たしかに最近なんとなくこの歌を思い出すことがよくあるなと思っていたら、カタログハウスがCMに起用。ジローズの杉田二郎さんが画面の中で歌ってるじゃないすか!
『戦争を知らない子供たち』の歌詞をお聴きください、ってコピーがいい感じ。
で、こちらがネットで見られる60秒バージョン。
2015年秋冬号TVCM60秒バージョン
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通販生活
Published on Oct 5, 2015
「通販生活」2015年秋冬号のテレビCMのテレビでは見られないロングバージョンを公開します。
『戦争を知らない子供たち』
出演:杉田二郎さん
この歌をこれからも歌える国でありますように
この曲、作詞は北山修さん。『あの素晴しい愛をもう一度』『風』『花嫁』『白い色は恋人の色』etc. リアルで聞いたことがない方でも、カラオケなんかできっと知ってる曲があるんじゃないか(と思いたい!)。
そして歌われている二郎さん、一瞬別人かと見まがったけど歌声もお顔の輪郭も健在。1946年、「敗戦」の翌年のお生まれだからもう69歳になるんですね。
なるほどこっちも年とっちゃうわけだ。小学校の遠足とか、ボーイスカウトの山登り、そうそう修学旅行のバスの中でも、誰かれかがこの歌をうたい始めるとみんなで一緒に歌えたこと(少なくともサビの部分はね)、覚えてる。でも、これを機に調べてみてちょっと驚いたのは、この曲の初演が1970年の大阪万博コンサートだったこと。もう少し前、「帰ってきたヨッパライ」(ザ・フォーク・クルセダーズ)と同じ頃かと思ってたんだが。しかもレコードになったのは1971年。1970年代か60年代かって、70年安保闘争をめぐっての学生運動の最中だったかどうかの境目なんですよね。
もっと驚いたのは、この歌、その年のレコード大賞新人賞と作詞賞を受賞ってことなんだけど、オリコンチャートは最高でも11位、レコード売上げは累計で30万枚以上ほどだったってこと。ミリオンセラーが飛び出すのが珍しくなかった昭和の時代にこの程度だったってこと。
だけど小学校の低学年だったおれたちは、みんなこの歌を知っていたし、ちゃんと歌えた。そう、「オラは死んじまっただ~」の『帰ってきたヨッパライ』みたいなファンキーな曲とか、金井克子の『他人の関係』(そういえば一青窈もカバーしてる)みたいな大人の世界のきわどい歌と同様に。それくらい浸透していた。
きっと『戦争を知らない子供たち』って、買って聞くレコードじゃなくて、曲を覚えてみんなで歌うものだったんじゃないかな。レコードを買った30万人の後ろには少なくとも10人以上の一緒に歌う仲間がいたはずで、みんなで歌ってたんだよなあ。
戦争が終って 僕等は生まれた
戦争を知らずに 僕等は育った
おとなになって 歩きはじめる
平和の歌を くちずさみながら
僕等の名前を 覚えてほしい
戦争を知らない 子供たちさ♪
戦争を知らない子供たち 作詞:北山修 作曲:杉田二郎 うた:ジローズ
そんな『戦争を知らない子供たち』をCMのメインにとりあげた通販生活。CMの締めくくりの文字がなんともたまんない。
この歌を
これからも
歌える国で
ありますように
買うよりうたいたくなる歌。歌えばまたうたいたくなる歌。リアルタイムで知らなくてもこれからみんなで歌いついで行きましょ、ずっと!『戦争を知らない子供たち』♪
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