10日、第89回選抜高校野球(春の甲子園)の組み合わせ抽選会が行われました。
静岡高校(静岡)の初戦の対戦相手は不来方(岩手)に決まりました。
不来方高校とは
岩手県立不来方(こずかた)は21世紀枠としてセンバツに出場します。もしかしたら、不来方はこれまで21世紀枠として出場した中でもっとも注目されているチームかもしれません。それは部員がたったの10人しかいないからです。
今から43年前の昭和49年センバツ、蔦文也監督率いる徳島の池田高校がたった11人で甲子園に乗り込み、準優勝という成績を残しました。その雄姿は『さわやかイレブン』と言われ甲子園に一大旋風を巻き起こしました。
そして10人の不来方はYahoo!意識調査の『2017年のセンバツ、注目のチームは?』というアンケートでは早稲田実業に次いで2番目に注目されています。
がんばれ静高!
静高は神宮大会に次いで注目校との対戦になりました。
おそらく満員の甲子園球場は『超アウェイ状態』になるでしょう。
秋の神宮大会は初戦で早実と対戦しました。清宮くんを一目見ようと球場は多くの高校野球ファンが足を運びました。このときも静高は『アウェイ』を感じたでしょう。しかし、この経験が今回活きてくるでしょう。
逆に静高は神宮大会の早実といい、センバツの不来方といい、『もってる』と言っていいんじゃないでしょうか。ものすごい注目される中で試合ができるのですから。
1回戦を突破した場合、次戦は26日の第3試合宇部鴻城と大阪桐蔭に勝者と対戦します。大阪桐蔭も優勝候補の一角に挙げられる強豪校でかなり注目されています。この日の第2試合は早実の試合が組まれている(早実が明徳義塾に勝った場合)のでここでも超満員の中で試合をすることになるでしょう。
『ミスをしない野球』がわたしが見る静高の印象。甲子園でも自分たちの野球ができれば結果はついてくるでしょう。ベスト8まで勝ち上がって、神宮の借りを大舞台で返してほしいですね。
早実清宮くんの対戦相手は明徳義塾馬淵監督?!
今大会の注目No.1選手は何といっても高校通算79本、プロ注目の清宮幸太郎くん。
清宮くんの早実は5日目(23日)第2試合、明徳義塾に決まりました。
この日は朝から甲子園球場に長蛇の列ができること必至ですね。
明徳義塾の馬淵監督といえば、第74回大会で星陵高校の松井秀喜を5打席連続敬遠という前代未聞の作戦で物議をかもした監督です。
アルプススタンドからはメガホンやいろいろなものが投げ込まれ、それを選手たちが拾い集めるという事態。さらにはスタンドから明徳義塾に『帰れコール』まで起こりました。
その後も明徳義塾馬淵監督は似たような作戦をとっています。
いろいろなことを言われましたが、馬淵監督は甲子園出場20大会連続初戦勝利というとんでもない記録を持っている監督なんです。
清宮くんを敬遠はしますか?との質問に馬淵監督は『ケースにもよるけど、ノーアウト(ランナーなし)の場面や全打席敬遠なんてことはしない。』と言っていました。そして『そんなことしたら松井に怒られる』とつけ加えました。
とはいえ、勝つためには手段を選ばない、『勝利優先主義』の馬淵監督。
『もしかしたら』があるかもしれませんね。
1回戦屈指の好カードは?
昨年秋の神宮大会を制した履正社の初戦の相手は強豪日大三高に決まりました。これは1回戦屈指の好カードです。しかも大会初日に対戦します。
履正社の安田尚憲くんは高校通算45本、188cm92kg。神宮大会の決勝戦でもホームランを打っているプロ注目のスラッガー。
対する日大三高のエース桜井周斗くんは秋の東京都大会決勝では早実の清宮くん相手に5打席連続三振を奪いました。この2人の対決も必見です。
第89回選抜高校野球は19日開幕です。
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