東北・みやぎ復興マラソンのボランティアに参加をすることになりました。
きっかけは職場の仲間が5人、フルマラソンに出場することになったからです。
はじめてのボランティア、二日間のチャレンジです。
43才にして「ボランティアデビュー」。ワクワクします!
ボランティア初日!会場到着
6:30 宿泊地(わたり温泉鳥の海)を出発
7:30 現地集合
8:00 ボランティア開始
10:00 2km車いすジョギングスタート
10:30 2km親子ペアランスタート
12:00 開幕祭スタート
15:30 現地解散
ざっくりですが、上記スケジュールで1日目スタート。
タクシーの運転手さんが散々迷って会場を見つけられず、事務局にお電話しても場所が分からず、道歩く人に聞いてやっと会場に着くことができました。
大勢のボランティアさんがすでに集まっていました。私たちも早速受付しボランティアマニュアルとスタッフユニフォームをゲット。
その後はチーム分けのために一人ひとり名前を読み上げられます。
「(心の声)受付の時に役割決まっているのだから教えてくれればよくね?100人もいるのに名前で呼び出すのは・・・時間がかかりすぎやろ」
ほとんどの方々が呼ばれグループ分けされましたが十数名呼ばれない人がいました。私も呼ばれない人のひとりです。
名簿に不備があったらしく(一部名簿が欠けていたり、そもそも名簿に名前がなかったり)、やっとグループに入ることができ役割が「会場案内」という仕事だということが分かりました。
「(心の声)会場案内?私適任じゃね?臨機応変な対応得意だし、マナー接遇のプロですから、俄然やる気がでるわ、さすが私もってる!」
一緒にボランティアに参加した同僚は「ゴミステーション」の係になりました。
「(心の声)ゴミステーション一番やりたくなかったな・・・Oさん痛ッ・・・私はやっぱもってるニヤリ」
与えられた役割に対して四の五の悪巧み的な思考のボランティア初心者のわたし。ボランティア精神がまだまだ足りないようです。
会場案内係、チームちさみさゆ!!!
会場案内という役割でしたので、ざっくり会場の説明を受けました。
ポイントは
・ボランティアマニュアルにある地図を把握し案内をする
・運営スタッフと来場者の橋渡し的な役割
(質問を受けた場合、サービス精神で余計なことを答えるとクレームにつながるので分からない場合は運営スタッフに回す)
・タメ口はNGだがランナーはテンション高めなのでボランティアも笑顔であいさつおよび対応をする
・ボランティアもランナーを笑顔で応援する
・明日のフルマラソンも同じ分担になるので今日は練習だと思って流れを把握する
「(心の声)ゲッ!!!このマニュアル40ページある・・・把握できませんけど。。地図文字小さくて何が書いてあるか読めん。まだ老眼じゃないけど何か?なぜ事前にPDFで送ってくれないんだ・・・謎だ」
文句ばかり言ってないで楽しみましょ。初めてのボランティア、ワクワク。
会場を案内されながら、この場所はあなたとあなた的に役割が分担されていきました。
私が担当になったのはスタートラインとフィニッシュ近くのナイスポジション!
「(心の声)やっぱ私もってる、この場所なら同僚たちがフルマラソンスタートするのもフィニッシュするのも見れるッ!!!ラッキー過ぎる!!!」
この場所で更衣室の場所や手荷物預かり所の場所を来場者にご案内する係です。
3人で担当することになりました。
一緒になったのは大学生の女子2人!!大学生とコミュニケーションできる機会をゲットしました。
やっぱ私もってる!!!
ゆいち 19才
みーみ 18才
さりー 43才(私・・・汗)
倍以上生きてますけど何か?息子より若いけど何か?
私「二日間よろしくね!!!チーム名つけよ~~~」
大学生「いいですね~~~(笑顔キラキラ)」
私「ちさととみさきとさゆりだから、"チームちさみさゆ"でどう?」
大学生「わーい、いいですね~~~(笑顔キラキラ)」
そんなこんなで、チームちさみさゆ始動!
作業配置、さあやるわよ~
更衣室と手荷物預かり所の案内は車いすジョギングが始まるあたりで終了し、来場者がコースに侵入しないよう制御しつつランナーを応援する係にチェンジ。
チームちさみさゆ、手が割れるほど拍手をしながら「がんばって~」とランナーを応援します。
車いすジョギングはランナー50名。伴走者がいる方々も多く車いすをおしながら懸命に走る小学生にウルウル。。「涙早くね?(心の声)」
親子ペアランは600組1,200名、親子で手をつなぎながら走る姿、転んでしまい泣きながらゴールする小学生に感無量。。
ランナーが走りきったあとにボランティアリーダーが3人で休憩を許可してくれました。
ここまではずっと立ちっぱなしでしたが、感動の連続で疲れません。
私「ボランティアは復興マルシェで食べ物を買ってはいけないんですか。」
リーダー「いいですよ。休憩中なのでスタッフユニフォームは脱いでくださいね。」
私「みーみとゆいちにカニ汁おごるわよ~」
大学生「え~~、いいんですか?ありがとうございます(笑顔キラキラ)」
復興マルシェを駆け足でまわります。カニ汁ゲットする前に熊本のブースに吸いこまれます。
熊本地震と東日本大震災、どちらも復興に向けて前へ進みます。
そうだ!チームちさみさゆ発足記念にくまもんグッズげっとして3人のお土産にしよ~っと。
私が復興マルシェを回っている間に大学生2人はフィニッシュ地点の警護に回ってしまったよう。2人が戻るのを待ちます。
ニコニコしながら戻ってきた2人にかに汁とくまもんのお菓子セットを差し上げます。なんせ倍位以上生きていますから、チームもりあげ隊です。
開幕祭スタート
休憩が終わった後も3人でフィニッシュ地点の警護です。
走り終わったランナーたちがフィニッシュのゲートで写真撮影に夢中になり車両の妨げにならぬよう警護します。
とはいえ、許可車両しか入れないのでほとんどボッと立ってるだけ。
私「暇だね~、四つ葉のクローバー探ししない?」
大学生「いいですね~~~~~(笑顔キラキラ)」
四つ葉のクローバー探しも飽きてきたので、
私「ちょっと太鼓の演奏見に行ってきていい?」
大学生「いいですよ~(笑顔キラキラ)」
私、和太鼓好物なんです。通っていた中学が和太鼓推しでまずバチを全校生徒手作りし、体育祭で演奏していました。あの一体感・・・忘れられません。
震災で練習場と仲間を失った「閖上太鼓保存会」の演奏。
真ん中の女性がキレイ過ぎます。
そのあとは、「道岳館」というチームが演奏されていました。真ん中の殿方かっこよい!!!
さぼり過ぎたので仕事に戻ります。。
私「お待たせ~、ごめんね、2人とも太鼓見てきていいよ~ん。」
大学生「ありがとうございます!!!(笑顔キラキラ)」
私は、四葉のクローバー探しに戻ります
「(心の声)ボランティアってこんなんでよか?だって車両なんてこないんだも~~~ん」
ボランティアリーダーが来ました。終わっていいそうです。
「(心の声)四葉のクローバー探ししているのバレた?まっいっか~~~」
さて和太鼓を見ているゆいちとみーみと合流。
私「マルシェでスイーツ買ってくるね~ん。」
大学生「わーい、ありがとうございます(笑顔キラキラ)」
よさこいも始まりました。よさこいも好物なんです。数年前、高知でたまたまよさこいを見る機会がありそれからというもの、よさこいのファンになりました。
超キレキレで斬新なよさこいです!すごい!!しかも女の子たちカワイイ。
最後、ボランティアさんはステージに集まり終礼をして記念撮影です。
チームちさみさゆ「明日もヨロシクね~~~、バイバイ(笑顔キラキラ)」
ボランティア 2日目 いよいよフルマラソン!!!
2日目のスケジュールはざっとこんな感じです。
6:00 宿泊地(わたり温泉鳥の海)を出発
7:00 現地集合
7:30 ボランティア開始
9:00 スタートセレモニー
9:35 フルマラソンランナースタート
10:45 5kmランナースタート
16:05 競技終了
16:30 終礼
17:00 現地解散
1日目と同じタクシーのドライバーさんが会場へ運んでくださいました。
フルマラソンのコースを走ってくださったので、距離を感じることができました。
「(心の声)これはマジ長いぞ・・・みんな大丈夫なのか・・・」
私はフルマラソンを走る同僚が一生懸命練習してきたのを知っています。だからこそ信じよう絶対みんな無事に帰ってきます!
本日のボランティアリーダーは昨日の方と違いました。
「(心の声)今日のリーダーは神経質そうだ。。ランナーチェックできるかな・・・」
応援ナビというアプリでランナーの位置やペースタイムを確認できます。
今日もチームちさみさゆだからきっと大丈夫、ボランティアしながらアプリチェックで応援できるはず。
昨日同様、会場を回りながら作業配置分担です。
私が配置されそうになったのは更衣室などがある多目的広場の手前です。
私「すみません。私同僚がフルマラソンを4人も走るのでスタートラインとフィニッシュゲートに近い場所にしてくれませんか。昨日、同じ配置だと聞いていますので、同じ配置の方が効率よいと思います。」
リーダー「(少しムッとして)ボランティアの人が足りてないのを分かってくれますか。」
私「はい、分かっています。」
リーダー「ちょうど、スタートライン手前で人が足りてないと連絡があったので、このまま行ってください」
私「分かりました!(心の声)やった~~~」
私「みーみとゆいち、ごめんね、あとでね~、がんばって!」
大学生「はい、ありがとうございます(笑顔キラキラ)」
私のわがままな主張で、チームちさみさゆはバラバラになりました。
スタートゾーンで大学生風の男の子とチームになりました。
私が担当するのはスタートライン手前の更衣室と手荷物預かり所の誘導係です。
ランナーが続々と来場します。この場所で2時間以上ひたすら誘導します。ランナーさんへ頑張れの気持ちを込めてニコニコ笑顔はかかせません。
20分交代で休憩してよいとリーダーより指示がありました。
先に大学生の男の子に行ってもらいます。
寒さが身にします。秋だけど・・・手袋とマフラーは必須でした。。寒い。。
休憩を交代してもらいボランティア待機所に向かいます。おっとその前に復興マルシェでかに汁ゲット。なぜって寒すぎるから。。
ボランティア待機所では大勢のボランティアさんが10時半過ぎなのにお弁当を食べています。朝はいからね。
「おつかれさまで~~~す!!!(笑顔キラキラ)」
大学生らしきボランティアさんたちが元気にあいさつをしてくれます。10分位雑談をしまくってゲラゲラ笑って現場に戻ります。
それにしてもボランティアをする子たちって、みんななぜかキラキラ笑顔。目が輝いている。いい子たちばかりです。
さて、ランナーさんたちがスタートしはじめました。スタートはランナーの事前に伝えてある予測タイムでスタートの時間4段階に別れます。
第3ウェーブに3名、第4ウェーブに1名同僚がスタートします。
いたいた、背が高いのですぐ見つかりました!
第4ウェーブには私の大切なワークメイトうっちーがいるはずですが、、、見つかりません。ゼッケンの番号暗記しておけばよかった。。と嘆いていたらうっちーが声をかけてくれました!
フルマラソンと5kmランのスタートが終わり落ち着いてきた後はコースの警護と応援です。
リーダー「この先の柵に入ってしまう人がいるので入らないようにしてください」
私「わかりました」
私「(心の声)っチ、フィニッシュゾーンから遠ざけられた・・・しょうがないボランティアだからね。。応援隊ではないから・・・」
チップ回収の先のフィニッシュサービス(色々とランナーが景品をもらえる)ラスト近くの土手で「シャトルバスはこちら」の看板を持ちながら柵を超える人を見張ります。
「(心の声)ここからなら走り終えたランナーを捕まえてねぎらうことができるぞ!ラッキー!!!」
1人目の同僚が来ました~~~~~~(涙)
2番目にHくんがゴールしたことをアプリで確認、さきにゴールした「たけ」もHくんを心配そうに待ちます。
Hくん発見!!!
私「がんばったね~~~、おつかれ!!!」
H「これ、けっこうつらいっす(足をなでなで)」
さて、一番一番心配だった、ワークメイトうっちーと伴走のKさんを待ちます。
「(心の声)きた~~~~~、練習がんばったよね、マジか、ほんま完走したよ、この子は~~~!(涙腺崩壊)」
我が社のスタッフ、ひとり疲労骨折して棄権しましたが、出場した4人全員完走できました!!!マジか、最高のシナリオ(思い出しただけで、涙止まりません。。)
応援に燃えてますが、実はわたしはボランティア中・・・休憩が20分おきに交代だったのでその間応援しつつ、休憩ではない時間は他のボランティアさんに看板を持ってもらい、ゴールした同僚たちを無事全員お迎えできました!
さて、16時半で看板係も終了です。ボランティア受付前に集合し終礼です。
虹の架け橋がかかりました!
当社のランナー全員が無事完走し、初めてのボランティアも無事終了。
「東北・みやぎ復興マラソンに参加するランナー全員が無事走り抜けました。ありがとうございます。」
職場の冷蔵庫に貼った願掛け、ツキを呼ぶ魔法の言葉。。
願えば叶うことがわかりました。
ランナーのみなさんに、沿道で応援してくださった被災者のみなさまに、そしてボランティアのみんなに・・・感謝です。
8月からずっと見たいと願った虹。実は今年の夏、初めて体調不良になってしまって、、、タフだけが取り柄だったのに。。とずいぶん落ち込みました。
そんなとき、何か何でもいいから希望を見出したくて、もう大丈夫だと思いたくて、虹を見たいと夏からずっと思っていました。
友達や先輩や同僚に「どうやったら虹見れるの?どこに行けば虹みれる?」と聞いて回っていたくらい。「心がキレイじゃなければ見れないよ~」と先輩からかわれたり。。
ボランティア最終日の朝、友人から「虹だよ」と写真が送られました。三島市の朝架かったキレイな虹。その後に尊敬する漁師さんも「オレの船に落虹」と沼津の海の上で輝く虹を発信していました。
二人も同じ日に虹を見ているのは何故?私も虹が見たい!多くの方が亡くなられたこの場所で虹の架け橋を見たい。希望の架け橋を!キセキを・・・と朝から願っていました。
同僚たちもフルマラソンを全員完走し、感動し涙したあと、ボランティアの終礼時間に・・・。
見上げた空に虹・・・(感動、涙)
レイボーリレーで虹のバトンを受け取り、復興を願うみなのもと東北の空で叶った「虹」のプレゼント。
復興を願う者が集うこの東北で見上げた秋の空に「希望の虹」が架かりました。
この同じ空の下、被災されたみなさま、そして復興を支えるすべてのみなさまに笑顔という虹の架け橋をかけたい。
また、来年も必ずこの場所で逢いましょう。
チームちさみさゆの再会の日が楽しみです!!!
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