精霊流しが川面をうめる。花火があがる。町が人で満ちていく
昼間はパレードだ。金華山からはありがたい蛇踊りもやってくる
震災の後にこころがつながった沖縄のエイサーもやってくる
川開きは石巻の夏祭り。古くからの商売の町で、人々が手作りしてきた夏祭り
今年も7月31日(木曜日)と8月2日(金曜日)に開催されます。
そして7月25日からは、石巻の街を祭りにむけて盛り上げる「STAND UP WEEK」
巻き込まれた石巻の人たちと、やっぱり巻き込まれた市外・県外・海外の人たち、そしてISHINOMAKI 2.0が繰り広げるSTAND UP WEEK。昨年の様子もまじえてご紹介!
たとえば、OPEN! ISHINOMAKI
STAND UP WEEKには商店街のお店の軒先にこんなポスターが貼りだされます。
(ISHINOMAKI 2.0のページから引用)
STAND UP WEEK 期間中に開催されたオープン!!イシノマキ。
期間中は石巻のまちなかの各拠点が20枚の写真を掲げました。
20枚の写真は創業当時のお店の様子だったり、被災当時の様子だったり、多くの人との交流の様子を写した写真だったりします。各写真には、お店の人たちの人柄が表れたコメントが付け加えられ、ひとつひとつのポスターは個性的なものになりました。
買いたい物があるからお店に行ってレジでお金を払って買ってくる、というだけではつまらない。ポスターを見て用事もないのにお店に入りたくなったり、お店の人と話すきっかけになったり。ポスターが街を開いていくアイテムになりました。
石巻を訪れる人にはとてもありがたいポスターです。とはいえ石巻の人にも「こんなことがあったんだ」とか「あ、あの時はね」など、話のきっかけになることがあるのだとか。今年も楽しみです。
お店を改装するわけでも飾り付けるのでもないのに、ポスターを1枚張りだすことで、訪れる人と商店街のお店の関わりが一変する。未来の街づくりへの大きなヒントです。
たとえば、一箱古本市
去年のSTAND UP WEEKで盛り上がったイベントのひとつが「一箱古本市」。
「石巻まちの本棚」のオープンに合わせて、石巻のあちこちに「一箱」の古本屋さんが出店しました。
こちら、石巻駅の近くの仮設商店街「立町復興ふれあい商店街」にあるパナックけいていさんという電器屋さんの中に出店した一箱古本屋さん。
パナックけいていさんは元々、電器屋さんなのに萬画や復興グッズを売っていたり、レンタルサイクルを取り扱っていたりの不思議なお店なのですが、その店内に東北他県からやってきた「バッタリタオレヤ」さんと「八重樫書店」さんが出店。さらに店の外の休憩スペースには「バッタリ」さんの出店まで出て、もうワケがわからないカオスな状況。
今年は7月26日(土) 11:00~16:00の予定。石巻を歩き回りながら、お客さんとして楽しむのもいいですが、本を持ち寄って「一日店主」になる方も募集中。
くわしくはSTAND UP WEEKのプロジェクトページを!
未来作りの見本市
STAND UP WEEKに石巻に行けば、毎日必ず何かが起こる。まだお祭り前だから、街は静か(石巻の中心部は震災前からシャッター商店街現象。たくさんの中小規模都市に共通する問題を抱えていた)ですが、とことどころでビックリすることや楽しいこと、魂の渦みたいなのが捲き起こっていたりする。去年もSTAND UP WEEKの土日に石巻に行って地元に戻った後、やはりどうしても川開き本番にも行きたくて会社を休んで祭り本番にも参加してしまったことを白状します。
「そんなことなら、ずっとこっちにいれば良かったのに」と石巻の人たちからは呆れられたり、笑われたり。
イベントに参加して、「あー楽しかった。じゃあまたね」というのではなく、心のどこかに何かが引っかかるのです。イベントのすべてがどこかで「まちづくり」につながっている。まちってなんだろう。そんなことを考えそうになっている自分に気づく。このまち、いいなと思っている自分がいる。震災で被害を受けた石巻で箱モノではない「まち」を、それも前よりもっと、いや世界で一番面白い街をつくろうとしているISHINOMAKI 2.0の人たち、そして石巻の人たちって!
ことしのSTAND UP WEEKのタイトルは「未来作りの見本市」。
「遊ぶ」14プログラム、「触れる」17プログラム
「作る」10プログラム、「食べる」10プログラム
が予定されています。
川開き祭り本番ももちろんいいのですが、
石巻の素顔に近づけるSTAND UP WEEK、チャンスがあれば是非ご参加を!
文責●井上良太
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