いよいよ、ロンドンオリンピックの開催日が近づいてきましたね。夏季オリンピックとしては第30回目となる記念の大会です。各国の代表選手がどのような活躍を見せるのか、想像するだけでも楽しいですね!今大会で注目度の高い選手を紹介するこの企画。今回は日本女子サッカー五輪代表、安藤梢選手をクローズアップしてみたいと思います。
ミッドフィルダー出身のクレバーなフォワード
2011年、ドイツワールドカップでは全6試合に先発出場した安藤選手。ノーゴールに終わりましたが、チームに対する貢献度は非常に高いものだと言えるでしょう。現在はドイツの名門クラブ、デュイスブルクに在籍し、攻撃的なミッドフィルダーとして出場しています。
日本代表での役割もフォワードというよりは最前線のミッドフィルダーとも呼べるような、稀有なプレースタイルを見せています。同じフォワードである永里選手のように強引にゴールを奪い取るタイプでもなく、川澄選手のようにスピードを生かして突破をしかけるタイプでもありません。
スタートポジションをトップに置きながらもプレースタイルは柔軟です。前線でのポストプレーは秀逸で、高いテクニックでボールをキープして時間を作り、周囲にパスを散らしながらゲームメークに参加します。中央の安藤選手にボールを預けることでタメを作り、ハーフやサイドバックのオーバーラップを引き出しているのです。同時に中央にディフェンスが集中することで、サイドやディフェンスの裏に攻撃のスペースが生まれます。トップの安藤選手を経由することで、日本の攻撃は連動性を生み出しているのです。
相棒を選ばない柔軟性
高い戦術眼とテクニックを持ち、周囲を生かすプレーが得意な安藤選手。どんなタイプのフォワードと組んでも柔軟にプレーを変化させて対応します。相棒がセンターフォワードタイプならサイドに流れてウイングプレーをこなし、ドリブラータイプなら中央に構えてポストプレーに徹します。
ワンタッチ、ツータッチのシンプルなボールさばきでゲームメーク。判断能力が速く、ワンツーなどコンビネーションプレーを多用しながらディフェンスラインを切り崩します。ディフェンスの裏に走りこむプレーや、スペースでパスを受けるプレーも上手く、オフ・ザ・ボールの質が高いのも特徴です。また、運動量も豊富でスピードがあり、前線からの激しいチェックで守備にも大きく貢献できる選手です。
総括
ドイツワールドカップではフォワードでありながら、あえて黒子役に徹した安藤選手。その献身的なプレーはワールドカップ優勝という大きな成果をもたらしました。日本とドイツのリーグ戦を合わせ、通算194試合117得点という高い得点力は成りを潜めていますが、ロンドンではゴールの量産に期待したいところです!
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