わが家で日用雑貨の残り具合を把握したり買い物したりするのは私の役目なのです（いつからそうなったんだろう…）が、先日たまたま嫁さんがトイレットペーパーを買った時に「ダブル」を買って帰ってきたので

「今までシングルだったのになんで？」
と聞くと大阪出身の嫁さんは
「フワフワ感が欲しいやん！」
と答えました。

みなさんのお宅ではトイレットペーパーはシングルですか？ダブルですか？

トイレットペーパーはほとんどの銘柄でシングルとダブルの両方が用意されています。ひたすら1枚でローリング大作戦されているシングルと、2枚重ねでロールされているダブルの値段は一緒。なぜなら「使われている紙の量が一緒」だからです。

仮に、ある銘柄がシングルで60メートルあるなら、ダブルでは30メートル。使われている紙の量は同じですね。だから値段も一緒。でもシングル派とダブル派では使い方に違いがあるのです。

3年前の全国家庭用薄紙工業組合連合会の調査によると、トイレットペーパーで1回に使われる平均的な長さは「小」の場合シングルだと89センチ、ダブルだと66センチ。

そして「大」の場合は1回につきシングルは177センチなのに対し、ダブルだと146センチだったそうです。

ということは60メートルのシングルなら「大」で約34回使えるのに、同じ紙の量・同じ価格の30メートルのダブルだと約21回しか使えないのです。この違いは大きいですね。

仮にシングル派がダブルを使うと「いつものクセでぐるぐる巻きとってしまう」し、ダブル派がシングルを使っても「いつもよりちょっと多めに、ぐらいしか巻き取らない」という傾向があるそうです。

つまり、ふだんがシングル派だろうとダブル派だろうと、多くの人が「ダブルの方が1回あたりの紙を多く使いがち」ということなのです。

シングル派に言わせると「同じ紙の量でもシングルをくしゅくしゅした方がボリューム感が出る」そうです。筆者も同感です。「フワフワ感が欲しいやん！」と言ってダブルを買ってきた嫁さんに「だったらシングルがいいんだぜ」と思い知らせてあげなければいけません（シングル派の感想です）。

そういえばコンビニや駅のトイレでダブルを見かけることはまずありません。「シングルの方が長持ちする」というのがすでにノウハウとして定着しているのかもしれませんね。

最近はシャワートイレの普及も進んできて、トイレットペーパーの使用量はかなり少量で済みます。シングル派の方もダブル派の方も、紙は大事に使いましょう。