『絵本で知る』- 子供たちに語り継ぎたい震災のこと

ichirota

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あの震災から4年という月日が経ちました。
現在も避難生活をされている方は24万人にものぼるといわれています。

東日本大震災で最も多く犠牲を出してしまった要因は津波によるもので、
震災以前は地震という災害で警戒するべきことは、
家屋の倒壊や火災に備えることだと教えられ、自分もそう信じていました。

私が住んでいる静岡県は、
子供の頃から東海地震がいつきてもおかしくないということを言って聞かされつづけ、地震による対策を比較的積極に行っている地域です。

普段から災害時の避難場所や、家具の固定など、
積極的とは決して言えませんが、ある程度の対策は行ってきたつもりでいました。

ところがあの日、東日本大震災での津波による災害がおき、
考えもしていなかったものを見せつけられ、自分の甘さを痛感させられました。

震災後は報道やネットから多くの情報を知る機会が多くなったと思います。
過去にさかのぼると日本は昔から自然災害に幾度となく見舞われ、
甚大な被害を及ぼしてしまったことがあると聞きます。

今、身近にあるもので分かりやすく、次の世代を担う子供たちに
災害のことを伝えられるものはないかと探してみました。

津波のことを語っている絵本

津波 TSUNAMI!
 津波 TSUNAMI!
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高台へいそげ!村びとをすくえ。この恐ろしさを、伝えつづけなければ。小泉八雲の「生神様」をキミコ・カジカワが再話化した絵本作品。 

津波からみんなをすくえ!―ほんとうにあった「稲むらの火」 浜口梧陵さんのお話
 津波からみんなをすくえ!―ほんとうにあった「稲むらの火」 浜口梧陵さんのお話
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江戸時代のおわりごろ、村に津波がおしよせたとき、浜口梧陵さんが、人びとのいのちをすくうために、おこなったことは?そして、津波の被害から村を立て直すためにおこなったことは?お話とQ&Aで学ぶ「津波へのそなえ」。 

語りつぎお話絵本3月11日〈2〉にげろ!津波だ!
 語りつぎお話絵本3月11日〈2〉にげろ!津波だ!
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2011年3月11日に発生した東日本大震災を題材とする、聞き取りをもとにしたノンフィクション絵本。体験者の実話と、地震に関する資料ページで構成している。被災体験を読者に伝え、その心情と教訓をわかりやすく伝える。 

震災のことを語っている絵本

ぼくは海になった―東日本大震災で消えた小さな命の物語
 ぼくは海になった―東日本大震災で消えた小さな命の物語
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東日本大震災で犠牲になった動物たちの数は、正確に把握されていません。なくなった動物たちの命も、その命を想う人にとっては、等しく大切な命でした。これは、ミニチュアダックスフントのチョビと家族の物語です。 

ひまわりのおか
 ひまわりのおか
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大きな津波によって74もの大切な命がうばわれてしまった小学校。お母さんたちは、子どもたちが避難しようとめざした場所に、ひまわりを植えはじめた。8人のお母さんたちの、わが子へ宛てた手紙や話をもとにつくられた絵本。 

はしれ、上へ! つなみてんでんこ
 はしれ、上へ! つなみてんでんこ
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2011年3月11日。東日本大震災のあの日、大津波をみんなで生きのびた釜石の子どもたちのドキュメント。

はしれ さんてつ、きぼうをのせて
 はしれ さんてつ、きぼうをのせて
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「いまは、前へむかってすすむんだ。列車をはしらせるために、みんなでひとつになろう」東日本大震災で大きな被害をうけた三陸鉄道北リアス線。その復旧をささえたひとびとの感動ドラマ! 

絵本以外にも - 子供たちに震災のことを伝えている取り組み

 映画を届けようプロジェクト!
todokeyou.jp  

ドキュメンタリー映画の上映会を通じ、感動共有の場をつくり、被災地の方々が勇気づけられ、前を向いて立ち上がり、子供たちが未来への希望を持つきっかけとなり、ご縁がつながり笑顔が溢れることを目的に活動していきます。

 石巻STUDY TOUR
www.start-tohoku.com  

石巻の経済・活気を応援をすること、東北の未来や地域防災を学び考えていくことを目的としたツアープログラムです。県外から多くの人が訪れ、石巻との”縁”を繋いでいくお手伝いをしています。

 震災で消えた小さな命展
www.chiisanainochi.com  

「震災で消えた小さな命展」は、被災者の方から描いて欲しい動物をうかがい、
 絵本作家・画家・イラストレーターによって、亡くなった動物たちを、絵の中によみがえらせる、というものです。
「震災で消えた小さな命展」では、命の平等さについても伝えていきたいと思います。

住んでいる土地の歴史を知る

今、自分が住んでいる土地は、過去にどんな災害を経験をしたのかを知り、伝えていくことも大事だと思います。

私が住んでいる静岡県にしても過去に津波に見舞われ、
多くの犠牲者を出したことがあると、新聞などで読んだことがあります。

地元のことを語っている絵本があるということは稀だとは思いますので、
お話をすることで、身近な場所で過去にどのようなことがあったかも伝えていくことも大切だと考えます。

最後に

私は現在、1児の父です。

まだ、言葉をしっかりと理解できる年齢ではないのですが、
自然災害はいつきてもおかしくないことや、起きたときはどうしたらいいのかなど、次の世代へと伝わるよう成長に合わせ、少しずつでも語り継いでいきたいと思います。

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