週末、天気が良い日は大抵じいじ(私の父)から長男に「明日天気が良いみたいだから、〇〇に一緒に行ってみよう!」とお誘いの電話が入ります。
じいじは自然のことは何でも知っていて、楽しい場所にたくさん連れていってくれるので、長男もいつもじいじからのお誘いを楽しみにしています。
長男にとってじいじは最高の「お友達」です。
湖西(こさい)連峰でハイキング
今回お誘いがあったのは、浜名湖の西にある湖西連峰のハイキング。
私も何も予定がない時は一緒に長男にくっついて行きます。その日は予定がなかったので、親子三代で出かけました。
湖西連峰は浜名湖の西方に位置し、湖西市から三ヶ日町にかけて連なる山々の総
称です。湖西市梅田を南端とし、嵩山(170.4m)、 神石山 (324m)、多米 峠(265m)、本坂峠(320m)坊ヶ峰(446m)と比較的低い山々が連なり、その尾根は愛知県との県境になっています。また、自然もよく残され、浜名湖県立自然公園の一部に指定されています。
湖西連峰は県立自然公園に指定されているだけあって、美しい自然と景色が魅力です。
この時期は気候もよく、青々と茂った草木や様々な色の花が咲いていて、ハイキングには最高の季節です。
左の写真の白い花は、黒灰(クロバイ)の花で、山道のいたるところ一面に降り積もっていてとてもきれいでした。とても甘い香りのする特徴のある花で、山全体を甘い香りで包んでくれているようでした。
右の写真のヤマツツジもあちこちで咲き誇っており、行く先々で目を楽しませてくれました。
「ママそっくり!」と長男。
湖西連峰のハイキングコースには、あちこちに可愛らしい埴輪のような人形が設置されています。この像は「あら環像」といって、地元の小学生がごみゼロを願ってこのような像が530体も設置されているのです。
それにしても、本当にママにそっくり!
ハイキングコースは道がしっかり整備されていて歩きやすいですが、ところどころ写真のような難所(急坂)もあります。いい運動になります。
倒木と木のベンチにキクラゲ発見!
昨年からのコロナ禍でキノコの会の探索会が中止になってしまい、あまりキノコに触れられていなかったので、こうやって自然のキノコに出会えるとテンションが上がります。
何といっても、やっぱり苦労して登った山頂で臨むこの絶景が最高です。
(遠くに見えるのが、うなぎで有名な浜名湖です。)
我が家のじいじ伝説
楽しい遊びや自然のことを何でも知っているじいじみたいになりたい、と長男はじいじのことを尊敬もしているようです。
私から見て、父は自分の判断にまったく迷いがなく、決めたことはとことん最後までやり抜き、やりたいことはすべてやる。人生を本気で謳歌しているように感じます。
そんな父の性格や知識の広さは、これまでの人生経験から来ているのだと思います。
父は中学校や高校時代にはエスペラント語(世界共通言語)を独学で習得し、大学時代にはほとんどの期間をヨーロッパやロシアで過ごしたそうです。
社会人になるとオートバイの営業職につき、モトクロス(凸凹のコースを競技用車両で走って順位を競うバイクレース)に没頭。30代で若くして脱サラし会社を起業。自営で忙しい傍ら、アユの友釣りや自然薯掘りにのめり込んでいました。
50代からは登山にも興味をもち、仕事をしながらも10年ほどで日本三百名山を踏破。北海道と沖縄以外は日帰りで行けると、毎週のようにほとんど下道だけで登山に出かけていました。また韓流ドラマにもハマり、独学でハングルを習得、何度も韓国に遊びに行っていました。
人脈も幅広く、国内だけでなく海外からも知り合いが、よく父に会いに来てくれます。
実際に様々な体験をして得られた生きた知識だからこそ、じいじの言葉には説得力があり、長男にとっては尊敬の対象になっているのだと思います。そんなじいじを私も尊敬しています。
我が家では、じいじは生きた伝説のような存在です。
(でも本当にすごいのは、そんな自由奔放なじいじを支え続けた、ばあばなのかもしれません・・・)
最終更新:
pamapama
まさにスーパーおじいちゃんですね!息子くんにとってかけがえのない経験がたくさんできそうですね!