今日17日、いよいよ秋季高校野球県大会が始まりました。
夏の甲子園がまだ2回戦を戦っていた8月12日、静岡県では東部地区を皮切りに新チームによる秋季地区大会が始まりました。
新チームができてまだ間もないこの時期に始まる大会ですから、思うような戦いができないチームがほとんどです。しかし、この大会は勝ち進むことで来春のセンバツ甲子園にもつながる大事な大会なんです。とくに最上級生(この夏に3年生が引退しているため現2年生)にとってはこの先、甲子園に出場できるチャンスは最後の夏と、この大会だけです。
この県大会、上位3チームが10月22日から始まる東海大会へ出場することができます。
県大会は25チームが出場
県大会は東部8チーム、中部8チーム、西部9チームの25チームで戦います。西部地区が1チーム多いのは、この夏、常葉菊川が甲子園に出場したためです。地区大会と夏の甲子園の日程が重なるため、甲子園出場校はその地区の順位決定戦(県大会出場が決まっている位置から)の出場ということになります。
県大会出場が決まっているとはいえ、常葉菊川が甲子園で敗退したのは8月12日。13日に新チーム誕生と考えると、そこからわずか18日後に新チームとして地区大会に出場しているわけですから、他チームと比べたらやはり不利なことは言うまでもありません。
県大会の組み合わせ。各地区の優勝校を検証する
やはり各地区を1位で勝ち上がった東部の日大三島、中部の静岡、西部の袋井は頭1つ抜けた存在です。
[日大三島]
海野くんという絶対的エースがいる日大三島。スピードあるストレートと、そして変化球のコントロールは抜群です。今回の東部大会で何度か海野くんの投球を見ました。なかなかこの時期、海野くんのボールを打つのは難しいかなというのが印象です。東部大会は打線も好調、優勝候補の1つでしょう。
[静岡]
中部地区1位の静高も池谷くん、竹内くん、小栁くんとピッチャーが揃っています。
わたしがもっとも注目している選手は成瀬和人くん。中学生時代はピッチャーとしても騒がれていた成瀬くんは1年生ながら静高の4番を打つ逸材です。そして2番を打っている村松くん、5番の山本くんも1年生です。打線もなかなかですが、今年の投手陣はかなりのレベルだと思います。ピッチャー中心のチームになる気がします。静高は優勝候補の筆頭でしょう。
[袋井]
昨年夏の静岡大会は準優勝。あと一歩というところで甲子園出場は逃しました。決勝で敗れた常葉菊川を準決勝で撃破、みごとリベンジを果たしました。決勝では強豪磐田東を相手に15-5と圧勝。西部大会は5試合で45得点。新チームになってレギュラーになった選手がほとんどですが、西部地区を打ち勝ってきました。こちらも県大会ではアッと言わせるかもしれません。
そのほかの対戦。そして死のブロックは...
対戦相手が決まると毎回、『死のブロック』なんていう言葉が飛び交います。これは組み合わせ表の中で強豪校が固まっているところをさしますが、今回のトーナメント表を4つに分けると、やはり死のブロックは右上(青く塗られているブロック)ということになるでしょう。
初戦から飛龍と掛川西が対戦します。東部4位と西部5位の対戦ながら、どちらも実力校です。飛龍は昨年夏の大会の準決勝校、そして掛川西は昨年のこの大会の優勝校です。そしてこの試合の勝者は優勝候補の静高と対戦します。さらにこのブロックには強豪磐田東や島田商、市立沼津といった甲子園出場経験があるチームが名を連ねています。
さて、今日17日から始まった県大会。東海大会の切符はわずか『3』。どのチームがセンバツへつながる切符を手にするのでしょうか。
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