山崎円美・・・スーパーアタッカーに与えられた試練 【なでしこジャパン・選手名鑑】

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 アルガルベ杯でベールを脱いだ新生なでしこジャパン。2年後のカナダワールドカップ、3年後のブラジル五輪に向けて、若手に経験を積ませるという佐々木監督の狙いが話題を呼びました。澤、宮間らのベテラン組を外し、U-20代表から田中陽子、田中美南など初代表組を多く選出した新生なでしこ。今大会で注目の選手をピックアップしたいと思います!

【山崎 円美】やまさき・まるみ

生年月日:1990年6月9日(22歳)
出身地:埼玉県

身長 体重:166cm 54kg
在籍チーム:アルビレックス新潟レディース
ポジション:MF
背番号:9
利き足:右足

本来は攻撃的MF、代表デビューはボランチで出場

 高校時代はASエルフェン狭山に在籍し、2007年にはなでしこチャレンジリーグ(2部)で得点王となる24得点を記録するなど、アタッカーとして高い得点力を発揮する選手です。現在、所属するアルビレックス新潟レディースでも攻撃的MFとして活躍するなか、代表デビューとなるノルウェー戦ではほとんど経験のないボランチでの出場を余儀なくされました。

アルガルベ杯では守備に追われて持ち味を発揮できず

 フォワードを追い越して前に出て行くスピードと突破力、右足の強烈シュートで得点を重ねる山崎の長所を発揮できなかったというのが今大会の印象です。佐々木監督は山崎と宇津木を縦関係に配置し、山崎を攻撃的ボランチで使うという狙いがありました。山崎は豊富な運動量でボールを追い回し、激しいチェイシングを仕掛けました。ボールを奪ってから素早いカウンターに繋げたシーンもあり、守備ではある程度の成果を見せたと思います。

中盤の底で攻撃の起点になれず

 ボランチは自陣ゴール前でボールを受ける機会が多く、一度の判断ミスで決定的なピンチを招いてしまいます。ディフェンダーにプレッシャーをかけられる前にボールを処理しなければならず、素早く周囲にボールを散らすビルドアップ能力が必要です。

ボランチに入った山崎は状況判断に迷ってパス回しのタイミングが遅れ、敵にプレッシャーをかけられてボールを失うシーンが多々ありました。守備に奔走されて疲弊してしまい、フォワードを追い越してペナルティエリアに進出する山崎の持ち味を発揮することはありませんでした。

総括

やはり、攻撃で能力を発揮する選手です。出場した3試合すべてにボランチで起用されたことは試練だったと思います。サイドハーフやフォワードとしてプレーするチャンスを与えてもよかったのではないでしょうか。今後、山崎円美が代表でどのような新境地を開くのか。注目したいと思います。

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