最初の津波が到達したと考えられる時間から6時間以上たって、津波の水位が上昇しています。これまで40センチの最大波が報告されていた久慈港では、12時48分の気象庁発表では60センチとなり、さらに水位が上昇中とされました。
30センチの水でも強い流れであれば大人が流される危険があります。50センチの水で乗用車は浮き上がり流されます。
津波到来から長い時間がたっていますが、海岸や河口などに近づかないようご注意ください。
さらに、14時49分の気象庁発表では、前回の発表で最大波が比較的低かった地点での上昇や、津波高さが上昇し続けている場所があることも伝えられています。
引き続きの警戒が大切です。
波の高さに「+」印は潮位上昇中です
津波情報(津波観測に関する情報)
平成26年 4月 3日14時49分 気象庁発表
3日14時46分現在の、津波の観測値をお知らせします。
[各地の検潮所で観測した津波の観測値]
#印は新たに発表、あるいは情報を更新した箇所です。
+印は現在潮位が上昇中であることを表します。
釧路
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日13時33分 0.2m+
根室市花咲
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日11時46分 0.2m
浜中町霧多布港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日12時00分 0.2m
浦河
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日13時37分 0.2m+
十勝港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日11時39分 0.2m
えりも町庶野
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日09時37分 0.3m
函館
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日10時37分 0.2m
苫小牧西港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日13時32分 0.1m+
苫小牧東港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日10時13分 0.2m
白老港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日12時18分 0.1m
渡島森港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日14時05分 0.1m+
むつ市関根浜
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日14時25分 0.2m+
むつ小川原港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日11時01分 0.1m
宮古
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日10時19分 0.2m
釜石
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日14時08分 0.2m+
久慈港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日12時22分 0.6m
石巻市鮎川
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日09時47分 0.2m
仙台港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日13時36分 0.2m+
いわき市小名浜
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日14時19分 0.2m+
相馬
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日09時53分 0.1m
大洗
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日13時02分 0.3m+
神栖市鹿島港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日10時43分 0.1m
銚子
第1波到達時刻 #(第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日14時10分 微弱
八丈島八重根
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日08時54分 0.2m
神津島神津島港
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日11時47分 0.1m
八丈島神湊
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 #03日14時02分 0.1m+
父島二見
第1波到達時刻 (第1波識別不能)
これまでの最大波 03日08時36分 0.2m
津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上
かかることがあります。
場所によっては、観測した津波の高さよりさらに大きな津波が到達している
おそれがあります。
今後、津波の高さは更に高くなることも考えられます。
[現在津波注意報を発表している沿岸]
<津波注意報>
北海道太平洋沿岸東部、北海道太平洋沿岸中部、北海道太平洋沿岸西部、
青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、
千葉県九十九里・外房、伊豆諸島、小笠原諸島
津波についての最新情報はここから
今回の津波は、ほとんど地球の裏側にあたるチリ沖からやってきたものです。広い太平洋を進む間に、津波は水深による速度変化、陸地への反射、島などを回り込むことでの流れの乱れなど、さまざまな要因から津波の成分(速さや高さ、水の塊の量など)の異なるたくさんのグループにいったんは拡散していくことが想像されます。ほぼ丸い太平洋の反対側で、それらが再び集まり重なっていくのです。その過程で津波同士が干渉し合い、より複雑な津波となって日本に押し寄せてきているのだと考えられます。
NHKのニュースによると、昼前に会見を開いた気象庁の長谷川洋平地震津波監視課長は、2010年のチリ地震の津波で、第一波から最大波までに5時間から6時間かかったことを指摘したようです。
注意報の解除までは、海岸や河口に近づかないようご注意ください。
文●井上良太
最終更新: