窓を開けると煙の通路!!
高層ビルの火災から住宅の火災まで、火災の仕組み、被害、防災について書かれている。
その中で、病院での火災事例でが印象的だった。
病院で火災があったときに自分だったら「煙たいから窓を開けないと!」と判断して窓を開けるかもしれない。
しかし、この「窓を開ける」行為が非常に危険なのだそう。
窓を開けることで煙突のふたを開けた状態になり、一挙に煙が吹き上がってくる。
そこで煙に巻かれて死んでしまうのだ。
この場合、防火扉を閉めて煙の進入をふさいで、煙突にしないようにしてから非難することが重要だ。
火災で死亡する割合の9割が、火傷と一酸化炭素中毒・窒息死で割合は半分とのこと。
火の危険性ばかり注目していた自分にとって、この数字はとても驚いた。
専門用語や大学での研究などが書かれており、理解困難で面白くない部分もあるが、気になるところもたくさんある。
生活形態の変化や、建物に使われる材料の変化に伴って、火災も変化していることを知れる一冊だ。
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