石垣島と国産カカオ【島と○○】

tanoshimasan

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 本日、2月14日はバレンタインデー。本命だか義理だかはともかく、世界中でチョコレートが飛び交う一日ではないでしょうか。日本人にとってもなじみ深いお菓子のチョコレートですね! チョコレートの原料であるカカオ豆が、熱帯地方原産だということはご存知かと思います。日本チョコレート協会によると、世界でもっともカカオ豆の生産量が多いのは、コートジボワール、次いでインドネシア、ガーナ。赤道付近の国々が多くを占めています。(そのほか、アフリカ諸国や中南米諸国も)

 国内のお菓子メーカーのほとんどが、チョコレートの製造も国内で行っていますが、原料であるカカオ豆に至っては100%輸入に頼っているのが現状のようです。

単位:トン(引用:外務省「カカオ豆の生産量の多い国(2010年)」より)

日本初の純国産チョコレート!?

カカオの樹。栽培は結構むつかしいらしい。

 さて!そんななか、日本の南国・石垣島にて、国産カカオの栽培に向けた取り組みが行われているのはご存知でしょうか。そんな画期的な取り組みを行っているのが、北海道土産としてすっかりおなじみのRoyce'こと株式会社ロイズコンフェクト。 石垣島に子会社を持つ同社は、日本初の純国産チョコレートの製造を目指し、2007年にカカオの栽培を始めました。

 2011年06月16日付の朝日新聞の記事によると、

 純国産チョコレートの製造に向け、沖縄県石垣市内でカカオを試験栽培している北海道の菓子メーカー「ロイズコンフェクト」は11日、2007年の栽培開始以来、初めてカカオを収穫した。カカオは天日で乾燥後、北海道へ搬入され、製品化に向けた試験が行われる。チョコレート原料用のカカオ栽培は国内初の試みという。

(引用:「朝日新聞」2011年06月16日付「純国産チョコへ1歩 石垣カカオ初収穫」より)

 先に述べたカカオ栽培の盛んな国々はどれも赤道付近。日本の中では南国の石垣島ですが、カカオの栽培に成功すれば、世界最北のカカオ栽培地となるそうです! さらに上の記事から1年後、2012年5月23日付の八重山日報によると、2012年も連続して収穫に成功し、手ごたえを得ている様子。

 同社の成田武光専務は「もう5年勉強させてもらい、国内産初となる石垣島産チョコレート製造に着手したい。それまで石垣島産チョコは待ってほしい。まず、単位収量をあげたい」と、栽培の技術習得に余念がない。

(引用:「八重山日報」2012年5月23日付「〝石垣島産チョコ〟の夢着々 今年もカカオ収穫 「あと5年」栽培技術確立へ」より)

とのこと。沖縄土産と言えば、黒糖やパイナップル、ちんすこうといったあたりが有名どころですが、将来的には「こだわりの国産カカオ」が並んでいるのでしょうか。2017年が今から待ち遠しいところです!

ロイズと言えば生チョコ。純国産になる日は近い!?

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