永里亜紗乃・・・代表でもがく万能型フォワードの嘆き 【なでしこジャパン・選手名鑑】

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 アルガルベ杯でベールを脱いだ新生なでしこジャパン。2年後のカナダワールドカップ、3年後のブラジル五輪に向けて、若手に経験を積ませるという佐々木監督の狙いが話題を呼びました。澤、宮間らのベテラン組を外し、U-20代表から田中陽子、田中美南など初代表組を多く選出した新生なでしこ。今大会で注目の選手をピックアップしたいと思います!

【永里 亜紗乃】ながさと・あさの

生年月日:1989年1月24日(22歳)
出身地:東京都
身長 体重:165cm 58kg

在籍チーム:FFCトゥルビネ・ポツダム
ポジション:FW

アルガルベ杯では持ち味を発揮できず不完全燃焼

 なでしこリーグでは90試合39得点をマークする活躍を見せた永里亜紗乃。しかし、A代表では6試合0得点と結果を出せず、不完全燃焼の感は否めません。今回のアルガルベ杯も2試合に出場して0得点。シュートさえ満足に打てず、目立った活躍を残せずに大会を去る屈辱を味わいました。

実姉とはココが違う!大儀見優季との比較

 永里亜紗乃は実姉である大儀見優季と比較されることが多く、プレースタイルも似ていると言われます。しかし、身体の強さを生かして個の力で突破する大儀見と違い、永里は周囲との連携でゴールに迫るオフザボールの動きに優れたプレーヤーです。それだけに周囲とのコンビネーションが合わなければフィニッシュに絡む機会が少なく、前線で孤立してしまいがちです。

前所属クラブの日テレ・ベレーザでは、バイタルエリアからDFの裏に抜け出してスルーパスを引き出し、抜群の得点感覚でゴールを量産する典型的な点取り屋でした。両足のキック精度の高さに加えてヘディングも強く、足でも頭でも点が取れる泥臭いストライカーです。

万能型フォワードと言われる理由

 トラップ、ボールキープ、シュートなど、フォワードとしての基本的なプレー精度が高く、ボディバランスの高さを生かしたポストプレーで前線の起点になれる選手です。平均以上のスピードを持ち、ディフェンスラインの手前でUの字を描く巧みなフリーランで決定機を生み出す高い戦術眼を持ちます。

しかし、全てのプレーに平均点以上の力がある反面、独自のストロングポイントを持たないことが欠点です。代表でスタメンを張るには能力的に厳しく、スーパーサブとして起用するにもインパクトに欠ける。代表に定着するには現所属クラブであるドイツ・ポツダムで結果を残す必要があるでしょう。

総括

 未完の大器と注目されながら、なでしこジャパンでは結果を出せない状況が続いています。フォワードとしてシュート数が少ないのはメンタルの弱さが影響している気がします。なでしこジャパンでもここ一番で点を奪い取るストライカーに進化することを期待します!

 【新生なでしこ・選手名鑑】 《アルガルベ杯》 全選手・リンク集
potaru.com

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