他人に対して「頭を下げろ」などというのは、それ自体とんでもなく傲慢なことだと思うので、戦後70年沖縄全戦没者追悼式の黙祷で安倍総理が頭を垂れなかったことを非難するネットの書き込みには違和感もあった。
しかし、よくよく考えてみれば、やはり総理には頭を垂れるべきだということを諭して差し上げなければならないと思う。
戦後70年沖縄全戦没者追悼式 ライブ配信 (録画)
YouTube
沖縄タイムス公式動画チャンネル
2015/06/23 にライブ配信
糸満市で6月23日に開催される全沖縄戦没者追悼式の模様をライブ配信します。
(黙祷のシーンは11分49秒頃から)
他人に対して頭を下げろと言うのが非礼に当たるのには2つの場面が考えられる。ひとつは「自分に対して頭を下げろ」という場合で、こんなことを言うのはただのバカでしかない。また、頭を下げるかどうかは個々人の考えなわけだから他人から強制されるようなことではないという考え方もあるだろう。これは至極ごもっとも。しかし、それは時と場合による。
いろいろと劣った点があるとはいえ、いやしくも一国の総理大臣である。政府、ひいては国民を代表する立場で「沖縄全戦没者追悼式」に出席している以上、礼を尽くしていただかなければならないのは当然のことだ。
黙祷で頭を垂れることすらできないような総理大臣を頂いているということになると、国民すべてが非礼ということになってしまいかねない。
このような場合、頭を垂れろと命令口調で言うのではなく、「総理、慰霊式典で黙祷する時には頭を垂れるものですよ」と諭して差し上げるのが国民としての義務というものではないか。
沖縄の慰霊式典に「全戦没者」とあるのは、旧日本軍もアメリカ軍も沖縄の住民も、犠牲になられた全ての御霊にという意味が込められている。たとえ仮に、安倍総理が頭を下げないというポリシーの持ち主であったとしても、ここはやはり頭を垂れてもらわなければならない。
ましては、安倍総理は別の慰霊の場面ではちゃんと頭を垂れているのである。
やればできるのである。頭を下げないポリシーとかそういうことではないのである。おそらく、6月23日にはちょっと忘れただけなのだろう。
みんなでちゃんと教えて差し上げましょう。「安倍総理、慰霊式典ではちゃんと頭を垂れましょう。亡くなられた御霊、それも日米両軍、そして住民の方々20万人の人々に対して、礼を失することがあっては、国民の代表としてよろしくありませんよ」
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