【昨日のお言葉】「マスメディアは辞任が当然だと報じるだろうが、世論迎合で残念だ」

Rinoue125R

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~ 昨日のお言葉 2012年5月16日 ~

「マスメディアは辞任が当然だと報じるだろうが、世論迎合で残念だ」田原総一朗さん

NHK経営委員長の数土文夫(すど・ふみお)氏の辞任表明を受けて、記者会見での一問一答を産経新聞≪数土氏、ドタバタと思わない≫(2012年5月25日)が伝えた。

――なぜ時期を早めて辞任を決めたのか
「経営者は経営を取り巻く環境が刻々変化することを非常に重要視している。判断は経営者独自に委ねられた責任だ」

NHK経営委員長でありながら、東京電力の社外取締役に就任した数土氏には「兼職」、「報道の公正さ」という視点から批判が集まっていた。数土氏は22日の会見でも「問題ない」と言いきっていたが、急転直下、NHK経営委員長を辞任。

――兼職への批判を受けての判断か
「違う。配慮はしたが、自分の信念で最終決断した。まったく影響を受けていない」
――兼職が問題ないという考えは変わらないか
「まったく変わっていない」

さらに、辞任劇をドタバタと表現した記者に対して、

「ドタバタとは全然思っていない。出処進退は私が決める。それ以外の気持ちはない。理解いただきたい」

とも語った。冒頭のお言葉は、この件について田原総一朗さんの話として伝えられたもの。

≪ジャーナリスト、田原総一朗さんの話≫
「兼職に問題はなかったのに、辞任に至ったのは、視聴者からのNHKに対するクレームが多かったためでは。クレームは世論と言っていい。マスメディアは辞任が当然だと報じるだろうが、世論迎合で残念だ」

「問題ない」と言い切ったくらいだから、たしかに戦ってほしかった。川崎製鉄とNKKを経営統合したJFEホールディングス社長を務めたほどの数土氏を凹ませるほど、マスコミの攻勢はねちっこかったということか。  

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