我が家の長男は昔から植物の実に異様な関心と収集癖を持っています。
2歳くらいの頃には、じいじと1回散歩に出かけると何時間も帰らず、ポケットいっぱいに植物をため込んで帰ってきました。ポケットに入りきらなかったのか、被っていた帽子をとったら頭の上から大量に実が落ちてきたこともありました。
そんなわけで、昔から家の中には長男が拾い集めてきた実がしょっちゅう転がっていました。
今回はそんな我が家に落ちている植物の実の中から、私がこれは危険だ!と感じた植物たちを紹介します。
第3位 トゲトゲ松ぼっくり
これは、長男が近所の山から拾ってきた外来種の松ぼっくりです。
よく見ると種鱗の先端に鋭いトゲが着いています(写真は、だいぶ時間が経ってトゲが取れてきてしまっているものですが)。私の知識では在来種の松ぼっくりにはこのような鋭いトゲはなかったように思います。
日本の松ぼっくりに鋭いトゲがないのは、海外と違って日本にはリスなどの小動物などの天敵が少なかったからなのか、どんぐりなどの他の木の実が豊富だったのか、とか色々と想像できます。
何にしても、そこらへんにある平凡な松ぼっくりだと思って、うっかり掴んでしまうと痛い目に合います。そんなわけで危険植物の第3位に堂々のランクイン!
第2位 オオオナモミ
我が家の危険植物の第2位はオオオナモミです!
ひっつき虫ことオナモミと言えば、ひと昔前は「オナモミ爆弾~!」と友達の服めがけて投げあった子供遊びの定番でしたね。実はこのオナモミ、現在は絶滅危惧種に指定されていることをご存知でしょうか。
オナモミは子供の頃は草むらに入ると必ず服にくっついてきた厄介な存在でしたが、現在では外来種のオオオナモミによって在来種のオナモミはほとんど見られなくなってしまったようです。
外来種は在来種と比べると、トゲが蜜に生え長さも長いみたいです。
強力になったオオオナモミと言えど1発1発は小さくて威力は小さいのですが、これが集団になると連鎖的に爆発的な威力を発揮するため、我が家では厄介な存在として危険植物に指定されているのです。
第1位 ヒシの実
さて、いよいよ我が家の危険植物の第1位の発表です!
こちらは長男がよく近所の池で拾ってくるヒシの実です。長い鋭いトゲが見た目からして超危険ですね。
ヒシの実は、その名のとおり忍者が逃げる途中にばら撒くことで追手に怪我を負わせて足止めする「まきびし」の原型で、リアルでやばいヤツです。基本的にどのように置かれてもトゲが上を向くような構造をしており、確実に踏んだ者に怪我を負わせる超危険植物です・・・。
我が家では、全員1回は素足でヒシの実を踏んだ経験があり、身をもってその痛みを味わっているのです・・・。
そんなわけで我が家の危険植物の第1位として、唯一の在来種であるヒシの実が文句なしのランクイン!
まとめ
ここまで我が家に落ちている危険植物を紹介してきました。
そもそもこんなものが家の中に落ちていること自体が危険なので、家に持ち込まないように注意したり、すぐに片付けてしまうのが普通だと思います。
でも、我が家ではあえてそれをしません。
ヒシの実を踏むことで、初めてヒシの実のトゲが必ず上を向く構造に気がつきます。その構造を何かに応用することができないだろうか?と気づくことに繋がるのです。おそらく忍者もそうやってマキビシに利用できることに気がついたのだと思います。
体験を通じて点と点が線になるときが来る、将来何かに役立つときが来る、そう信じて我が家では大らかな心をもって危険植物の持ち込みを見守っているのです(妻はヒシの実を踏んで激怒してゴミ箱に投げ捨てていましたが・・・)。
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