【阪口夢穂 VS 中村みづき】 なでしこに召集されるアンカーは誰だ!?

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U-20女子W杯で銅メダルを獲得し、一躍全国区の人気となった『ヤングなでしこ』。U-17W杯でベスト8に進出した『リトルなでしこ』。2015年のカナダW杯、2016年のブラジル五輪に向けて、この世代のプレーヤーが『なでしこジャパン』の新戦力になることが期待されています。数年後を見据えた上で、国際大会で活躍できるのは誰なのか?今回はボランチ編として、注目の選手をピックアップしたいと思います!

前線の選手は揃っているが、ディフェンスが足りない

なでしこジャパンは中盤から前のアタッカーが多いなか、ボランチから下のディフェンスが人材難だと言われています。攻撃的MFの宮間あやの後継者には田中陽子が、司令塔の澤穂希の後継者には猶本光らが発掘されていますが、ディフェンダーやボランチにA代表を脅かす存在が少ないのは確かです。

レギュラーボランチの阪口夢穂に台頭する選手が見当たらないなか、注目されているのがU-17W杯で活躍した17歳の中村みづきです。2014年にカナダで開催されるU-20W杯に向けて、U-19代表に選出されたばかりですが、数年後になでしこジャパンを十分に狙える逸材だと思います。

『女版、遠藤保仁』、中村みづきは阪口を超えられるか?

スケールの大きなプレーが魅力の中村みづき。166cmという大柄な体格を駆使したダイナミックなプレーが身上で、ミドルパスの創造性は日本でも随一の能力を持ちます。中村みづきは阪口夢穂を脅かす存在になれるのでしょうか?検証してみたいと思います。

オフェンス面

・阪口は縦に対するパス感覚に鋭さを持ち、トップに対してクサビのパス入れる上手さがあります。局面での状況判断に優れているのも特徴で、ダイレクトパスでリズムを変えることができる戦術眼の高いプレーヤーです。シンプルかつ効果的なパスワークで中盤の繋ぎ役として機能しています。

・一方の中村みづきは20~40mの中長距離のパス精度の高さは素晴らしく、特にスペースに対するパス感覚は優れたものがあります。局面を一発で打開するサイドチェンジ、DFの背後に入れるロングレンジのスルーパスなど、3次元でフィールドを捉えることができる数少ないボランチです。

両者の攻撃センスは甲乙つけがたいものがありますが、空中に対する感覚と中長距離のパスレンジの広さは中村みづきに分があります。阪口は得点感覚に鋭さを見せ、ここ1番での勝負強さも光ります。両者の攻撃力を総合的に比較した場合、ほぼ互角だと判断します。

ディフェンス面

・阪口はフィジカルの強さと的確なポジショニングでディフェンスラインの前でフィルター役となれる存在です。1対1では体を張ったスライディングタックルでボールを外に弾き出し、豊富な運動量でフィールドを広範囲にカバーして、全体のバランスを整えるポジショニングが強みです。

・一方の中村みづきもボディコンタクトに優れており、マンマークに強さを発揮する選手です。ポジショニングも的確で、流れのなかでサイドバックとボランチが攻撃参加する場合も、その穴をカバーするアンカーとしての役割を果たします。17歳という年齢を考えれば、国際経験を積んでいくなかで十分に成長できると思います。

守備力に関しては、経験と言う意味で阪口に軍配が上がります。しかし、マンマークとカバーリングも含めた守備能力は経験以外に差はないと思います。中村の持つスケールの大きさ、ポテンシャルの高さを考えれば十分に阪口に匹敵するディフェンス力を体得できるでしょう。

総合評価

現時点で阪口夢穂のバックアッパーの一番手は田中明日菜だと思います。U-20W杯で活躍した藤田のぞみや猶本光も候補に挙げられます。しかし、ワールドクラスのフィジカルを持つ欧州の選手と対峙した場合、中村みづきのボディコンタクトの強さ、展開力の巧みさは一律の長があります。未来のなでしこジャパンを背負う存在として、中村みづきをA代表で見る日も近いでしょう。

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