【今週の一冊】世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉_佐藤 美由紀

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上手くいかなければ違うことをやる

2010年から2015年までウルグアイの大統領を務めたホセ・ムヒカ氏について書かれた本です。

この本の中で特に驚かされたのは、2013年に可決された『大麻の所持、使用、栽培の合法化』です。

ひとつ言えることは、
弾圧だけでは問題を解決することは出来ない、
ということです。

価値のある中毒は「愛」だけです。

世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉(P.80)

およそ50年にわたって、麻薬問題に対して『処罰』という方法をとっていたウルグアイ。

いくら弾圧しても、ますます悪くなり、麻薬組織は拡大していく中で、同じことをやってはだめだと考えたムヒカ氏は、弾圧をするのではなく、教育をして、コントロールする方法をとります。

ムヒカ氏は決してマリファナや麻薬を賛成しているのではなく、政府が麻薬市場をコントロールすることで、麻薬組織の資金源が絶たれて犯罪が減り、麻薬の乱用を防止する目的があるそうです。

この政策がどうなるかは答えが出ていません。

ですが、今までと180度異なる方法を考え出してやってみるということが、とてもすごいと思いました。

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