息子へ。被災地からの手紙「あざ笑うかのような災害のパターン」 iRyota25 2016.05.31 1 2,046 0 熊本で最初に震度7の地震が起きてから10日後、介護施設の避難所で出会ったおばあさんがこんな話をしてくれた。 家がどうなっているのか分からない不安 「最初の地震が起きたのは、手術で入院していた病院から退院したばかりの時だったんですよ。もう怖くて怖くて、すぐに避難
息子へ。東北からの手紙(2016年6月10日)吉浜のおじさんとの5分間 iRyota25 2016.06.13 3 1,962 0 「お兄さん、どこから来たの?」岩手県大船渡市三陸町吉浜で碑文の写真を撮っていたら、軽トラックに乗ったおじさんから声を掛けられた。 静岡の伊豆と応えると、「伊豆かあ、なつかしいなあ。昔からの友達が伊東に住んでてな、何回か行ったことがあるよ。百メートルくらい走
【明治三陸津波120年】息子へ。東北からの手紙(2016年6月16日)中島みゆきと寺田寅彦 iRyota25 2016.06.17 1 2,181 0 今年の6月15日は明治三陸津波から120年となる記念日だった。全国版の報道はいざ知らず、東北では新聞やラジオでも、明治三陸津波についてのニュースが流されていた。といっても、ほんのわずかだったが。 今回東北に来て、最初に立ち寄った釜石の石応禅寺で明治三陸津波の年号
息子への手紙【空気の研究】水木しげるの「総員玉砕せよ!」 iRyota25 2016.06.07 3 5,873 0 昨年11月30日、水木しげるさんが逝去された後、書店には水木しげるコーナーが設けられ、戦争中の体験を描いた「総員玉砕せよ!」など、多くの作品が平積みで並べられた。そんな折り、氏を追悼する意味で本書の書評を書こうと思い立ったのだが、書評なんて堅苦しい文章を書くこ
【復興支援ツアー2015】息子へ。神戸からの手紙「一杯のコーヒーの温かさをさがす旅」 iRyota25 2016.04.11 3 8,551 0 1杯のコーヒーの温かさ。それはコーヒーだけの温かさではなかった 神戸を目指したのは、東日本大震災から2年となる日、「がんばろう!石巻」の看板で行なわれた慰霊行事で出会った人たちのことが忘れられなかったから。 3月11日の光景。「がんばろう!石巻」追悼の集い 「コー