親子でハンドメイドルアー作りの第二弾です。
前回は長男がルアーの削り出し、私はルアー乾燥場の制作を行いました。
想像以上に長男が力を発揮してくれたため、今のところは順調すぎるスタートとなっていますが、今回は果たして?
では、続きからやっていきます!
ルアーの内部構造を作ろう!
前回作成したルアーは2つの板を張り合わせてから削り出しました。
今回はルアーの内部を作っていくため、まずは両面テープで接着した2つの板をはがしていきます。
慎重に2つの板の間(黒いマジックの線)に軽くカッターの刃を入れます。
余計なところを切ってしまわないように注意してください。
ここで早速、重要ポイントです。
前回も説明しましたが、ルアーの素材はバルサ材という、とても柔らかい木を使っています。そのため、カッターの刃で簡単に加工できる反面、ちょっとした力でスパッと傷が入ってしまいます。一度のミスが取り返しのつかないことになりかねません。
そこで、このような失敗を回避するため、写真のようにカッターの背の部分を使って2つの板を慎重にはがしていきます。
無事分離できました。
が、両面テープの粘着力が強力すぎて、めちゃくちゃ大変でした・・・。
粘着テープをはがすとき、ついでにバルサ材まで少しはがれてしまいました。
次回はもう少し弱粘着の両面テープを使うことにします!
さあ、ここからが本番です。
とりあえずルアーの内部構造の制作に使う材料を用意。
バルサ材のルアーは軽すぎて水の中で沈まないため、ガン玉という重りを入れます。釣り具やさんで1袋40円くらいで売っています。
ルアーの丸く目印した部分を彫刻刀で掘っていき、そこにガン玉を装着。
刃物の扱いに手慣れた長男が彫刻刀で掘っていると・・・
急きょ娘が参戦!仕上げのお手伝いをしてくれました。
どうやら私たちが何をやっているのか気にしていたようです。
重りの次は、ワイヤーフレームの制作です。
ルアーには頭に釣り糸を、腹、尾の2か所に釣り針を取り付けます。
釣り糸や釣り針をひっかけるためのリングのようなものになります。
100均で買ってきたステンレス針金(太さ1.2mm)をマイナスドライバーの芯に巻き付けてリング状にします。そのとき、指ではさすがにビクともしないので平ペンチが必須になります。
1.2mmの太さではペンチでも歯が立たず、潔くあきらめて100均で0.9mmを買いなおしてきました。
細かい部分は手探り状態です(汗)
今度は何とかうまく行きました!
ワイヤーフレームの形が崩れないように、またしっかりと強度を保つために、ミシン糸でワイヤーが重なった部分を巻いていきます。
糸を巻いたら、糸とワイヤーを液体状の瞬間接着剤で固めましょう!
完成したワイヤーフレームを板につけた目印の位置において、2つの板を押しつけると反対側の板にフレームの跡がつきます。
跡がついた場所と、ペンで書いたT字を軽く彫刻刀で掘るとフレームがうまく溝に収まってくれました。
最終的な内部構造の状態はこんな感じです。
内部構造が完成したら、瞬間接着剤ではがした2つの板を元に戻します。
一度くっついてしまうと、二度と分離することはできないので、ズレないように慎重に作業してください。
うまく行ったようです!
欲を言えば、フレームをもう少し綺麗なリング状にしたかったですが、これ以上は無理そうでした(汗)
もっともっと数をこなしてコツを掴む必要がありそうです・・・。
ルアーアイを作ってみよう!
ハンドメイドルアーは目が命!
ここまで来ると目も自作したくなってしまいます。
ということでインターネットで調べてみると、たくさんの人が自作でルアーアイを作成していました。
今回は100均の材料のみでルアーアイを作成していきます。
右側に貼ってあるのはホログラムテープ、左側に貼ってあるのはビニールテープです。写真は、ハンマーでポンチの頭を叩いてテープに丸い穴を空けいるところです。
ホログラムテープは6mm、ビニールテープは4mmのポンチを使用しました。
丸く穴を空けたらテープをはがします。
この瞬間が快感です(笑)
ホログラムテープの上にビニールテープを貼り付けましょう。
もう何か分かりましたね!
木のまな板に釘を打っておきました。
ちなみに釘の頭は6mmのホログラムテープより小さいサイズを選ぶこと、頭がすべすべしているものでなく、凹凸があるものを選ぶのがポイントです。
先ほどポンチでくり抜いたテープを釘の頭に貼りつけます。
透明のレジン液を垂らすと表面張力で半球型のルアーアイが出来上がります!
1時間ほど屋外においてレジン液が固まったら完成です。
あとは、釘からルアーアイをはがしてルアーに貼るだけです。先ほど書いたとおり、釘の頭がテープより小さく凹凸があるとはがしやすいです。
ちょっと気になった点は、レジン液のレンズ効果?で黒目が大きくなってしまったところです。黒目は3mmのポンチでちょうどいい大きさになると思います。
ルアーアイは簡単に作れてとても楽しいです。ぜひ自作に挑戦してみてください!小さい子でも1人でできそうなので、我が家では次回からは娘が担当です。
コーティングをしよう!
再びルアー本体の続きです。
ここからはセルロースセメントという溶剤でルアーのコーティングを行います。
セルロースセメントは透明な液体ですが、空気に触れることで硬化する性質をもっています。
セルロースセメントは臭いがキツイので屋外で作業します。
写真のように溶剤の中にルアー全体をつけます。これをドブ漬けといいます。
ドブ漬けすると、しばらくはルアー内部から気泡が出てくるので、完全に気泡が出終わるまで待ちましょう。
気泡が出なくなったら、ルアーを持ち上げて溶剤をしっかり落としましょう。
ルアー乾燥場に吊るさげてドブ漬け完了。
大量生産の予定でしたが、ワイヤーフレーム制作で時間がかかってしまいました。
時間の都合で結局1匹だけになってしまいました・・・。
あとは溶剤が乾燥するまで放置して、これを4~5回くらい繰り返します。
そのとき注意点がいくつかあります。
・ルアーは頭から、尾からと交互にドブ漬けする
・できるだけ湿気が少ない環境、時間帯にドブ漬けする(湿気が多いと溶剤が白濁化してしまうため)
・乾燥後は一回一回、ワイヤー部分に固まった溶剤をカッター等できれいにバリ取りする
バリ取りの様子。地味な作業ですが、大事な工程です。
ここまでで、ルアーのコーティング作業がいったん完了です。
今のところ自分の中では、ほぼ100点満点の出来です!
初心者なので、失敗したところを気にするよりも、上手くいったところをしっかり評価してあげるのがハンドメイドルアーを楽しめるポイントだと思います。
ある程度慣れてきたら、失敗した理由をしっかり分析して、次の成功に活かせるようにしていけばいいのです!
と、ドブ漬け作業の傍らで、長男がかわいらしい魚飾りを作っていました。
我が子ながら、なかなかセンスあると思います(笑)
最終更新:
pamapama
お子さんたちの指先から真剣さが伝わってきます。自分がこんな細かい作業をしたら「キー!」ってなってしまいそうです(^_^;)
lifetilme_diy
順調そうですね
写真を見るとおもりのガン玉の口が開いたままになっているので、口を手で軽く潰して塞いでから潰し口をルアーの真ん中に合わせたほうがいいです
ガン玉を開いたまま使ってしまうと、おもりのウエイトが均一にならないので、ルアーが傾いてしまう可能性があります
あとワイヤーフレームの糸はもっとグルグルに巻いた方が強度がでますよ
cha_chan
ご指摘ありがとうございます。
ガン玉でルアーを沈めることしか考えていませんでした(汗)今回はもう取り出せないので、次回に活かします!
でもせっかくなので、どれくらいバランスに影響するかの検証もしてみようと思います。