屋我地島 - 風光明媚な「沖縄の瀬戸内海」(沖縄)

shima

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古宇利島の前に、ちょこっと休憩しませんか。

 2010年、ワルミ大橋が完成しました。県内屈指の人気離島・古宇利島へ行くには、屋我地島を経由しなければならないのですが、それまでは名護市経由の屋我地大橋しかなく、不便でした。今帰仁村経由のワルミ大橋の開通により、同じく人気の美ら海水族館と古宇利島を結ぶ観光ルートができあがり、観光客数は格段に増えたそうです。さてさて、そういった観光ルートの中継点にあたるのが、屋我地島。沖縄本島と橋つながりで、古宇利島へ行く際は必ず経由する島なのです。古宇利島に行く前に、ちょこっと休憩しませんか。 屋我地島には控えめながら、自然を存分に感じられる景色がところどころ存在しているので侮れません。例えば、島の南東にある干潟!ミナミトビハゼやヒメシオマネキ、コメツキガニといった南国の干潟ならではの生物が多数みられます。泥の上を行ったり来たり、好きな人なら1時間くらいずっと眺めてられそうなほど、楽しめるかもしれません。

 また、広がるさとうきび畑にパイン畑は、まさに沖縄の昔ながらの風景。島の大半がこの風景で占められていますが、忙しい旅行プランであればあるほど、屋我地島特有の良い意味で力の抜けた風景に癒されるはずです。 沖縄本島にU字型で囲まれた屋我地島の周辺。この海域を羽地内海(はじないかい)と呼びますが、その景色の美しさから「沖縄の瀬戸内海」とも呼ばれるほど。その名の通り、多数の小島が浮かぶ風光明媚な景色が人気で、マングローブ林も見かけます。

 そして何より屋我地島はその穏やかさが魅力!海も穏やかで風景も穏やか。宿泊施設が充実しているため、旅の疲れは屋我地島で癒すのもおすすめです!

屋我地島の見どころ

海を遊ぶ

羽地内海

屋我地島と沖縄本島を挟むようにしてできた内海。この内海にもいくつかの無人島が浮かんでおり、海の青と島の緑のコントラストから、「沖縄の瀬戸内海」、「沖縄の松島」などと呼ばれることもあります。それだけにこの景色はオススメ。屋我地島の高台から羽地内海を眺めてみるのも良いかも知れません。

また、釣り場としてもクロダイ、ハマフエフキダイ、アシチン、キス、ボラ、ガザミなどが釣れることで知られています。

屋我地ビーチ

屋我地大橋で島へ渡ってすぐの場所にある広々としたビーチ。夏場は海水浴客でにぎわうほか、バーベキューやキャンプにも最適です。また近くには離れ島があり、引き潮の時は渡れるとか!?

景色を楽しむ

屋我地大橋

沖縄本島から奥武島を経て屋我地島へと結ぶ橋。開通は1953年(昭和28年)と、かなり歴史もあります。もっとも初代屋我地大橋は1960年チリ地震による津波によって流失。その後は2度のリニューアルを経て現在のものは3代目となっています。走行中は羽地内海を一望でき、景観も抜群!最高の景色と共に屋我地島へ行きましょう。

クワディーサーの木

クワディーサーとはとは沖縄方言でモモタマナのこと。屋我地島では屋我地ビーチの周辺でよく見られます。基本的には熱帯地方に分布するクワディーサーは、葉っぱが大きく木陰ができやすいのが特徴。あまりにも暑いとつらいですが、さわやかに晴れた日は木の下で過ごしてみるのも気持ちいいかも知れません。

アコウの木

島の北東・済井出集落の公民館付近にあるアコウの木。アコウとはクワ科の高木のことで、沖縄では防風、防潮のために屋敷林として植えられることもあります。済井出公民館の前庭にあるものは推定樹齢150年とも言われています。沖縄の歴史を見届けてきた巨木はちょっとした名物的存在なのです。

サバヤ貝塚

屋我地島西部の運天原集落にある貝塚。今から1000年~3000年前頃のものと言われています。住居跡とされる上部の岩陰から投棄された貝が堆積して築かれました。かつての奄美地方との交流を確認できる土器も出土されており、はるか昔の交易について探る手がかりとなっています。

オランダ墓

名前はオランダ墓ですが、フランス人のためにつくられた墓。1846年(弘化3年)、フランスの軍艦3隻がこの島を訪れました。この3隻を率いたのが指令官のセシル提督。彼は部下を従えて交易などの交渉に臨みました。およそ1ヶ月にわたり、屋我地島に滞在したそうですが、あえなく交渉はまとまらず、さらには不幸なことに部下の2人が病に倒れて亡くなってしまいました。その2人のフランス人を葬ったのがこのオランダ墓です。

また、当時は外国人に対して呼び分ける風習が無く、西洋人であればすべて「オランダ人」としていたのだとか。こういう妙な歴史が垣間見えるのも面白いですね。

塩田跡

島の南西にあります。かつて屋我地島は、現在の名護市以北では有数の塩の産地として知られていました。塩づくりは、潮の干満を活かした「入浜式」と呼ばれるもので、当時としては画期的な手法だったとか。しかし、機械化が進んだことで、屋我地島での潮の生産は自然消滅。一時は名を馳せた塩田も一時は静かな浜となりました。しかし、最近は屋我地マースという名で塩田が復活!甦った伝統手法に期待が高まります。(参照:屋我地マース)

ただ景色を眺めるだけでも、塩田ならではの砂地と海の風景が味わい深く、ぼーっと過ごすには最適な場所ではないでしょうか。

ヒルギ

島内の川の淡水と海の海水がぶつかる場所、いわゆる汽水域ではマングローブが生育しています。ヒルギはそのマングローブの一種で、特に近年は植樹が進み、島の景色の一画を担っています。このあたりは南国ならではの風景が魅力!屋我地島を訪れた際は立ち寄りたいところです。

屋我地島の情報あれこれ

【名 称】屋我地島(やがじしま)

【所在地】

 沖縄県名護市
maps.google.co.jp  

(地図)

【面 積】7.77㎢

【周 囲】

16.0km

遊び

海水浴、釣り、キャンプ、散策

食べる

パイナップル、さとうきび

郷土料理

モーイトーフ(海藻の一種「いばらのり」を煮出して固めたもの)

変わりモノ

屋我地マース

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