表現の不自由展実行委員会側から、あいちトリエンナーレで何が起こったかを知ることが出来る本です。
当時の私は、公共の場で慰安婦像の展示をすることについて報道されているという認識でした。
実際は「慰安婦像ではない」と不自由展実行委員会の岡本氏は書いています。
作者の意図も煽るような『反日』ではないようです。
本を読む限りでは、辛い人生を歩んだ女性に『共感』することだったと私は解釈しました。
どう感じるかは人それぞれで、それは中止にするのではなく、意図を知って対話や考えることではないかと感じました。
表面的な事実だけ見て、相手の意図を知ることなく匿名で発言することが続く限り、今回のような中止騒動が起こり、表現の自由は無いのかもしれません。
海外ではアートから政治に物申すことはあるけれど、日本でアートから政治や歴史に物申すと弾圧されてしまうということが垣間見えた出来事だったのだと感じました。
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