【シリーズ・この人に聞く!第94回】よりよく生きられる環境を考える バース・セラピスト 志村季世恵さん

kodonara

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――『引き算しながら与える』って素敵な言葉ですね。あれもこれも…っていうのではなく、その子としっかり対峙して何が本当に必要かを考えることですね。では、今の子どもたちが、どんな大人になってほしいと願っていますか?

今の子ども達の多くは大人から守られて育っています。危険なことはしません。チャレンジする喜びも人と関わる喜びも知らない。先日、ダイアログ・イン・ザ・ダークを神戸で開催し、小学4年生の子どもたちに参加してもらいました。その感想の中に「何が一番楽しかったかって、絶対にできないと思っていたことを、やってみればできるんだって分かったこと!それも仲間と一緒に!」という言葉が印象的でした。そういう体験をサポートしていきたいです。暗闇で人と手をつなぎ協力すること。目を使わずにするその体験は五感を研ぎ澄まし、人という存在の温かさを実感することになるのですから。

編集後記

――ありがとうございました!たくさんのエピソードを交え、楽しそうにお話しをしてくださった志村さん。居てくださるだけで場が和む、ふんわりとした空気をまとっていらっしゃいます。そして取り組まれている活動すべてがつながっていらして共感できることばかり。ダイアログ・イン・ザ・ダークに来ると、暗闇にポッと希望の明かりが灯るようなあったかな気持ちになれます。それは決して演出効果だけではなく、ここに集う『人の気』なのだろう…と思わずにはいられません。これからも益々のご活躍をお祈りしております。

取材・文/マザール あべみちこ

活動インフォメーション

ダイアログ・イン・ザ・ダーク
 ダイアログ・イン・ザ・ダーク
www.dialoginthedark.com  

ダイアログ・イン・ザ・ダーク(Dialog in the Dark)とは、日常生活のさまざまな内容を まっくらな空間で、聴覚や触覚など視覚以外の感覚を使って体験する エンターテインメント形式のワークショップ。

『さよならの先』
 『さよならの先』
www.amazon.co.jp  

志村季世恵 著  講談社文庫
定価 659円
発売日 2013年9月13日
いのちの終わりが迫った人が、大切な人に残す「最後のメッセージ」。自分が死んだ後も、家族や恋人を支え続けられる言葉とは? たくさんの末期がんの人に寄り添い、ただ死を待つのではなく、最後まで何かを生み出そうとする、そのお手伝いをしてきたセラピストによる、心震えるエッセイ集。

『ママ・マインド』
 『ママ・マインド』
www.amazon.co.jp  

志村季世恵 著 / 井上 文香 イラスト  岩崎書店
定価 1,404円
発売日 2010年5月15日
バースセラピストの志村季世恵が、親子が幸せになるための魔法をかけます!「お母さんの黒魔法・白魔法」「銀座のママ方式」「美味しいおっぱいを作るレシピ」等、目からウロコのヒント満載。

『いのちのバトン』
 『いのちのバトン』
www.amazon.co.jp  

志村季世恵 著  講談社文庫
定価 648円
発売日 2009年7月
親子関係にトラブルをきたしている人、障害のある子どもを育てる母親、自閉症児、そして末期ガンを患う人……。大きな苦しみを抱えて孤独に陥った人のかたわらで、そっと耳を傾け、人や自然とのつながりを心に取り戻したり、悩みに支配された心の中の整理整頓を手伝うバースセラピストの、奇跡のエッセイ集。

『大人のための幸せレッスン 』
 『大人のための幸せレッスン 』
www.amazon.co.jp  

志村季世恵 著  集英社新書
定価 734円
発売日 2006年5月17日
〈幸せ〉になるために、本当に必要なこと。
誰でも悩みや苦しみから、必ず抜け出せる。子供から大人まで多くの人々に接して来た著者による、幸せになるためのきっかけ作り。自分に合った〈幸せ思考〉の発見へと繋がる具体的なプロセス。

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