『勝利優先主義』ブレない馬淵監督こそが明徳義塾の強さ! ~甲子園5打席連続敬遠の続き

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松井秀喜に対して明徳義塾が取った作戦、5打席連続敬遠は社会問題となり、あまり野球に興味がない人や高校野球を知らない人でもけっこう知ってたりしますね。

この5打席連続敬遠についてはいろいろな意見が出ています。私の考えは前回に書いた通りです。『ルール違反しているわけではなく、ただただ松井秀喜がすごかっただけ...(だけど作戦には反対です。。。^^)』

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このできごとはもう終わってしまったことで、何が正しかったのかという答えがでることはないのですが、いろいろと調べてみました。

元池田高校の蔦文也監督は当時、このようにコメントしています。
『監督の考え方にもよるのでしょう。野球にはこういう事もありますね。ルール違反では無いのですから』

また、甲子園で真っ向から勝負してもらえた清原和博はこの5打席連続敬遠をこう語っています。
『松井の他に良い打者がいなかったからでしょう。でも僕がPL学園高校時代に、ずっと僕に敬遠し続けても、多分勝っていたと思いますよ。桑田真澄を初め、素晴らしいバッターが沢山いたしね』

世界の王さんは、、、
『松井がそれだけすごい打者だということでしょう。
明徳としては何とか勝ちたいと思って取った措置で、作戦勝ちといっていい。
ファンにしてみれば、松井の打つところを見たかったのでしょうが、勝敗を争う両校にとってはしょうのないことです』

元近鉄バファローズの西本幸雄監督は『不思議でもなんでもないやんか。勝とうと思ったら、あれくらいするの当たり前や』と言っていました。

最後にやくみつるさん。
『試合後の松井のコメントも立派だが、正々堂々と勝負することが要求される高校野球において、ファンから非難されることを承知であえて全打席敬遠を指示した明徳の監督や忠実に監督の命令を遂行した選手も立派だ』と言っています。

と、みんな作戦に関しては賛成のようですね。

こんな意見もありました。
『プロであるならば作戦の一環として認められるかもしれないが、高校生の作戦としては馬鹿げている』

このようにコメントしたのは、元メジャーリーガーのバリー・ボンズ。

いろいろな考えがあって当然でしょうね。それほど大きなできごとでしたから。。

そして連続敬遠再び!

あの5打席連続敬遠から20年がたった2012年夏の高知県大会決勝。

明徳義塾対高知高校。
明徳義塾の馬渕監督は再びあの作戦を取りました。

高知高校の4番、法兼駿(のりかね しゅん)くんに対し6打席中5四球。5打席目、6打席目の連続敬遠を含む4打席連続四球でした(第2打席目のみ勝負)。試合は延長11回、明徳2x-1高知で明徳義塾が甲子園出場を決めています。

高知高校 100 000 000 000 | 1
明徳義塾 000 010 000 001X | 2
※延長12回

法兼くんは試合後、『マークされているのは分かっていた。勝つための作戦なので仕方がないです』と答えています。
勝負はしてもらえませんでしたが、『最高の試合ができた』とも言っています。

この日、明徳義塾は法兼くんに対して勝負したのは3回の第2打席目のみでした。1アウト1塁の場面で勝負してレフトフライに打ち取っています。法兼くんはこの大会は準々決勝、準決勝でホームランを打ち打率は5割でした。

20年前、社会問題にまで発展した甲子園5打席連続敬遠。

試合前から『走者がいる場合は法兼と勝負しない』と決めていた馬淵監督の『勝利』にこだわる姿勢は20年たっても、まったくブレていませんでした。

『勝利優先主義』とことん勝ちにこだわる野球

馬淵監督はとにかく勝ちにこだわる野球なんですね。

馬淵監督は甲子園で『初戦は負けない』という記録も持っています。

甲子園出場20大会連続初戦勝利や夏の甲子園出場16大会連続初戦勝利はとんでもない記録です。1991年の夏から続いていた20大会連続は2011年のセンバツで日大三高に5-6で敗れてしまい、記録はストップしてしまいましたが、夏の16大会連続初戦勝利は継続中です。

この夏の大会の16連勝は1984年に明徳義塾が甲子園に初出場してから続いている記録なんです。ちなみに中京大中京とタイ記録。今年出場して1回戦突破で単独記録になります。

甲子園出場26回。積み上げた勝ち星は45。

選手を甲子園に連れて行ってあげたい。勝たなければ意味がない。どんな形にしろ勝ってこそ初めて味わえるものがある。馬淵監督はこんな考えなのかもしれません。

そしてその馬淵野球に惚れ込み選手が集まる。
ブレない馬淵監督がいる。だから明徳義塾は強いのでしょう。

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