「新玉ねぎ・・・?他じゃ食べられない・・・?」
※2012年5月26日に訪れた「島じまん2012」からの記事です。
「本当に甘いの。本当に。」 伊豆諸島、小笠原諸島の島々が、我が島の自慢合戦を繰り広げた「島じまん2012」。各島から出てきてブースを構えている島民の方々も徐々にエンジンが掛かり、気づけば立派な商人です。東京23区内でありながら、島の雰囲気が徐々に漂ってきます。島内で加工されたものや、ブースの裏の調理場で調理された弁当、民芸品などが並び、威勢の良い声を聴きながら場内をうろうろ・・・。 そんななか、新島のブースからこんな声が聞こえてきました。
「見てこーの新玉ねぎ、本当に甘いの!本ッ当に。他じゃ食べられない。」見れば紙皿の上には薄くスライスされた玉ねぎとつまようじ、試食をどうぞとばかりに差し出されました。「新玉ねぎ・・・?他じゃ食べられない・・・?」この声は聞き捨てなりません。なんと言っても筆者は兵庫県育ち。兵庫県と言えば、玉ねぎ界のメッカ、淡路島が存在します。筆者も多少料理をするのですが、やはり淡路島産に勝る玉ねぎをほかの地域で見たことがありません。まして兵庫県民は淡路島産の玉ねぎを日常的に食します。玉ねぎに関しては、上質なものを口にしている自負があるのです。
「それは兵庫県民に対する宣戦布告と見なしてよいか・・・」 頭の中でエラそうなことを呟きながら、せっかくなのでその新島産の玉ねぎをいただくことにしました。
地理的にも非常に近い新島と式根島は共同ブース。しかし個性は光っていました!
レシピ「1.スライスする」「2.完成」・・・?
見たところ、本当に凝ったことはしていない様子。「レシピはね、スライスしただけ。甘いからそのままサラダに全然いけるよ!」 ほんまかいな・・・。玉ねぎはイモ類のようにでんぷんという形で貯蔵することが出来ません。ですので、玉ねぎの甘味は糖の形のままなのです。辛み成分である硫化アリルはどの玉ねぎにも含まれますが、上質な環境で育った玉ねぎは環境の良さに比例して糖分が多くなると言います。したがって、良い環境で育った玉ねぎほど甘いというわけですが・・・。「いやいや、まさかそんな甘いわけないでしょ・・・あまーい!!!!!」
(関西の定番ギャグでございます・・・スミマセン)
しゃきっとみずみずしく、リンゴにも似た歯ごたえで、しかも甘い・・・。淡路島産にかか勝・・・勝つ・・・うーん・・・。勝るとも劣らない!!(笑) うむ、新島産玉ねぎか、なかなかやるやんか・・・。いや、少なくともスーパーに出回っている玉ねぎとは段違いです。美味しいです。日常生活でなかなか食べられる代物じゃないでしょう。味の秘訣、実は新島の特殊な土壌が関係しているとか・・・。 お土産にしちゃあ、玉ねぎなんて安いもんです。でも、ありがちなクッキーやチョコケーキみたいなお土産なんかより、よっぽど話題のタネが詰まっていますよっ!
最終更新: