我が家には3歳の子供がいます。ちょうど会話ができる年齢になってきました。自己主張もできる年ごろになってきて、よくお兄ちゃんと兄弟げんかをしています。この書籍は、ちょうど会話ができるようになってくる3歳からの上手な子育て方法について書かれており、身近なこととしてとても参考になりました。
ほめて
子供にとってほめるのは、その気にさせるクスリの効果があります。その反面ほめ過ぎはリスクがあるそうです。度を越えると調子に乗ってしまって思わぬ事故や怪我に繋がることも・・・。特に自己肯定感の低い子は、もっと褒められようと頑張りすぎて、うまくいかずに自分に自信を失ってしまうこともあるようです。
自己肯定感を高める良いほめ方は出来るまではほめて、出来たら質問することだそうです。子供はほめられることが原動力で行動します。ただ一回できるようになったら、今度はどうしてそれが出来たのか質問することで、子供から成功ポイントを引き出すことができ、自立を促し自分からやりたいと思えるようになるそうです。
認めて
子供を認めることは、その子の自己肯定感を高めるうえで非常に重要です。認めるとは、その子に関心をもち、想像して共感し、それを言葉と態度で表すことです。
認めの効果は絶大で「愛されている実感が湧く」、「自信がもてる」、「自分を好きになれる」、「自分を大切にできる」、「人も大切にできる」など自己肯定感を高められます。
この書籍に我が家もまさに!と思ったことが書かれていました。子供が日に何度も繰り返す言葉があります。それは「見ててね」。子供はほめられたいのではなく、ただ見ていてほしいのです。認めの言葉としては、「すごいね」や「上手だね」でなく「見てるよ」が良いのだそうです。
そのほかに認めで大切だと思ったのは「出来ないことより出来たことに着目する」、「人と比べず前の自分と比べる」ということです。これは子供だけでなく大人にとっても同じことが言えると思います。
ちょっと叱る
自分がもっとも苦手な叱り方で自分がなるほど!と思ったのは、小さい子供は異邦人(外国人)だと思え、という考え方です。子供がご飯を手で食べたとしても、それは手でご飯を食べる文化を持つ異邦人だと思えば、かなり割り切れます。そして叱りを減らすことによって、逆にいざというときの叱り効果をアップできます。
「怒る」と「叱る」の違いも重要です。「怒る」は言いたいことを言ってスッキリしたいという自分のため。「叱る」は子供を良い方向に導こうという子供のためとのことです。自分も「怒る」よりも「叱る」をきちんと選択して行こうと思います。
また自分もよく使ってしまうのですが、叱るときには否定形はダメみたいです。たとえば座ってほしい時に「ちょろちょろしないで」と否定形で言ってもどうしていいか子供には分かりません。「ここに座って」と肯定形の方が伝わります。具体的に表現することも大事なようです。お風呂で「しっかり入って」では伝わらず「肩まで入って10数えるよ」と言えば伝わります。
この書籍はお母さん目線で子育て方法が書かれていましたが、お父さんにとっても知っておきたい情報がたくさん詰まっていると思います。小さいお子さんをお持ちのお父さん、お母さんにはぜひ読んでみてもらいたい一冊です。
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