで前進中。
途中で娘も合流して歩きにくい場所も、二人でサクサク歩いていきます。
娘と二人で宝永山登頂!!
適度な休息を取りつつ、のんびり到着しました。
いくら待っても夫と息子が来ないため、『馬の背』まで下山。
息子がやっときた。
只今の時間11:20。
娘と待つこと40分。。。。頑張りました。
山頂では持ってきた軽食を食べて休憩。
カップラーメンを持ってきてお湯を沸かして食べている人がいて、非常に羨ましかったです。
さて、下山です。
砂地を下るのは滑って危険ですが、子どもたちは走って降りていました。
娘は隠れた才能があったようです。
高低差をものともせず前方と後方の家族の間を何往復にして驚異的な脚力を見せつけ、家族から「山の神」と呼ばれました。
砂地あり岩場ありと様々な地形を楽しめるようです。
トータルで5時間ほど掛かりました。
マップとの時間差2時間。。。
お昼休憩もしていますし、まぁ、そういうこともありますよね。
まとめ
息子と一緒に行動をしなかったので、ほぼ彼の動きを把握していない母。
夫は息子が何度も挫けそうになっていたけど、先生に報告したくて踏ん張っていたと言っていました。
出来ないことは最初から挑戦しない彼にとって、歩みは遅くても小さな目標を立ててやり遂げられたのは良い思い出です。
我が家の山の神からは「ママ、今度富士山二人で登ろうよ」と誘われました。。。
母は無理だと思います。。。
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