このやり取りの原動力は何なのだろう

Rinoue125R

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南相馬市の桜井勝延市長が、市議会の定例会で市内の電力消費の全てを2030年までに再生可能エネルギーで賄う「脱原発都市」の宣言を目指すという。そのニュースを紹介したまとめサイトに、例の如く賛否の双方からのコメントがついている。

毎度思うのだが、このようなやり取りを行っているのはどんな人たちなのだろう。炎上と云うほどでもなく、テンポよくコメントが付いた「タラコ速報」さんのページの一部をサンプルとして引用させていただきます。目を通してみると、昔からよく言われてきた「厨房」とはちょっと違うような気もする。

(NHKニュースウェブの記事引用に続いて)

4: 名無しさん@1周年 2015/03/02(月) 18:06:19.39
まあ当然だろう
原発の利益はほとんど享受できないのに被害だけ受けるんじゃたまったもんじゃない

7: 名無しさん@1周年 2015/03/02(月) 18:12:05.53
近い招来、原発からの送電も拒否してねw

12: 名無しさん@1周年 2015/03/02(月) 18:14:32.95
>>7
原発賦課金も払わなくていいなら喜んで

8: 名無しさん@1周年 2015/03/02(月) 18:12:22.41
当たり前だろwwww

9: 名無しさん@1周年 2015/03/02(月) 18:13:17.92
脱原発も糞もそこらがピカ塗れやん、笑い殺す気かよ

11: 名無しさん@1周年 2015/03/02(月) 18:14:29.44
たぶん原発推進のやつらは
もう二度と事故が起こらないと思っている

13: 名無しさん@1周年 2015/03/02(月) 18:15:30.34
補助金で無原発生活してなんの意味があるんだ?
結局他県の原発に頼るだけだろ?

14: 名無しさん@1周年 2015/03/02(月) 18:16:58.19
消滅都市

16: 名無しさん@1周年 2015/03/02(月) 18:18:02.60
田舎者の浅知恵
こう言うの一番嫌い

南相馬市が「脱原発都市」宣言へ

最初のコメントから6分後にやり取りが始まって、あとはだいたい2分おき。最初の方で登場する「原発賦課金」というのは、電気料金にkWhあたり0.80円など(電力会社によって異なるらしい)自動的に追加されている料金のこと(世帯当たり平均の約300kWhで計算すると、各家庭から1カ月240円ほどの原発賦課金を払っていることになる)。賦課金の内訳は使用済み燃料再処理等発電費、特定放射性廃棄物処分費、原子力発電施設解体費及び電源開発促進税などの合算で、かつて共産党が国会で取り上げたことがある。

そしてしばしのやり取りがあって、13、14、16と同じ方向性での畳み掛け。IDによると13と16は同じ方らしい。コメントが重なるにつれて「消滅都市」とか「こう言うの一番嫌い」とか、あまり見たくない言葉が並ぶようになる。

いったいどのような人たちによるやり取りなのだろうか。少なくとも、このようなやり取りを目にして「自分には関係ない」と思ってしまう人はかなりの数に上るだろう。賛成も反対もなく、やり取りそのものをただ何となくおそろしく感じてしまう。こんなやり取りには加わりたくないと思ってしまう。それがひいては原発事故そのものからも心理的な距離をとらせていく。無関心になっていく。そしてそれが空気のようになっていく。

陰謀論には与する気はないが、原発事故が発生した年、経産省資源エネルギー庁がネットなどでの原発情報を監視する事業を行ったことはよく知られている。世の中は想像以上に複雑怪奇なものなのかもしれぬ。

掲示板やまとめページで延々と続けられているやり取りが、どのような人たちによるものなのかは分からない。しかし、もしも原発事故に無関心な空気をつくるという具体的な目的を持って、こんなやり取りが行われているのだとしたら、そんな恐ろしいことはないと思う。

かなり不愉快なやり取りではあるが、ノイズを取り除く努力を払いながら眺めてみると、違った何か、いまの時代の空気のようなものが少し透けて見えてくる。

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