中澤佑二・・・日本のDFを揺るがす最後の砦 【サッカー日本代表候補・選手名鑑】

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2014年、ブラジルW杯大会出場を決めたサッカー日本代表。本大会までの1年間、新たな戦術のオプションとして新戦力を試す機会が訪れたのではないでしょうか?ザッケローニ体制になってから3年間。日本代表に招集されても実戦で使われない選手。長らく代表候補と叫ばれながら召集すらされない選手もいます。ファンやサポーターの目線から、A代表で起用して欲しい選手をピックアップしたいと思います!

【中澤 佑二】なかざわ・ゆうじ

生年月日:1978年5月28日(35歳)
出身地:埼玉県北葛飾郡吉川町
身長 体重:187cm 78kg

在籍チーム:横浜Fマリノス
ポジション:DF
背番号:22
利き足:右

コンフェデ杯で露呈したセンターバックの弱さ

中澤佑二 【総合力57点】

中澤佑二 【総合力57点】

日本代表はFIFAコンフェデレーションズ杯2013で3戦全敗を喫し、3試合9失点という結果に終わりました。大量失点の原因は1対1の守備の弱さにあり、特にセンターバックの対応力に問題がありました。プレミアリーグ・サウサンプトンに所属する吉田麻也は空中戦では強さを発揮したものの、ドリブルで振り切られる場面が目立ち、スピードのある選手へのマンツーマンの対応が稚拙でした。

吉田とセンターバックを組んだ今野泰幸は、強豪国を相手にした空中戦の競り合いに致命的な欠陥があることを露呈しました。セットプレーでは「吉田がマークしていない選手に合わせれば点が取れる」という状況を作り出した戦犯の1人として汚名を着せられています。

最も選手層が薄いとされるポジションで、白羽の矢を立てられたのは田中マルクス闘莉王と中澤佑二です。2010年南アフリカW杯で鉄壁の守備を築いたセンターバックコンビの待望論が日増しに強まっています。

ザッケローニ解任がなければ中澤は呼ばれない

中澤佑二は35歳という年齢を迎えても未だ落ちることのないパフォーマンスをJリーグで見せています。対人守備と空中戦の強さに加え、最終ラインからの正確なロングフィードでビルドアップも安定し、強烈なリーダーシップと巧みなラインコントロールで日本屈指のセンターバックの地位を揺るがしません。

しかし、中澤が代表に招集されるには1つの条件があり、それはザッケローニ監督の解任だと言われています。3年間に渡って日本を指揮した監督の哲学はレギュラーメンバーの固定化です。ブラジルW杯を見据えてチームの中核に指名した今野と吉田を変えることは指揮官の哲学の崩壊を意味します。

おそらく、中澤と闘莉王という日本最強のセンターバックコンビを呼び寄せる可能性は低いでしょう。そうなれば1年後に迫ったW杯での惨敗は決定的になります。ザッケローニが己の哲学を壊して一か八かの賭けに出るか、全く新しいシステムと戦術を導入してディフェンスの再建を図るのか、注目したいところです。

今まで試したCBはアジアでしか通用しないのか?

それにしても、今までザッケローニが試してきたセンターバックはアジアでしか通用しないのでしょうか?今野の控えとなる伊野波も、吉田の控えとなる栗原もアジア予選では結果を残してきました。しかし、コンフェデ杯で自慢のディフェンス陣が全く通用しなかったのは指揮官も想定外だったのではないでしょうか。

セリエAでACミランやユベントスを率いてきたイタリアの名将が、世界レベルのサッカーを知らないとは思えません。一時期、センターバックに起用していた槇野智章や水本裕貴もチームにフィットしていたとは言い難く、本来の力を発揮していたとは思えません。ザッケローニの目が節穴なのか?有能な日本人選手がいないのか?この辺りの真相は、今後はっきりしてくると思います。

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