オロロン鳥、ウトウ、ウミウにケイマフリ、それから・・・、
無数の海鳥たちの繁殖地として知られるのが天売島です。天売はとはアイヌ語の「テウレ」、「魚の背腸」という意味に由来されるそうですが、他にも説があり、詳細はわかっていません。 海鳥が非常に多く、特に6月をピークに、4月~7月あたりは人間よりもはるか多い鳥たちでにぎわいます。絶滅危惧種にも指定されている珍鳥・オロロン鳥をはじめ、何百種にも及ぶ鳥たちが、ひしめくように過ごしているのです。勢い余って天にでも昇るかのような、海鳥たちは一見の価値ありで、それだけで売り物(島を訪れる価値)になると思います!(かなりちょっと強引すぎますね・・・)ちなみに、暑寒別天売焼尻国定公園に指定されています。
島をぐるっと一周するにも大して時間はかかりませんが、生き物たちが織り成す景色は、季節とタイミングが重要です。その時々で違う景色が見られるのも天売島ならではでしょう。小さな島で自分だけの場所を見つけるもよし、お隣の焼尻島とセットでひと味違う北海道の恵みを堪能するもよし。
天売島の見どころ
観音崎展望台 (場所)
「海鳥の楽園」として名高い天売島。中でも観音崎展望台は、ウミネコの繁殖地として有名です。展望台周辺を覆い尽くすかのようなダイナミックな乱舞は一見の価値ありです。ウミネコが孵化しはじめる6月下旬がピーク。無数の鳥たちが自分の周りを飛び交う・・・なんて、そうそう無いことです。
海の宇宙館 (場所)
志願して天売島の小学校へ赴任し教師として10年間務めたのち、そのまま島に住んでしまった写真家・寺沢孝毅氏による、海鳥を中心とした写真たちがずらりと並ぶ。かつて天売島は海鳥の繁殖地として世界的にも貴重な島でありながら、それを紹介する場所が全くなかったのです。そこで、写真家となった寺沢氏が、私費を投じて建てたのが海の宇宙館。4月末~9月末までの開館で入館料は300円と普通ですが、それでシーズン中は何度でも入館できます。このあたり、ちょっと粋かも。喫茶店併設。連泊者やバードウォッチャーの憩いの場として、存在感を発揮しています。緑色の屋根が目印。
ロンババの浜海水浴場、キャンプ場 (場所)
焼尻島が目の前に見える、小さな海水浴場です。夏は本当に暑い日なら、30度を超える天売島。島の子供たちが泳いだりしています。観光客はわざわざ北の島に来て泳ぐ・・・なんてことは少ないと思われますが、そのぶん静かで島ならではの時間を過ごすことが出来るでしょう。そして、なんとここはキャンプも出来ます。いや、正確には「出来ないことは無い」と言ったところか。安く旅をしたいなら、無料で使えるこのキャンプ場が良いかも知れません。しかし、全体的に地面が固くごつごつしているため、中級~上級者向きと言えそうです。キャンプの際はウレタンマットなど、柔らかいものを可能な限り下に敷くことをオススメします。
赤岩展望台 (場所)
世界最大規模の群れを成す約60万羽のウトウが堀った、たくさんの巣穴が確認できます。特に5~7月の繁殖期は、海中を泳ぎ回ってはエサを捉え、魚やイカを加えたまま巣に戻る姿を見ることが出来ます。時にはウミネコと奪い合うことも。
フットパス (場所)
海鳥と同じく野鳥の楽園でもある天売島。フットパスとは山間部に設けられる歩行者専用道路のことで、数多くの野鳥を観察することが出来ます。島以外では出会えないような鳥も多数。
天売島の情報あれこれ
【名 称】天売島(てうりとう)
【所在地】
(地図)
【面 積】5.50㎢
【周 囲】
11.6km
遊 び
バードウォッチング(海鳥、野鳥)、サイクリング、ハイキング、シーカヤック、釣り、ゲートボール、パークゴルフ
食べる
天売産マグロ、うに、たこ
郷土料理
生うに丼
変わりモノ
(炭火海鮮番屋)
お土産に
海の宇宙館オリジナルグッズ、オロロン鳥箸置き、天売島キーホルダー
マスコット
(羽幌町)
う た
オロロン舟唄
島のルール
天売島へのアクセス
フェリーを利用する
羽幌町~(1時間30分)~天売島
焼尻島~(25分)~天売島
高速船を利用する
羽幌町~(1時間)~天売島 焼尻島~(15分)~天売島
※羽幌町までは【沿岸バス 特急はぼろ号】
(島プロフ一覧)
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