靖国神社で爆発、あの容疑者が再来日した謎の深さ(2015年12月09日)

Kazannonekko452

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耳を疑うとは「まさに」このことだ。要職にある日本の政治家が参拝を行なうたびに政治問題化してきた靖国神社(日本という国のために戦い、命を捧げた英霊を祭るという国内でも特殊な神社)のトイレで、2015年11月23日午前10時頃、爆発音がしたという。この事件の容疑が掛けられていた韓国人で住所・職業不詳全昶漢(チョン・チャンハン)容疑者(27)が12月9日朝、羽田空港に再入国したを受けて警視庁公安部が、建造物侵入容疑で逮捕したというニュースが飛び込んで来た。

全昶漢容疑者は靖国神社で爆発音があったとされる事件当日、23日の午後には韓国に出国していたのだという。

12月9日午後、読売新聞と読売系のテレビ局、そして産経新聞などがネットのニュースでも伝えた。しかしだ、犯行直後に海外逃亡した容疑者が、「発火装置と見られる乾電池にはハングル」などの情報がリークされた挙げ句の先に、容疑者として指名されている状況なのに、どうして日本に再びやってきたのか。そんなことしたら絶対捕まることは分かり切っていたはずなのに。

この国や、日本国と他国の間の国際関係には、(読売の記事を読む限りでは公安警察でさえ理解できないほどの)暗く深い闇が存在するということなのだろうか。

産経新聞と読売新聞がこの日ネットで配信した記事を、歴史の記録として引用させていただこうと思う。

2015.12.9 14:00
「まさか再来日するとは…」 全容疑者、突然の再入国の謎 警視庁も一報に驚き

 突然、再入国した目的は何だったのか。靖国神社で爆発音がして不審物が見つかった騒ぎから2週間あまりが経過する中、事態は急展開した。事件に関与した疑いのある韓国人、全昶漢(チョンチャンハン)容疑者(27)が9日、空路で羽田空港に到着。警視庁公安部に身柄を確保された。再入国した理由が不明な中、公安部は全容解明を急いでいる。

 「男が来日する」-。9日午前、警視庁にもたらされた情報に衝撃が広がった。「男」とは靖国神社の事件に関与した疑いがある全容疑者。爆発音が起きた当日の11月23日午後、韓国に帰国していた。

 突然、再入国した目的は何だったのか。靖国神社で爆発音がして不審物が見つかった騒ぎから2週間あまりが経過する中、事態は急展開した。事件に関与した疑いのある韓国人、全昶漢(チョンチャンハン)容疑者(27)が9日、空路で羽田空港に到着。警視庁公安部に身柄を確保された。再入国した理由が不明な中、公安部は全容解明を急いでいる。

 「男が来日する」-。9日午前、警視庁にもたらされた情報に衝撃が広がった。「男」とは靖国神社の事件に関与した疑いがある全容疑者。爆発音が起きた当日の11月23日午後、韓国に帰国していた。

【靖国爆発】「まさか再来日するとは…」 全容疑者、突然の再入国の謎 警視庁も一報に驚き(1/2ページ) - 産経ニュース

靖国爆発音、逮捕の韓国人「分からない」と否認
2015年12月09日 15時45分

 靖国神社境内のトイレで爆発音がした事件で、警視庁公安部は9日午前、韓国人の住所、職業不詳チョン・チャンハン容疑者(27)を建造物侵入容疑で逮捕した。

 チョン容疑者は事件後、韓国に帰国したが、9日朝、羽田空港に再入国したところを捜査員に発見された。公安部は、チョン容疑者が神社のトイレに時限式発火装置を仕掛けたとみて事情を聞くとともに、韓国の捜査当局にも協力を求めて装置の入手ルートを調べる。

 発表によると、チョン容疑者は先月22日午前11時から23日午前10時までの間、東京都千代田区の靖国神社境内に無断で侵入した疑い。現場を立ち去った直後の23日午前10時頃、神社南門付近の男子トイレから大きな爆発音がした。調べに対し、「よく分からない」と容疑を否認している。

 爆発音がしたトイレの天井には約30センチの穴が開けられ、天井裏から火薬のようなものが詰められた鉄パイプ4本が見つかった。床にはタイマーや乾電池があり、時限式発火装置が仕掛けられたとみられる。乾電池には韓国語の注意書きがあった。
2015年12月09日 15時45分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

靖国爆発音、逮捕の韓国人「分からない」と否認 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

「爆発音」と「爆発」という表現の差も注意が必要なところかもしれない。

しかしながらだ、爆発(音)が発覚したその日に出国した容疑者が、わずか2週間ほど後に、当然入国に当たって逮捕されることを承知の上でなぜ日本の空港にやって来たのか。どう考えても釈然としない。

ネットやワイドショーでもこの話題は取り上げられているが、「あえてそうした」ということで間違いないのだろうか。もしかしたら、自分がそうなることを知らなかったという可能性もあるのかもしれない。もちろん、知っていて敢えてそうしたということも十分に考えられるだろう。

という2つの状況を前提にして考えてもやはり分からない。ではなぜ?

そもそもなぜ彼は靖国神社という極めて政治色の強い施設で爆発音を起こすようなことをしたのか(歯に挟まった表現ですみません)。

全昶漢容疑者はどうして靖国神社に爆発物(らしきもの)を仕掛けたのか?

本当に全昶漢容疑者の犯行なのか? あるいは単独犯なのかどうか?

そしてなぜ、捕まること覚悟で全昶漢容疑者は再来日したのか?

この件に関して日韓の当局間で何らかの連携があったかどうか?

金大中事件、大韓航空機爆破事件後の金賢姫の引き渡しなど、日韓の外交関係には外側からは思いを致すことすらできない「見えない部分」がこれまでの歴史の中に存在してきた。この事件の真相が明らかにされることがいつになるのか、あるいはあるのかどうかすら分からないが、背後に冷たい闇のようなものを感じるのは自分だけではないだろう。

この不可解な事件が、今後さらに大きな悲惨へとつながる道の「ドア」だったのだと、後世の人々が思い返すようなことにならないことを祈るばかりだ。

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