【シリーズ・この人に聞く!第6回】将棋棋士 渡辺明竜王が語る「勝負を楽しむ突破力」

kodonara

公開:

1 なるほど
8,948 VIEW
0 コメント

もう慣れてしまったからということもありますが、対局自体は疲れたり緊張したり、というものでもないんです。ストレスを感じているわけではないんですよ。競馬は楽しみであり、趣味なんです。ものすごく当たるわけではないですが、まぁ大負けしなければいいかと思っています。「読む」のが好きなんですね。競馬はドラマがあるんですよ。

――それでは、同世代の親にメッセージをください。

子どもに何かをやらせる、というよりも、ある時期までは自由にさせてほしいな、と思います。将棋のイベントなどでも「どうしたら子どもが強くなるんでしょうか」とよく聞かれます。そんな時は「負けても怒らないでください」と言っています。うちの父は、うるさく言わなかったし、負けても怒らず見守ってくれた。勝つと褒めてくれましたが、負けても「まぁ、次があるよ」と。操り上手だったのかもしれませんが(笑)。でも、父と共通の趣味があった環境でしたから、僕の場合は反抗期もなかったですし、今も良い関係ですね。そういうふうに育ててくれた親に感謝しています。

将棋棋士のサインは皆筆文字。将棋会館で販売されている
将棋棋士のサインは皆筆文字。将棋会館で販売されている
たくさんの大会で優勝を飾ってきた。勝てば喜び、負けても怒らなかった父
たくさんの大会で優勝を飾ってきた。勝てば喜び、負けても怒らなかった父

編集後記

――どうもありがとうございました。
頭の良い子の育て方、とってもまぶしくお聞きしました。淡々と一言一言にきちんと意味をもって語ってくれる渡辺さん。「親にひっぱたかれたことなんてないでしょう?」と聞くと、びっくりしたご様子で「え、それはないですね。普通ないんじゃないでしょうか?」……いえいえ、我が家ではここは柔道部か?!と疑われるほど、道場のように投げ飛ばしたり飛ばされたりする家もたくさんあるはず?!やんちゃな時代もあったと思いますが、自信のあることをちゃんと伸ばしてプロになり、人生早回しな勢いで、既に一児のお父さん。渡辺さんのBlogはものすごいレスが付いていておもしろいです。それだけ将棋界の中で注目されているのですね。これからも将棋界での快進撃、期待しています。

取材・文/マザール あべみちこ

活動インフォメーション

●日本将棋連盟 東京・将棋会館「子どもスクール」
初心クラス・午後クラスがあります!!
おかげさまで、子供スクールの入会者が300名を超える将棋教室となりました。
つきましては15級から11級の方を対象にした初心クラスを設け、今まで以上きめの細かい指導とより一層の充実をはかることができるようになりました。 これまで以上に初心クラス対象となる生徒の皆様に講師・スタッフ一同懇切丁寧な指導をしております。1日無料体験レッスンも行っております(要予約)ので、ぜひ一度お気軽にご参加下さい。

初心コースを卒業したら午後クラスへ!
午後クラスは2部構成となっております。低学年(~3年)を対象にしたクラスと高学年(4年~6年)を対象にしたクラスです。
いずれも初心クラス同様、講師・スタッフの親切な指導はもとより、将棋に対する心構えなど、各講師・スタッフの経験を交えた授業を行っております。
午後クラスの最終目標は初段となり、卒業をする事です。一定の条件をクリアし、初段になった際には、日本将棋連盟発行の初段免状が無料で授与されます。ぜひとも、子供スクールで初段取得にトライしてみて下さい。

●竜王戦(主催:読売新聞) 第19期決勝トーナメント

将棋会館のある千駄ヶ谷駅は将棋の駒が水飲み場にデザインされている
将棋会館のある千駄ヶ谷駅は将棋の駒が水飲み場にデザインされている
 日本将棋連盟
www.shogi.or.jp  

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン