夏間近!梅雨の間に予習しておきたい「島に行きたくなる本」10選

tanoshimasan

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こんにちは。
島とかいろいろ巡る人、おっくんです。

平日晴れているのに休日雨予報だとがっかりしますよね。リフレッシュしようと思っているのに、出かける気分も萎えてしまいます。梅雨ばっかりはどうしようもありません。。

「出かけたら出かけたでお金も使うし、大人しく部屋に居ようかな」

僕の場合は散々がっかりしたあと、こうつぶやいて割り切ります。いやぁ、梅雨が明ければ一気に暑い夏ですから。夏と言えば島の季節です!

・・・と言うことで、今回は、梅雨の間に予習しておきたい「島に行きたくなる本」を勝手に10ほど選んでみました。雨だと気分がふさぎ込みがちになりますが、ここは割り切って読書でもしちゃいましょう!

1.原色日本島図鑑

●著者:加藤庸二 ●出版:新星出版社
●著者:加藤庸二 ●出版:新星出版社

国内すべての島々を旅してまわったという、カメラマン・加藤庸二氏が贈る島図鑑です。島ファンなら必携と言えるでしょう。時折、書店とかでもイチオシのポップが付いていたりして「おっ!」と思ってしまいます。

特筆すべきは、国内の有人島433島がすべて写真付きで紹介されている点!1島につき2枚以上の写真と共に島々が紹介されているのです。あくまで図鑑なので、読み物として楽しむものではありませんが、プチ旅行気分が存分に味わえてしまうこと請け合いです!

【紹介される島々】
国内全島

2.絶海の孤島 (驚愕の日本が、そこにある)

●著者:カベルナリア吉田 ●出版:イカロス出版
●著者:カベルナリア吉田 ●出版:イカロス出版

加藤庸二氏と並び、島旅の二大巨匠と言えるであろう、フリーライター・カベルナリア吉田氏の著書。陸地からは隔絶された、文字通り絶海の孤島だけを集めた紀行文集です。

カベルナリア氏の面白さは、旅先で見たものに対し良くも悪くもハッキリ書いてしまうところだと思います。絶海の孤島と呼ばれる島々では、内地の人間には理解できないようなことも起こりがちですが、それを忌憚なく紹介してくれた一冊でした。旅行ガイドにはない、本音が楽しめるかと思います。それでも、読後は「行ってみたい!」と思えてしまうから不思議。

【紹介される島々】
青ヶ島、飛島、舳倉島、鵜来島、見島、悪石島・臥蛇島、硫黄島、南大東島、北大東島、父島・母島

3.1泊2日の小島旅

●著者:カベルナリア吉田 ●出版:阪急コミュニケーションズ
●著者:カベルナリア吉田 ●出版:阪急コミュニケーションズ

『絶海の孤島』に続き、こちらもカベルナリア吉田氏の著作。周囲10km未満の小規模離島に限定された本です。島の大きさは大小様々ですが、小さい島ならではの面白さを紹介してくれます。

誤解を恐れずに言えば、どの島も観光地と呼ぶにはインパクトが弱いです。人も多くはないですし、見どころだって限られています。遊びに行くと言うよりも、島の日常生活にお邪魔しに行く感覚かもしれません。賑わう港、夕陽の沈む海景色、食卓に並ぶ魚介類・・・、どれも何気ない風景ですが、それがどこか味わい深く、懐かしい。そんなことを感じさせてくれる一冊だと思いました。あえて「1泊する」というところがポイントですね!

【紹介される島々】
大島(山口)、走島、利島、間崎島、真鍋島、篠島、魚島、湯島、高見島、高島(長崎)、相島、高島(岡山)、仙酔島、横浦島、舳倉島、保戸島、神島、友ヶ島、沖島、船島、坂手島、黒島(大分)、鴎島、岩黒島

4.沖縄・離島のナ・ン・ダ?

●著者:沖縄ナンデモ調査隊 ●出版:双葉社
●著者:沖縄ナンデモ調査隊 ●出版:双葉社

沖縄の島々に特化した「ナ・ン・ダ?」を紹介していく本。島々で起こる、出会う不思議なことを面白おかしく紹介してくれます。

著者の沖縄ナンデモ調査隊は、沖縄ファンのライター同士で結成されたとあってか、沖縄の文化をよく見比べているなぁと感心してしまいます。「離島の人たちは沖縄本島のことを『沖縄』と呼ぶ」なんてなんだか面白いですよね。島それぞれにアイデンティティがあって、それが島ごとに違うのが不思議な感じです。沖縄離島を楽しむには持って来いの一冊ではないでしょうか!

【紹介される島々】
沖縄本島周辺の島々、宮古諸島の島々、八重山諸島の島々

5.日本《島旅》紀行

●著者:斎藤潤 ●出版:光文社新書
●著者:斎藤潤 ●出版:光文社新書

長く島旅を続ける著者が、若い頃より書き綴り続けた紀行文集だそうです。この本の特徴は、島の人々との会話を大切にしている点でしょうか。著者は旅行者として島を訪れているのですが、島の人々と触れ合っていくうちに、日常に溶け込んでいく・・・みたいな様子が印象的でした。「景色を楽しむ」「島で遊ぶ」とはまた違う、島の人々と触れ合うことの楽しさを提案してくれる気がします。独特の余韻を残す文が印象的で、その先の旅まで何となく想像してしまうのも面白いところ。

松島、釣島、水納島、鵜来島・・・など、シブ~い島までチョイスされているのもたまりません!

【紹介される島々】
礼文島、寒風沢島、屋久島、西表島、厚岸小島、櫃島、戸島、オーハ島、天売島、蓋井島、福江島、口永良部島、神島、沖島、松島、奄美大島、御蔵島、青ヶ島、舳倉島、新島、南大東島、釣島、保戸島、屋形島、水納島、式根島、真鍋島、魚島・高井神島・豊島、竹島、前島・笠佐島、鵜来島、神集島、飛島、軍艦島

6.島を旅する

●著者:今村治華 ●出版:南方新社
●著者:今村治華 ●出版:南方新社

島旅の本ですが、26歳で会社を辞めた著者が、実際に島の生活に溶け込み、時にそこで生活をしたり、時にそこで働いたり。仕事を辞め、旅をしているからこその体験がおもしろい一冊です。フリーライターを名乗りながらも仕事は無く、決まっていた結婚もなくなってしまうなど、26歳の女性なりの悩みもあったと著者は述懐しています。「島を旅する」なんてタイトルですが、ただ島を巡って旅をするだけでは、ここまでの話は書けないと思いました。

漁体験や、島独特の風習に触れる様子は特に必見。都会では考えられないような出来事もちらほら起こります。日々の疲れを癒したり、現実逃避をしたりするには最高の一冊かもしれません。

【紹介される島々】
厚岸小島、佐渡島、舳倉、姫島、加計呂麻島、奄美大島、中之島、臥蛇島、久高島、西表島

7.封印された日本の離島

●著者:歴史ミステリー研究会 ●出版:彩図社
●著者:歴史ミステリー研究会 ●出版:彩図社

ミステリーの視点から、ヤバイ島、怖い島を紹介すると言うコンセプトの一冊。どちらかと言うと、島の摩訶不思議な部分、独特な風習などに特化した内容です。良くも悪くも島に対する見方が変わるかも知れません。「1人に2つの墓をつくる島」や「祭の間は部外者以外立ち入り禁止の島」など、少し気になる切り口から島々が紹介されていきます。

読後の感想は分かれるかと思いますが、個人的にはこれもまた、島の魅力なのかなと思います。歴史や風習を知ったうえで島を訪れると、また違う視点から島を楽しめるのではないでしょうか。

【紹介される島々】
軍艦島、八重千潮、沖ノ島、大久野島、魚釣島、新城島、諏訪之瀬島、煙島、鷹島、東京湾海堡、府戸島、怪島、南大東島、船島、奄美大島、屋久島、八丈島、瓢箪島、竹島、淡路島、宝島、六島、与那国島、隠岐諸島、瓜生島、竹生島、大神島、喜界島、相島、鶴島、女木島、御所浦島、硫黄島(鹿児島)、仁右衛門島、嶮暮帰島、舳倉島、佐柳島、笠佐島、彦島、飛島、瀬戸内海全域、瀬底島、姫島、悪石島、宮古島、青ヶ島、波照間島、甑島、福江島、久高島、犬島、ヤガンナ島

8.瀬戸の島あるき: 地図で旅する香川沖26島

●著者:ROOTS BOOKS ●出版:西日本出版社
●著者:ROOTS BOOKS ●出版:西日本出版社

こちらは一転、旅行ガイド寄りの本です。地元女性ライター4名が、瀬戸内海の島々について紹介してくれます。国内の島々の中でも、瀬戸内海の島々はあまり馴染みが無いかも知れません。有名と呼べるのは小豆島くらいではないでしょうか。

ですが、牛に、土器に、アートに・・・と、読み進めるうち、瀬戸内海の島々ならではの魅力がじわじわ伝わってきます。島と島との移動はそれほど難しくなく、島々もたくさんあるので、26島全部まわってみたい!なんて思わされてしまいます。それほど内容は難しく無く、瀬戸内海の島々について詳しくなくともさらっと読めちゃいます。

【紹介される島々】
香川沖26島

9.島で暮らしたい!東京都下の南の島で、スローライフを実現するためのノウハウ

●著者:川口正志 ●出版:彩流社
●著者:川口正志 ●出版:彩流社

「もういっそ島に住んでしまいたい!」なんて思うまでになってしまった人へはこの一冊。島に対する「好き」や「憧れ」が高じ、実際に住んでしまった人のエピソードなどが紹介されています。そのほか、島に住むためのノウハウ、住んだ後の暮らしなど、具体的な話題が載っているのも面白いかと思います。

移住のノウハウは島によって大きく異なるため、これをそのまま参考にするのは難しいと思いますが、移住者がどうやって島へ移り住んだか、具体的に描かれているので、身近に感じられることは間違いありません。この本を読んでワクワクしてしまった人、次に訪れる島は旅行じゃなくて下見かも知れませんよ。

【紹介される島々】
大島、新島、御蔵島、八丈島、父島、母島

10.僕たちは島で、未来を見ることにした

●著者:株式会社 巡の環 ●出版:木楽舎
●著者:株式会社 巡の環 ●出版:木楽舎

島根県の離島、隠岐諸島にある海士町に移住し、起業した人たちの話。著者である阿部氏も信岡氏も、内地では将来を保証されたような大手企業に勤めていました。そんな2人がふとしたきっかけから海士町に魅せられ、脱サラし、起業。言葉で言えば簡単な話ですが、島で仕事をつくることの難しさは並大抵のことではありません。その様子が、臨場感と共に描かれていました。

過疎化が進み、高齢化が進む日本の島々において、巡の環の取り組みは、全国の島々が今後参考にすべき姿だと思います。この本を読めば、島に行きたくなるだけでなく、行って何かがしたくなる・・・かも知れません。

【紹介される島々】
隠岐諸島・海士町(中ノ島)

まとめ

こうして見ると、ひと口に島と言っても色々な書き方や切り口があるなぁ・・・と改めて感じました!ただ観光をするだけじゃなく、歴史に触れ、人に触れ、さらに何かに触れたくなる。そんな不思議な魅力が、島にはあると思います。

多分読めば読むほど、もどかしい気持ちになるはずです。行きたくなって。雨の日の間にしっかり読んで、晴れた日には島へ出かけましょう!

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