2018年2月3日、節分の朝、気温はプラスなのに大雪。
2018年2月4日、立春の朝、気温は氷点下7℃。
節分の日の雪はべちゃべちゃの湿り雪だった。そして前日から10℃近く冷え込んだ4日朝、雪かきでできた雪の山の上に、屋根に残った雪に、小さなスパイク状の結晶が生えた。雪の表面に霜が氷結した、と言ってしまえばそれまでだろうが、雪から毛が生えたみたいで、なんだかメルヘンチックな気分になった。
まるで雪の国の小動物のようにも見える。あったかそう。
氷でできた針葉樹のようにも見える。
前日は、ぼたん雪が降り積もる側からどんどん雪が融けていくという不思議な空模様だったが、屋根に融け残った雪と小さなつらら、そして毛の生えた雪。まるで華のようにも見える。
(おまけ)
こちらは数週間前、気温マイナス10℃ながらも乾燥していたある日の側溝の蓋。コンクリートから霜が生えていた。お日様の光を浴びるとあっという間に消えてしまったが。
雪に毛が生えた朝、道路沿いに積み上げられた雪からは、まだ日に照らされる前から湯気が立ち上っていた。気温が氷点下でもミクロで見れば雪が融けて水になって蒸発しているのか、あるいは雪から水蒸気が直接「昇華」しているのかわからないが、神秘的な美しさだった。雪に生えた毛も、あるいは昇華しようとする水蒸気が再び凍ってつくられたものなのかもしれない。寒い寒い冬の日に起こる現象は不思議なことだらけ。
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