【上尾野辺めぐみ VS 仲田歩夢】 なでしこジャパンに召集されるレフティーは誰だ!?

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U-20女子W杯で銅メダルを獲得し、一躍全国区の人気となった『ヤングなでしこ』。U-17W杯でベスト8に進出した『リトルなでしこ』。2015年のカナダW杯、2016年のブラジル五輪に向けて、この世代のプレーヤーが『なでしこジャパン』の新戦力になることが期待されています。数年後を見据えた上で、国際大会で活躍できるのは誰なのか?今回はサイドハーフ編として、注目の選手をピックアップしたいと思います!

左サイドのスペシャリストとして仲田は上尾野辺に対抗できるか?

1月28日に発表された日本女子代表候補合同合宿メンバーに仲田歩夢の名前はありませんでした。U-20女子W杯では目立った活躍ができず、所属チームのINAC神戸レオネッサでも出場機会に恵まれず、本人は焦りがあるかもしれません。そんななか、レフティーの象徴的な存在として、上尾野辺めぐみが順当にA代表に選出されました。今後の成長が期待される仲田歩夢。彼女がなでしこジャパンに食い込める可能性はあるのでしょうか?検証してみたいと思います。  

スピードと突破力

・左サイドからの突破力は日本でも随一の力を持つ仲田歩夢。強靭なボディコンタクトで相手DFに体をぶつけながら、一瞬のスピードと深い切り返しでDFを置き去りにするドリブルは破壊力抜群です。ディフェンスラインが整っていても前方に僅かなスペースがあれば、単独で仕掛けていける強引さが魅力です。

・上尾野辺は前に出ていく推進力にやや物足りなさを感じます。個人技で相手を抜き去るドリブラーではなく、巧みなボールキープでタメを作りながら周囲にパスを配球するゲームメーカーです。縦に速いドリブルでスペースを切り裂く場面は少なく、コンビネーションプレーでディフェンスを打開します。両者共にキープ力に優れていますが、サイドアタッカーとしての突破力は仲田が1枚上手でしょう。

パスワークとアシスト能力・クロッサーという意味では仲田歩夢は一流のパサーです。左サイドをドリブルで深くえぐり、ゴール前に合わせるピンポイントクロスで多くのアシストを記録しています。しかし、クロスボールの正確さに比べるとパスワークには課題を残します。ワンツーを使ってペナルティエリアに進出するなど、周りを上手く使いながら前方に飛び出すプレーを覚えると怖さが増すでしょう。

・パサーとしての能力は代表でもトップクラスの上尾野辺めぐみ。DFの裏を狙うスルーパスや正確なクロスボールだけでなく、前線にクサビのパスを入れたり、中盤でタメを作りながらサイドバックのオーバーラップを引き出してゲームを組み立てられる数少ない選手です。ラストパスを送るアシスターとして力は互角ですが、周囲の攻撃参加を引き出すパスワークなど、総合的なゲームメーク能力は上尾野辺に軍配が上がります。

運動量とディフェンス力

・ポニーテールをなびかせて可憐にピッチを駆け回る美少女。そんなイメージとはかけ離れた泥臭いディフェンスを見せるのが仲田歩夢の真骨頂です。一撃必殺のスライディングタックルでボールを奪い取り、相手を弾き飛ばすような強烈なボディコンタクトでDFにプレッシャーを与えます。運動量も豊富で守備意識は極めて高いものがあります。

・左サイドのスペシャリストである上尾野辺めぐみ。なでしこジャパンではボランチや左サイドバックでの出場経験もあります。守備時のポジションセンスに優れており、豊富な運動量でディフェンスラインまでカバーする守備範囲の広さが魅力です。しかし、1対1のディフェンスはやや軽いイメージがあり、フィジカルの強い欧州の選手と対峙した場合、当たり負けするシーンも見られます。両者の運動量はほぼ互角、ディフェンス力はマーキングに優れる仲田がややリードしています。

総合評価

なでしこジャパンの佐々木則夫監督は、「前線のタレントは豊富だが、ディフェンダーは人材不足」というコメントを残しています。仲田歩夢がA代表に食い込む余地があるとすれば、ボランチから下のポジションが現実的でしょう。所属チームでレギュラーを獲得できないことを考えれば、ボランチやサイドバックへのコンバートも十分にあり得ます。そうなればA代表への道も開けると思います。

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